《【銃】の暗殺者》散策
街に來て2日目の朝、俺は朝の食事を終えた後すぐに南門から外に出た。金を回収するためだ。もともとそんなにすぐに回収するつもりはなかったのだが予想よりも早くアイテムバックを手にれられたし、門を通るのに金を払う必要がなかったので門の行き來がしやすくなった。
「っと、ここだな」
目印としていた木の元を掘り返して金のった布袋を回収する。金貨21枚、銀貨79枚、銅貨25枚、鉄貨6枚。一枚も無くなってないな。よし、じゃあ盜賊どものアジトに行くか。
「臭いな」
アジトの窟はとても臭かった。俺が皆殺しにしたせいなのだがの匂いが強すぎて絶対に魔が寄ってくる。片付けた方が、、、いや、このままにしておいてまものに食ってもらって死を消した方がいいな。
俺は窟の奧にある武の中から欠損のないものを選んでアイテムバックにれて行く。この前は見逃していた多の寶石類もれた。
グルルルルルッ
俺が回収作業をしている時に狼の魔がってきた。っというかもともと【気配探知・極】で気づいていたんだが。
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「"S&W  M29"」
俺は銃を召喚して早撃ちで狼の脳天を撃ち抜いた。
そう、これが半年の果だ。まだ何も言わずにというのはできないが銃の名前を言うことによって長々と詠唱しなくて良くなったのだ。
殺した狼の腹をさっき回収したナイフで切り開く。そうすると石が出てくる。これは魔石といって魔には必ずあるもので店で買い取ってもらえる。
狼は皮やも買い取ってもらえるのだが解の仕方がわからないので諦める。今後冒険者として生きて行くなら解は覚えた方がいいのだが冒険者にはなるつもりがないので覚える気は無い。
回収するもの回収したら街に戻った。
街に戻った俺はアイシスの街を見て回ることにした。金はそこそこあるし特に急ぐ用事もないのでゆっくりやろうと思ったのだ。
まずは南門からから中央までの大通り、市場になっていて朝から賑やかだ。見たところ魚屋はないから多分海は近くにないんだろう。屋においているは全て魔のでこの世界には家畜は存在しないらしい。そしてそのをとってくるのは冒険者なので命の危険はあるが冒険者は仕事には困らないそうだ。
それにしても々な種族がいるな。一番多いのは人間だけど獣人もいるし、二足歩行だけど完全にトカゲの顔の奴もいる。あー、獣人のケモ耳モフモフしたい。俺は結構なケモナーなのだ。仲良くなったらモフモフさせてくれるんだろうか。まぁ、今後に期待だな。
それから西側の職人街とやらに行った。ここも朝から賑やかで職人達の他にも多くの冒険者らしき人達がいた。ぱっと見だが剣を腰に下げている奴が多いな。魔法使いはどこにいるんだろう?やっぱり杖を持ってたりするのかな?なんだかんだでまだ魔法を見たことがないんだよな。
魔法使いを探しながら歩いていると武屋があったので盜賊どもの戦利品を全部売った。手れがされていなかったので大した金にはならなかったけど働かずに稼ぐ金はいいものだ。
「あ、ドワーフ」
職人街にはやはりドワーフがいた。背が小さく、筋質で長い髭、ドワーフはこうでなくてはならない。やはり頑固な酒好きなのだろうか。
それにドワーフがいるのならエルフもいるだろう。尖った耳を引っ張ったら怒るだろうか。ぜひ試して見たい。エルフは魔法が得意というイメージがあるな。エルフに會えば魔法を見せてくれるだろうか。
それから東の呑み屋街に行く。朝だから閑散としているかと思いきや既に酔っ払っている連中が意外と多い。この世界には飲酒に年齢制限はないから近々試してみようと思う。
「んだこの野郎!やんのか!」
「上等だ!表出ろや!」
「よし、やれやれ!」
「ぶっ飛ばせ!」
呑み屋街はやはり喧嘩が日常茶飯事みたいだ。俺は素手ゴロは弱いので巻き込まれないようにしよう。【隠】を使って気配を消しつつ歩いて行く。
なんというか森の中で生きてきた俺からしたらみんな隙だらけだ。魔の森での半年間は寢ている間すら油斷できなかったからどうにも気が抜けるじだ。
対して北側は靜かだった。領主の屋敷があるせいか大人しいというか上品なじがした。服屋を見て自分が今著ている服しか持っていないことに気づいて調達することにした。
店にるとそこそこ高価そうなじの店で店員も俺に怪訝な目を向けていたが金貨を一枚渡して「これで上から下まで見繕ってしい」というと想よくやってくれた。定員は俺を著せ替え人形の様にしようとしていたがそこそこで切り上げた。
さらに本屋があったのでって魔の本を買った。有名な魔の名前くらいは覚えておいた方がいいだろうと思ったのだ。
晝過ぎにもう一度市場に戻って果や砂糖を買って宿に戻った。ちょうどよく宿の主人がいたので渉する。
「あー、ちょっと作りたいものがあって金は払うから廚房を貸してしい」
「む?まぁ、いいだろう。材料は自分で用意しろよ」
「もう用意してある」
「なら夜の仕込みの前までなら貸してやる」
そう言われて廚房を借りた。
それから絶対に言わないがアレがルルの父親だとは信じられん。ルルは小系のそれなりに可い子だがあの父親は熊みたいなごつい男だった。ルルは母親に似て本當に良かったと思う。
ああ、俺が作ろうとしているのはジャムだ。パンはパンで食べるものらしくジャムやマーガリンがなかったので自分で作ることにしたのだ。流石にマーガリンは作り方がわからないけど。
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「っと出來た」
「なんだそのドロドロしたやつは」
途中から俺の様子を見ていたルルの親父が話しかけて來た。宿の料理擔當としては興味があるんだろう。
「これはジャムって言うパンにつけるものだ」
「パンにつける?パンはパンだろう?」
「いや、これが結構うまいんだよ。し分けてやるよ」
今日使ったのはリプの実だ。味はリンゴだったのでリンゴジャムの要領でやったらうまくできた。
「ふ〜ん?まぁ、貰っておこう」
よくわからないもいう風に首を傾げていたが、まぁ、初めはそんなもんだろう。食ってみればジャムの良さに気づくさ。別にジャムで商売しようってわけじゃないからこの世界の人の口に合わなくてもいいしな。
部屋に戻った俺は夜まで魔の本を読んで過ごすことにした。
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