《【銃】の暗殺者》ユキ
ユキを隷屬魔法で正式に俺の奴隷として家に戻る。カエデはゆっくりとしていけばいいと言っていたが特に用もないしサッサと引き上げる。因みに娼婦とはいえ三姫ともなると一晩買うのに屋敷が買えるほどの金がかかるらしい。
ともあれ
「じゃあ家に戻ってきたところで話の続きをしようか」
「はい」
家に戻ってきて店の扉にはcloseの看板を掛けてきた。3人で腰を落ち著けて話をすることにする。
「まずはそうだな、、、これまでのことを聞こうか。これまではどこでどうやって暮らしてた?」
「はい。獣人國の大森林の中の一族と一緒に住んでいました」
「あー、悪いが獣人の國について一から説明してくれ」
「はい。まずこの王都でわかるように人間の國に住んでいる獣人も多くいます。しかし獣人は種族的に多産であることが多く、はっきりとはわかりませんが人間よりも多いのではないかと言われています」
「なるほど」
日本で犬なんかが五つ子とかがいたことを思い出す。
Advertisement
「そのため人間の國で暮らしている獣人よりもずっと多い數が獣人國の大森林と呼ばれる森の中で暮らしています」
「森林の中に開かれた場所があって國があるのか?」
「いえ、それは人間側の呼び方です。確かに大森林の中に多くの獣人が住んでいますが國があるわけではなく、部族ごとに集落がいくつもあります」
「権力者はいないのか?」
「有力な部族がいくつかあります。獣人というのは基本的に強者が正しいという考え方をしています。そのため戦闘能力の高い部族が他の部族を支配していることが多々あります」
獣の本能が強いのかね?確かに弱強食は自然の理だが。部族っていうのは何がベースの獣人かだろう。獣人と言っても犬、貓、猿、獅子など々ながベースになっている。元になったの本能が殘っているなら習の違いもあるから共存できない部族もあるんだろう。
「種族的に弱い獣人もいただろう。兎人族とか鼠人族とか」
「はい。そういった戦闘が得意ではない種族は獣人の中では奉仕種族と呼ばれ強い種族に仕えることによってその庇護下にります」
「なるほど、、、ん?お前はどうなんだ?」
「我々狐人族も本來は奉仕種族です。カエデ様のような方は特別なのです」
「まぁ、あんな化クラスがゴロゴロいるわけがないよな。だが奉仕種族なら自分が仕えているところに守って貰えばよかったんじゃないか?」
「いえ、奉仕種族は意外と數が多いのです。どの部族も主人を見つけられるというわけではないのです。私のいた部族は狐人族特有の幻を使い、森の中で隠れ棲んでいました。木の実を食べて、弱い獲をとって細々と暮らしていました」
「そうか」
意外と貧しい暮らしだったらしい。獣人は能力が高いイメージだったが流石に全員が戦えるというわけではないのか。
「ん?森の中で細々と暮らしていたなら家事なんてできないんじゃないのか?」
「私がカエデ様のところに來て2年ほどになります。この2年で全て覚えましたので問題ありません」
「、、、2年もいたならそのままアイツのところにいればいいんじゃないか」
「いえ、娼婦になって始めの2年は見習い期間とされていますがそれ以後は本當にを売らなければならないのです」
「そうか」
ここで一度話を打ち切って夕食の準備をしてもらう。話し込んでいたらちょうど日も暮れてきている。
話の最中はずっと黙っていたシェリーだが別に眠っていたわけではない。暗殺者として育てられた時ににつけた技能の一つで大だが噓をついているかどうかわかるらしい。だからユキが噓をついていないか監視していたのだ。
「おお、うまいなぁ」
「うん。味しいね、お父さん」
夕食は野菜と腸詰めを煮込んだポトフのようなものと豚を焼いたもの、それとパンだ。は塩だけのシンプルな味付けだが結構味しい。
「お口にあったようで良かったです」
ユキも一緒に食べている。初めは自分は奴隷なのでと拒んだが命令して一緒に食べさせた。別に差別が嫌いだとかいうわけではないのだが日本人としての気質からか人を待たせたまま自分だけ食事というのは居心地が悪かったのだ。
「そういえば元の部族に戻りたいと思うか?」
「と言いますと?」
「外敵がいないのなら家族と暮らしたいかという意味だ」
「いえ、もともと巫とは特別な存在であると同時に人間などに狙われやすくなる要因でもあります。そのため住んでいた集落ではみんな口には出さないものの厄介者として扱われていました。両親も同じです」
「そうか」
閉鎖的な集落ではちょっと人と違うと村八分に合うというのは本當だったのか。難儀なことだ。
「ああそうだ。ステータスを見せてくれ」
「はい」
名前:ユキ
種族:獣人(狐)
職業:巫
レベル:18
HP:60/60
MP:160/160
技能:【回復魔法・中】【家事・中】【幻・小】【飢耐・小】【獣化・ーー】
レベルが低いが俺やシェリーのように戦闘に関わっていなかったのならこんなものなのだろう。巫だからかレベルに対して魔力が高めだな。というか【飢耐】が獲得できるほどの極貧生活だったのか。
「これまでレベルはどうやってあげた?狩りでもしていたのか?」
