《【銃】の暗殺者》旅立ち
「長い間世話になった」
「こっちこそ、お前のおかげで儲けさせてもらった」
アイシスに來て1ヶ月が経った。今日、俺はアイシスを出る。だから宿の親父に挨拶をしていた。
「ほらルル」
親父に背中を押されて膨れっ面のルルが前に出て來る。そこそこ仲良くなった俺がこの街を出るってんでいじけているのだ。
「じゃあな、ルル。世話になった」
「うううっ、どうしても行くの?」
「ああ、悪いな」
「うう」
泣きそうな顔で唸られるとなんだか悪いことしてるみたいな気分になる。
「ほら、ルル。坊主も行かなきゃなんないんだ。わがまま言うな」
「うう、バイバイ、またね」
「おう、またな」
しぶしぶといったじて言うルルの頭をでて別れる。今後は王都に定住してこっちまで來る気は無いから、または無いと思うけど。
宿を出た俺は闇ギルドに向かった。
「おう。今日出るんだったな」
「ああ、世話になったな」
盜賊顔に挨拶をする。
「これから王都に行くんだろ?」
「ああ。、、あ、そういえばそれぞれの街のギルドの場所ってどうやって知ればいいんだ?」
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「前の街で聞いておくべきだな。現地で調べるのなんてほぼ無理だ」
そうなのか。なら突発的に何処かに行って仕事するのは無理なのか。
「じゃあ王都の、、、王都までにいくつか街に寄るんだがギルドに顔を出さないとダメか?」
「いや、その街で依頼をける気がないなら顔を出さなくていい。そのかわり依頼とは関係ない殺しは極力やるな」
「ヤらねえよ。殺人鬼じゃねえんだから。じゃ、王都のギルドの場所を教えてくれ」
「ああ、王都は特殊でなちゃんと覚えろよ。まずは王都の西區にある夕闇酒場ってとこに行け。そこで店員に"故郷の酒を"って頼む。その後に"支払いはこれでいいか"と聞きながらギルド員の証である貨を見せろ。そうすれば案人が來るからそれに付いていけばいい」
「面倒だな」
夕闇酒場、、、故郷の酒を、、、ギルドの証の貨。
「間違えるなよ」
「おう、世話になったな」
「気にするな。仕事をしてるだけだ」
手を振りながら外に出る。あの盜賊顔ともこれでおさらばか。慨深いものがあるな。
俺は挨拶回りも終えて馬車の集合場所に向かう。因みに荷はアイテムバックと腰にぶら下げているナイフだ。ナイフは一応護用だ。アイテムバックの中は果や干しと腐りにくそうな食べ、著替えと薬、あとは調薬の為の道がっている。それからそこそこの金もある。王都で店を出すなら資金が必要だろうしな。
銃も出しておこうかとも考えたが銃の存在はできるだけ隠しておきたい。
「今回はお世話になります」
俺は乗せてもらう馬車の所有者である商人に聲をかけた。街から街に移する方法としてはいくつかある。
1つが徒歩。これは冒険者か、それなりに戦える旅人、金のない人がする。
2つ目が乗合馬車。定期的に街と街を行き來する馬車があるのでそれに乗って移する。金もかかるし、事前に予約を取るのが大変だ。
3つ目が今回俺がする商人の馬車に金を払って同乗させてもらうこと。こういう人が割と多い。
「ああ、ジョンさん!いえいえ、貴方のおかげで儲けさせてもらってますから」
今回俺が世話になる商人のティグさん。し髪の生え際の後退が気になり始める年頃のおっさんだ。今ジャムを取り扱ってるのはこの人だ。その縁で今回世話になる。
「さ、他の同乗者の方もいらしてますよ」
そう言われて案された場所には人が集まっていた。ティグさんの馬車は5臺あり、乗せれる人數も多い。
集まっていたのはティグさんの部下、護衛の冒険者、街娘風の母娘、駆け出し風の冒険者の年、出稼ぎのあるおっさんが數人だ。
「待たせたみたいですいません」
「いえ、時間通りですよ」
「そうです、気にしないでください」
俺が頭を下げると幾人かが気にするなと聲をかけてくれる。
「では出発前に彼らを紹介しましょう。今回護衛の依頼をけてくださったCランクパーティーの《鉄壁》の皆さんです」
護衛の冒険者が紹介される。構は盾持ちの戦士が4人、神が1人、剣士が1人斥候が1人だった。かなり防重視なのだろう。護衛依頼には向いているかもしれない。
一応よろしくと頭を下げておく。《鉄壁》の面々はみんな厳つい顔をしているが真面目そうな人達だ。
紹介も終わりぞろぞろと馬車に乗り込む。俺と母娘は1番前の馬車にティグさんと一緒に2臺目に出稼ぎ風のおっさん、3臺目に駆け出し冒険者達、4臺目と5臺目にはティグさんの部下が乗った。
「それでは出発しましょう!」
こうして俺はアイシスの街を旅立った。
ーーーーside闇ギルド・アイシス支部ーーーー
「これ王都に送っておいて」
俺は闇ギルド・アイシス支部を預かっている者だ。今は新しいギルド員の報をまとめてこの國の闇ギルドの本部がある王都に資料を送るところだ。
「ああ、彼の資料ですね。わかりました」
ギルドに加した奴の報は全て本部に送られることになっている。
「それにしてもあの子は大丈夫なんでしょうか?」
「あ?あの小僧のことか?」
俺の部下の1人が聞いてくる。こいつは事務擔當で実務の腕はさっぱりだ。だから実力を見抜くこともできない。
「はい。まだ子供なのに」
「お前はまだまだだな。あいつは大になるさ」
「どうしてですか?」
俺は実務をしないコイツにもわかるように説明してやる。
「まず暗殺者に必要なのは戦闘力じゃねえ」
「え?そうなんですか?」
「ああ、暗殺者は殺せればいい。だから毒でも何でもいいんだ。重要なのは気づかせねえことだ。その點小僧は最高だろう。お前さんがわからなかったように普通のガキと何も変わらねえ雰囲気を持ってやがる」
「そうですね」
「それでいて冒険者のCランクパーティーを1人で皆殺しにできる力を持っているんだ。暗殺者としては一級品だろう。」
「ほへぇ、そうなんですねぇ」
王都であの小僧がどんな暗殺仕事をするか楽しみだ。
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