《【銃】の暗殺者》の対価

盜賊団の件を聞いて3日後、今日も闇ギルドに來ていた。

「おう、今日も來たのか。ちょうどよかった、依頼があるぜ」

「うん?」

依頼書を渡される。

対象:《英雄旅団》

:死が見つからないように

日數制限:出來るだけ早く

報酬:金貨1枚

依頼主:ーーー

「《英雄旅団》?」

「ほら、件の盜賊を討伐したって言ってるパーティーのことだ」

ああ、パーティー名なのか。この世界のやつは揃いも揃って廚二病なのか。

「盜賊を倒したおかげで最近騒がれている奴らか。隨分報酬がいいな」

「いや、これが普通だ。前のやつは民間人だから安かっただけだ」

「そうなのか。この依頼主が書いてないのはなんだ?」

「うん?知らないのか。依頼の時に追加料を払うと匿名に出來るんだ。しかも今回の依頼主は何人も仲介人を挾んで自分の元を隠していた。まぁ、既に依頼主は突き止めてるがな。闇ギルドはその質上、國や冒険者ギルドよりも報収集能力は高いんだ」

盜賊顔がドヤ顔でイラっとした。

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「こいつらは街ではヒーロー扱いだろ?いいのかよ」

「はっ!俺たちは所詮悪黨だぜ?依頼があれば大抵のやつは殺すさ」

「違いねぇ。この依頼けた。冒険者なら森にることがあるだろ?ならその時に殺して死は魔に食わせるさ」

「わかった」

それから《英雄旅団》つけることにした。厄介者の盜賊を倒したおかげで街の人からかなり謝されていて見つけるのは簡単だった。晝間っから酒場で酒を煽っていた。

パーティー構は剣士が2人、盾持ちの戦士が1人、斥候が1人、弓使いが1人、魔法使いが2人、神が1人の計8人だ。

冒険者8人で金貨1枚は安いな。まぁ、けちまったからしょうがないけど。

その日から晝夜問わず跡をつけることにした。そして2日目の夜、宿の一室にターゲットが集まって話をしているのに聞き耳を立てていた。

「ガハハッ!ホント楽勝だぜ!偶然壊滅したのさ盜賊のアジトを見つけただけだってのによ!」

「全くだ。苦労せずに英雄になれた」

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「街のやつらもホント馬鹿だよな!」

「くくっ!酒も奢ってくれるし、も寄ってくる。最高だ」

「まだ報酬が出るまでしばらく時間が掛かるらしいが報酬が出たら王都に進出しようぜ!いつまでもこんな田舎の芋くさいどもを相手にしてられるか!王都のいいを味わいてぇ」

「そうだな。だがそろそろ金がなくなる。報酬がるまでまだしばらくあるから明日は森にって狩りをしなきゃならん」

「はぁ、めんどくせえ」

「酒は奢ってもらえるんだし大は狙わなくていいだろ」

決行は明日だな。

翌日

俺は《英雄旅団》を追って森にっていた。周囲を警戒しながらどうやって殺すかを考えていた。狙撃してもいいのだが8人となると1人くらい逃す可能がある。奧までってくれればそんなことはないが大は狙わないと言っていたから奧までは行かないだろう。

それにCランクパーティーなら実力を試すのにちょうどいい。ガン=カタで全員殺すか。

森の奧とまではいかないがそこそこ街道から離れたところで俺はワザと姿を現し、左手の銃で弓使いを、右手の銃で盾持ちの戦士を殺した。

「なんだテメェ!」

「おいっ!大丈夫か!」

「クソが!何もんだ!」

今の俺はもしも逃してしまった時のために黒いローブを著て、商店で買った目の部分にだけが空いた黒い仮面をつけている。

「俺らが誰かわかってるのか!」

剣士の男が威嚇してくる。俺は弓使いと盾持ちの戦士が確実に死んでいることを確認しながら答える。

「、、、、《英雄旅団》、他人の手柄を自分のだと偽ったの対価を支払ってもらう」

気分が乗って來た俺は全力でカッコつけたセリフを吐く。

「チッ!どうやってバレたか知らねえがここで死んでもらうぜ」

剣士2人が斬りかかってきて、魔法使いが詠唱を始める。俺は剣士2人の攻撃を木を利用しながら回避する。木のに隠れて視界から消えた一瞬だけ【隠】発して移すると瞬間移したようにじるはずだ。

「くそっ、なんだこいつ!」

「魔法はまだか!」

剣士2人は焦って魔法使いの方を振り向く。魔法使いは一撃で仕留めるために高い威力の魔法を使おうとしているらしく詠唱が長い。魔法というのは威力が高ければ高いほど詠唱が長くて消費魔力も多い。

剣士の意識がそれた瞬間に魔法使い2人の頭を撃ち抜いた。

「「なっ!?」」

一瞬で魔法使い2人がやられたことに剣士2人は驚いて意識が逸れる。そこを狙おうとしたのだが一瞬の隙をついて斥候が俺の背後をついてナイフを振るう。

俺は焦らずナイフと銃で鍔迫り合い、、、は避けてナイフを持つ手首を抑える。それに合わせて空いている左の銃で斥候の太ももを撃ち抜いた。

「うぐっ!」

斥候の持ち味である機力を潰したので斥候は無視して剣士を相手する。接近される前に銃を撃ち込む。剣士2人は突発的なことに弱いのかまだ混から抜け出せずにいて簡単に殺せた。最後に殘っている斥候の頭を撃ち抜いて終了。最後に何か話そうかとも思ったけど特に話すこともないのですんなり終わらせた。

を一纏めにした俺は薬草の勉強の時に作ったものを燃やす。複數種類を煎じたもので燃やすと魔を引き寄せる効果を持つ。本には“魔香”と載っていた。

ものの數分で狼の魔、ハンターウルフが數匹寄って來て死を全て食い盡くした。腕や腳も殘らず平らげてくれたので助かる。日本なら科學技で腕の一本でも殘っていれば指紋だのDNAだので本人特定される。この世界ではどうだか知らないが萬全を期しておいた方がいいだろう。

“魔香”に水をかけて焚いていた煙を消して街に戻ってギルドに報告に行く。

「依頼は終わった。一応これ」

俺は依頼完了報告に來て盜賊顔にタグを8つ渡す。それはギルドタグと言われるもので冒険者ギルドに加しているものは全員持っていて、名前とランクが書いてある。要するに分証だ。

「おう、確認した。報酬だ」

金貨を投げ渡される。

「確認はいいのか?」

「闇ギルドの依頼の報告で噓をつくやつはただのバカだ。この世界に闇ギルドの手が屆かねえ所はねぇ。この稼業は信用が大事だからな、依頼失敗だけは避けなきゃいけねぇ。それをしたやつは消されるのさ」

「ふん、おっかねぇことだな」

そう言ってギルドを出た。ずっと張り付いていたせいでまともに寢ていないので早く宿に戻って眠るか。

宿に戻ると數日帰ってこない俺を心配したルルに怒られた。

それからは薬草の勉強をしながら旅の準備をしてあと2週間過ごした。

ーーーーside????ーーーー

「今、《英雄旅団》を始末し終えたと報告がありました」

「そうか、ご苦労。くくくっ、俺の邪魔をするから死ぬことになるんだ!俺の覇道の邪魔は誰にもさせん!フハハハハハハハッ!!!」

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