《【銃】の暗殺者》加
初仕事を終えた翌日、ギルドに報酬をもらいに行くんだが他の合図を聞いておくのを忘れたせいでまた風邪薬を買う羽目になった。薬屋のばぁさんは初仕事を終えて顔ひとつ変えないのは大になると言っていた。
やっぱり普通は人殺しは神的にしんどいものなんだろうか、、、、分からん。
そのまま酒場に行ってエールを頼んで風邪薬を出す。そうしてギルドに通してもらった。
「よう、來たな小僧」
「ああ、報酬を貰いに來た」
「ふん、肝の太えやつだ。ほれ、銀貨10枚」
「ひぃ、ふぅ、みぃ、、、、確かに」
ちゃんと枚數を數えておく。新りだからと上前をはねられたらたまらない。
「ちょろまかしたりしねぇよ、ったく。まぁいい、試験だが合格だ。ほら、ギルド員の証だ」
そう言って渡されたのは五円玉のようなの空いた貨にチェーンがついたネックレスのようなものだ。
「次からはこれを見せれば通れるようになる」
「そうか」
毎回毎回風邪薬買うのはめんどくさいし、出費が嫌だからな。
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「でだ。お前どうやって殺した?」
「ふん、張り付かせてた奴に聞けばいいだろう」
「やっぱり気づいてたのか。アレでも一応気配を隠すのはこの支部では一番うまいんだがな」
アレで?、、、魔の森の魔と比べるから悪いのか。まぁ、人間にしては上手い方だと思うしな。正確にはなんかの獣人だったみたいだけど。まぁ、何にしても
「手のを教えるわけがないだろう。勝手に想像してればいい」
「はぁ、無想な奴だな。どれくらいこの街にいるつもりだ?」
「1ヶ月」
「その先は?」
「王都に定住するつもりだ」
「なるほどなぁ」
盜賊顔が納得したように頷いている。
「小僧、王都じゃなくても定住するつもりなら手に職をつけろ。仕事がないのにいい暮らしをしてたら怪しまれるしな。まぁ、冒険者はやめておけ。俺のオススメは薬師だ。アレは獨學でもそれなりににつく」
「そうか。アドバイスありがとう。薬師か、、、薬草の勉強でもしてみるか」
「おう、そうしておけ」
金はあるので次の依頼はけずに外に出た。
「なるほどなぁ、、、カモフラージュの職が必要なのか。言われてみればそうだなぁ」
あまり一生懸命働く気は無いので毎日せかせか働かなきゃいけない店は無しだな、八百屋とか屋とか。宿屋は、、、あれはあれで大変なんだよな。飯用意したり、掃除したり。となるとオススメ通り薬師かな。薬は毎日使うものじゃ無いし、そう忙しくはならないだろう。
とりあえず薬草の勉強のために本屋に行って薬草の本を買って來た。
その帰り道、大通りを宿に向かっていたら歓聲が聞こえた。
「おい、見ろよ!《栄の劔》がレッドハウンドベアを倒したんだってよ!」
「やっぱりあいつらすげえな!Aランクの魔だろ?Bランクパーティーで討伐できたのかよ」
「もうすぐAランクに昇格するんだとよ!」
冒険者が大を倒して來たと大騒ぎになっていた。野次馬の隙間から顔を出して見ると見覚えのある魔で気まずくなってそそくさとその場を後にした。
そうなのだ。俺は先日買った魔の本で驚愕の事実を知ってしまったのだ。
今、騒いでいたレッドハウンドベアとはAランクで一定の縄張りの主になるような魔だ。そしてその見た目は赤いの熊・・・・・なのだ。
そう、レッドハウンドベアを筆頭にブラックタイラントボアやヘビーロックコングなど俺がレベル上げのために半年間狩り続けていた魔の殆どがAランクかBランクだったのだ。それはレベルの上がりが早いはずである。
俺が倒せたのは単に銃の能と遠距離からの狙撃だったおだ。普通はあの皮に剣が通らずに苦戦するし、獰猛で力が強く、デカイくせにきが早くて苦戦するそうだ。どれも遠距離狙撃のおで難なく倒せているが。
因みに冒険者達のレベルは
Fランクは〜40、Eランクは40臺、Dが50臺、Cが60臺、Bが70臺、Aが80臺だ。神から貰った本にあった例では商人ですら50臺だったが全的に低いようだ。多分、神から貰った本の報は古いやつなんだろう。魔族と人間が戦っていた時代よりはレベルが低くても當然だと思う。
聞いたところによるとハイヒューマンなんて滅多にいないそうなので絶対にバレないようにしようと思った。
俺は周囲の盛り上がりになんとなく気まずくなりながら宿に戻り、薬草の勉強に勵むことにした。あの本屋がいいところなのか、この世界の本がそうなのかは知らないが絵が付いていたりしてとてもわかりやすい。
この街にいる1ヶ月の間に薬師を名乗れるくらいには知識をにつけて実際に薬を作ってみたりするのが目標だ。
ーーーーside???ーーーー
「何?辺境伯の娘をさらうのに失敗しただと!?」
「はい、そのようです」
「腕が良くて規模が大きい盜賊団だと聞いたから雇うことにしたのに、飛んだ役立たずだ!」
「やはり冒険者にもなれず、闇ギルドにもれない半端者ではこの程度でしょう」
この僕がわざわざ金を出してやったっていうのに失敗するとはこれだから平民は!
あのうるさい辺境伯を黙らせるのに娘をさらうのが一番なのに。
「チッ!気に食わん!今すぐ盜賊団の生き殘りを連れてこい!いたぶってから殺してやる!」
「いえ、それが、、、盜賊団は全滅だそうです」
「何?」
「報告によれば1人も生存者がいないとか」
「騎士団にでもやられたか?討伐隊が組まれたとは聞いていないぞ」
「それが原因がわからないそうです。ですが討伐隊が組まれていないことから魔にやられたのではとのことです」
魔ごときにやられるクズだったとは、期待はずれもいいところだ。
「次の策を考える。アイシスに間諜は仕込んであるな?」
「もちろんです」
「まだ何をするかは決めてないが闇ギルドにつなぎをつけておけ。もう盜賊などには任せん。初めから専門家を雇うべきだった」
「しかし闇ギルドが引きけるでしょうか。あそこは獨自のルールがありますから」
「ふん、大金を積んでやれば平民などすぐに言うことを聞く」
誰も僕の邪魔はさせない。僕はこの國でのし上がるんだ!
【電子書籍化】婚約破棄のため冷酷騎士に決闘を挑んでみましたが、溺愛されるとか誰か予想できました?
ミーティアノベルス様より9月15日電子書籍配信。読みやすく加筆修正して、電子書籍限定番外編も3本書きました。 年頃になり、私、リアスティアにも婚約者が決まった。親が決めた婚約者、お相手は貧乏伯爵家の私には不釣り合いな、侯爵家次男の若き騎士。親には決して逃すなと厳命されている優良物件だ。 しかし、現在私は友人たちに憐れみの目を向けられている。婚約者は、冷酷騎士として名を馳せるお方なのだ。 もう、何回かお會いしたけれど、婚約者のお茶會ですら、私のことを冷たく見據えるばかりで一向に距離が縮まる様子なし。 「あっ、あの。ゼフィー様?」 「……なんだ」 わぁ。やっぱり無理ぃ……。鋼メンタルとか言われる私ですら、會話が続かない。 こうなったら、嫌われて婚約破棄してもらおう! 私は、そんな安易な考えで冷酷騎士に決闘を挑むのだった。 ◇ 電子書籍配信記念SS投稿しました
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