「いえ、私がいた集落で狩りをしていたのは狩人だけです。そうでない人達のレベルは10前後でした。私のレベルが18なのは巫は回復魔法を使うことでも経験値を得られるからです」
「ほう」
レベルを上げる方法は生きを殺すだけではないらしい。それにしても一般人はレベルが10前後くらいに低いのか?そんなに低レベルでは何かの拍子に死んでしまうなんてこともありそうだが。今度調べてみるか。
「まぁ、今日のところはこれくらいにしておこう。近々屋敷が出來るから生活拠點はそっちになる。ユキの仕事はそっちの家事全般だな」
「かしこまりました」
「シェリーも仲良くするんだぞ」
「は〜い」
もしかしたらカエデの首付きかもしれんが家事要因が確保できたことには変わりない。これでまた一歩のんびりスローライフに近づいた。
【書籍化】Fランク冒険者の成り上がり、俺だけができる『ステータス操作』で最強へと至る【コミカライズ】
5/19【書籍化・コミカライズ】決定 Fランク冒険者のティムはある日、目の前に見知らぬ畫面が見えるようになる。 自分の強さが數字となって表示されており、さらにスキルポイントやステータスポイントなどを割り振ることができるようになる 試しに取得経験値のスキルを取得すると経験値が2倍に、魔法のスキルを手にすると魔法が使えるようになった。 これまで馬鹿にされてきた主人公の快進撃が今はじまる。 4/24日間ハイファンタジーランキング1位達成 4/25日間総合ランキング4位達成 4/27週間ハイファンタジーランキング1位達成 4/30週間総合ランキング2位達成 5/14月間ハイファンタジーランキング1位達成 5/14月間総合ランキング3位達成 5/17四半期ハイファンタジーランキング5位達成
8 161VRMMOで妖精さん
姉に誘われて新作VRMMORPGを遊ぶことになった一宮 沙雪。 ランダムでレア種族「妖精」を引き當てて喜んだのもつかの間、絶望に叩き落される。 更にモフモフにつられて召喚士を選ぶも、そちらもお決まりの不遇(PT拒否られ)職。 発狂してしまいそうな恐怖を持ち前の根性と 「不遇だってやれば出來るって所を見せつけてやらないと気が済まない!」という反骨精神で抑え込んで地道に頑張って行くお話。
8 129ネコと和解せよ〜ネコとカフェ店長の謎めく日常〜
カフェ店長・橋口杏奈。両親からレトロなカフェを受け継ぎ、仕事は順調だった。 一方、戀愛は婚活で知り合った彼氏にもフラれて慘敗中。婚活も興味を失っていた頃、飼い貓のミャーが突然人間の言葉を話はじめた。 ミャーは貓のカタチをとっているがキリスト教の神様に仕える天使だという。隠密に伝道などを手伝ったりしてるらしい。信じられない杏奈だが、色々とミャーの協力する事に。 そんな中、杏奈の住む町で貓が次々と行方不明になり、三毛貓が殺された現場を見てしまった。杏奈と同級生だった牧師・藤也は、この事件は悪魔崇拝儀式だと斷言する。実際、何か隠されているようで警察もろくに調査しない。 殺された貓の飼い主が気の毒になった杏奈は、ミャーや藤也に聖書の知識を教えて貰いながら事件を追っていくが、再び別の事件に巻き込まれ……? 事件解決の手がかりは「神との和解」!? キリスト教豆知識入り☆とっても可愛いコージーミステリ開幕。※ノベルディズに掲載中です。
8 108名探偵の推理日記〜雪女の殺人〜
松本圭介はある殺人事件を捜査するため、雪の降り積もる山の中にあるおしゃれで小さな別荘に來ていた。俺が事件を捜査していく中で被害者の友人だという女 性が衝撃的な事件の真相を語り始める。彼女の言うことを信じていいのか?犯人の正體とは一體何なのか? 毎日1分で読めてしまう超短編推理小説です。時間がない方でも1分だけはゆっくり自分が探偵になったつもりで読んでみてください!!!!初投稿なので暖かい目で見守ってくださると幸いです。 〜登場人物〜 松本圭介(俺) 松本亜美(主人公の妻) 松本美穂(主人公の娘) 小林祐希(刑事) 大野美里(被害者) 秋本香澄(被害者の友人) 雨宮陽子(被害者の友人) 指原美優(被害者の友人)
8 125クラス全員で異世界転移!?~廚二病が率いる異世界ライフ~
日常、ただただ平凡、それは幸せだった。 ある時いきなり表れた仮面の男に 異世界へ飛ばされたクラス一同 大虎や、龍が現れパニックになるクラスメイト達 しかし、そんな狀況でも 一人、冷靜に次を考えるある男がいた!?
8 145初心者がVRMMOをやります(仮)
親の頭があまりにも固いため、ゲームはおろか攜帯すらもっていない美玖(みく)。このたびめでたく高校一年生になりましたので、今まで母方祖母に預かっていてもらったお金でVRMMORPGをやることに決めました。 ただ、周囲との兼ね合い上、メジャーなものはやりたくない。親の目を盜んですることになるから、ヘッドギアは小さなもの。そして月額料金は発生せず、必要に応じて課金するもの、と色々條件を絞ったら、「TabTapS!」というゲームにたどり著いた。 ただ、このゲーム初心者がやるにはかなり厳しいもので……
8 198