《【銃】の暗殺者》暗殺その後

報酬をもらった日は一日中ダラダラと過ごして翌日、俺とシェリーは頭を悩ませていた。

「どうするか」

「どうしよう」

俺とシェリーは白金貨50枚のった布袋を前に唸っていた。

「とりあえずこの金は主に家を買うために使う。これはいいな?」

「うん、お父さん」

「問題は誰に家を作ってもらうか、だ」

「うん」

「俺たちみたいな子供がこんな大金持ってんのはおかしい」

「うん」

「しかも宰相が殺された直後なら関係を見出す奴がいてもおかしくない」

「うん」

「さて、どうするか」

「どうしよう」

俺とシェリーが頭を悩ませている理由はこれだ。そもそも白金貨なんて普通は持っていない。持っているのは高位貴族か大商人くらいだ。要するに俺たちは大金は持っているが使えない金だということだ。

「方法としては三姫に頼むって手もある」

「でも」

「ああ、あの3人に貸しを作るのは良くない。それに三姫が仕事を頼めば俺と三姫が繋がっているのがバレる。そこから俺が闇ギルドの一員だということがバレるかもしれない」

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「困る」

「そうだ。俺たちが求めてるゆったりとした生活には邪魔なものだ」

「うん。一緒に、のんびり暮らす」

そこでふと閃いた。

「ルシアに依頼するか」

「うん?」

「借りじゃなくて金を払って依頼するんだよ。信用できる連中を紹介してくれって」

る程」

「ついでに両替も頼もう。白金貨のままだと使いづらくてしょうがない」

「うん。屋臺で買いできない」

「全くだ」

昨日、屋臺で串焼きを買おうとしたんだが白金貨しか持っていないことに気がついて買えなかったのだ。それを思い出して2人で笑った。

「さて、解決方法は決めたがすぐに取り掛かる必要はない。街をぶらつくか」

「うん。でも騒がしいよ」

「職人街の方に行こう。あそこなら問題ないはずだ」

現在の王都は宰相が殺され、屋敷が吹き飛んだことにより大混に陥っている。あちこちでいざこざが起きているようだ。

だが職人街は通常通りだろう。王都の職人がには腕のいい職人が多くて、そういう職人は自分の仕事にしか興味がない傾向がある。宰相が死んだからどうしたというやつが多いため職人街は通常運転なのだ。

「じゃあ、行こうか」

「うん!」

そんなわけで2人で職人街に向かった。職人街というと職人たちの工房が並んでいるように聞こえるがそれだけではない。多くの工房は店が併設されているのだ。ワザワザ自分の作ったものを商人に売りにいくのが面倒に思う人たちなので併設された店に自分の作ったを並べておくのだ。

なので何かを買うときは、既製品を安価で買うなら商店街に、一級品を買うなら職人街に行くのが常識となっている。

職人街にいる職人たちが攜わる分野は幅広い。鍛治、細工、木工、裝飾、服飾、薬など他にも々ある。そして腕のいい職人ほど我が強く、偏屈な傾向がある。だがそれを差し引いてなお、その職人の手掛けたものを買いたいというやつはごまんといるのだ。

「シェリー、しいものがあったら言うといい。金はあるからな」

「うん」

白金貨以外にも以前に稼いでいた金があるのでそっちを使うことにする。早く両替をしたいものだ。

「う〜む、適當に見て回るか。職人街って言ったらメインは武と防だが俺たちの武は自分で生み出す一點だしな」

俺は銃だし、シェリーも影で作ったナイフを用している。武は正直必要ない。

「ん、防は?」

「防って言っても俺たちは表向き薬屋だからな。防をつけてるのはおかしくないか?」

「魔道は?前に襲ってきた人がローブを著てた」

「ん〜?あー、三姫の時の7人組のやつか。る程、魔道ならいいのがあるかもしれないな。見に行ってみるか」

「うん」

というわけで俺たちは武屋を素通りして、銀細工の店や服屋を覗きながら魔道屋を探した。

「おっと、見つけた」

見つけたのは大きめの店、工房が併設されている様子はないがそもそも魔道を作るのに工房が必要なのかはわからない。

「いらっしゃいませ〜」

中にると若いの店員が何人か客を案していた。魔道は見た目では効果がわからないものが多いから客ごとに店員がついて説明しているのだろう。

「いらっしゃいませ。本日は私が案させていただきます。どのようなものをお求めでしょうか?」

人種のピシッとしたが聲をかけて著た。紫の髪をしていて書ってじの人だ。

「ん、防になりそうなやつと日常で奴に立ちそうなやつを」

「かしこまりました。ご案します」

「武、防はこちらになります」

されたところにはローブや一般的な鎧の他にアクセサリーなんかもあった。

「ご説明させていただきます。まず理的な攻撃を防ぐ魔道はローブや鎧、服などがあります。これらは魔法によりその度を上げております。ですから布でありながら鉄以上にい鎧となっております」

る程、度が上がっているだけならそれから出ている頭は守れないのか」

「はい」

ふむ、日常で著れる防と思えばいいか。頭や首が守れないのは不安だがないよりはいいだろう。

「続きましてこちらのネックレスやスカーフは対魔法の魔道となっております。これらは魔法による攻撃に自的に結界をはる魔道です」

「魔法か、、、とりあえず買っておくか」

「うん。一応どっちも揃えておこうよ、お父さん」

とりあえず俺は指型、シェリーにはブレスレット型のを買って、対理はどちらも服の下に著れるようなタイプのやつを買った。

「続きまして日用品となりますと々なものがございます。燈やコンロ、暑さ対策に風を出すものなど様々な用途のものがありますので気になるものがありましたらご説明いたします」

それからゆっくり時間をかけて魔道を見た。燈りなども買おうかと思ったけど家を作ってからそのデザインにあったものを買うことにして何も買わないことにした。

結局、買ったのは防の類だけだったが金貨70枚もしたので結構な出費である。もともと魔道は高価なものだし、その中でも質の良いものを買ったので當然といえば當然だが。

それで今日のところは帰ることにした。

明日にはルシアのところに行くとしよう。

ーーーーside魔道屋店員ーーーー

「今日來た子供の客の2人何者かしら?金貨70枚をポンと出すなんてよほどのお金持ちの子供?、、、でも著ているもの高級ではなかったし」

それにの子と方はお父さんと呼んでいるわね。かなりの訳ありかしら、、、

もしお金持ちなら是非雇ってしいわ。このお店給料はいいけど面倒な客が多すぎるのよ、、、まぁ、私は事が事だからやめるに辭めれないんだけど

はあ、お仕事しますか

「いらっしゃいませ」

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