《これが純粋種である人間の力………ってこんなの僕のぞんでないよぉ(泣》年と登校二日目の朝

「ランネ……様、起き…く……い。あ…です」

誰かが僕を呼ぶ聲が聞こえる。

「ラン……トさ…、お……くだ……。あさ……」

今は何時だろう?

呼ばれてるってことは、朝なんだろうか?

「ランネット様、起きてください。朝です」

三度目の呼びかけで、僕の頭が言葉をはっきりと認識する。

「う、うーん……カラン? 今何時……かな?」

「今は朝の八時ですよ。朝食の用意ができております。著替えて食堂にお越し下さい」

「わかった……。すぐに行くよ……」

僕は寢ぼけ眼をこすりながらベッドからおりる。

「それではお待ちしております……」

そう言うと、カランは部屋から出ていった。

「ふわぁ……。さて、顔洗って著替えるか」

僕は行を開始した。

・・・

・・

「おはようございま~す。今日の朝食はなんですか~?」

僕は大きな聲で挨拶しながら、食堂のドアをくぐる。

「おはよ~ラン君。今日は珍しくご飯だよ~」

「おは……よう。ランネット君」

「おはようございます、にいさま」

「おはようございます、あにさま」

食堂には既にサラとレイトさんにミラとミナがいた。

今日の朝食はご飯と味噌に焼き魚らしく、おはしではなくナイフとフォークを使って食べていた。

「お、おはようございます、ランネット様。た、ただいま朝食をご用意いたします……」

給仕はランがやっていたらしく、僕に気づくと朝食をとりにキッチンへと向かった。

「みんなおはよう。今日もいい天気だね」

「そうだねぇ。今日も一日晴れらしいよ?」

「天気予報……で、言ってた」

サラとレイトさんが教えてくれる。

「そうなんだ。それはよかった。ミラとミナは? 晴れてよかったよね?」

僕はミラとミナに聞いてみる。

「ミラはにいさまと一緒ならば、天気は気にしませんが」

「ミナはあにさまと一緒ならば、天気など気になりませんが」

「晴れたほうが好きです」

「晴れたほうが嬉しいです」

「そっか……」

「お、お待たせいたしました。朝食になります……」

僕たちが天気の話をしていると、ランが僕の分の朝食を持ってきてくれた。

「いただきます」

僕は両手を合わせて、いただきますをする。

「わぁ……。ラン君って、おはし使えるんだ?」

「すごい。……きよう、なんだね」

サラとレイトさんはお箸が使えないらしく、使っている僕を見て驚いていた。

「ミラとミナも使えるよね?」

「はい、にいさま」

「はい、あにさま」

「そうなの!?」

「兄妹そろって……すごい」

サラとレイトさんはびっくりしていた。

「ふたりには僕が教えたんだよ? サラとレイトさんにも、今度教えようか?」

「ほんと!? 絶対だよ?」

「うれしい……。今度……ね?」

「あぁ、今度ね。約束」

僕は二人と約束した。

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