《これが純粋種である人間の力………ってこんなの僕のぞんでないよぉ(泣》年と選択授業④

「まずは家庭科室に行きましょうっ。そこでお料理を習えるの!」

「お料理……大事」

「料理かぁ……。確かにし興味はあるね」

サラとレイトさんに連れてこられたのは、家庭科室Cと呼ばれる教室だった。

家庭科室の名前のとおり、ここは家庭科技が習える教室である。

この家庭科室Cではどうやら料理を習えるようであり、すでにそれなりの人數が集まっている教室には、お鍋やフライパンなどの調理が置かれていた。

「ランくんはお料理できるの?」

「興味……ある」

験授業の開始まではまだ時間があるらしく、教室の中ではしいと表現できそうなおしゃべりがそこかしこで繰り広げられていた。

「そうだねぇ…………やったことはないけども、できなくはないと思うよ? 習えるんだから、できるようにはなれるでしょ?」

僕は普通に思ったことをこたえる。

「実は私もやったことないの。お母さんに手伝うって言っても、まだ早いからって言われちゃってたから……」

「私は、やったこと……ある。お手伝いで……材料を、切ったくらい……だけど」

「そうなんだ? サラがやったことないのは意外だなぁ。逆に、レイトさんがやったことあるのも意外だったよ」

僕の想像では、サラは家でしっかりとお手伝いしていると思っていた。

逆に、レイトさんは食べるほうが好きだと思っていた。

「あれ? みなさんもお料理をけるのですか?」

「ミレイヌさん?」

「ミレイヌさんだぁ」

「おは……よう」

僕たちがおしゃべりしているところに、ミレイヌさんがやってきた。

「ラン様がけるとは思っていませんでしたの。サラさんとレイトさんに連れてこられたのです?」

ミレイヌさんは、僕がここに居ることが意外そうだった。

「実はそうなんだよ。……昨日のうちに、だいたい見たいところは回っちゃったからさ? 今日はどうしようか迷ってたんだよ」

「そうなんでしたの。……話は変わりますが、ミレイヌも一緒にけさせていただいてもよろしいでしょうか?」

そう言うと、ミレイヌさんは僕の隣に歩み寄る。

「もちろんだよ。一緒にけようか」

「もちろんですよっ!」

「かまわ……ない」

僕たちは三人ともOKを出す。

「ありがとうございますのっ」

ミレイヌさんはそれに対して頭を下げた。

キーンコーンカーンコーン

「みなさ~ん! それでは今から験授業を開始します! 各機に4~8人くらいで集まってくださ~い!」

チャイムが鳴ったことで、擔當らしき先生が聲を張り上げる。

「それじゃあ僕たちは、このまま扉近くの機を使おうか?」

僕は三人に提案する。

「いいと思うよ?」

「大丈夫」

「かまいませんの」

三人は快く頷いてくれた。

「みなさ~ん! 集まれましたか? それでは授業を開始したいと思いま~す! ……まずは材料を取り出しに行きましょう! みなさん! ついてきてくださ~い!」

そう言うと、先生は隣の準備室に向けて歩き出す。

「行こうか?」

「はいっ!」

「う……ん」

「はいですのっ!」

僕たちも先生の後について隣の準備室に向かう。

こうして料理の授業が始まった。

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