《神々に育てられた人の子は最強です》救出

「さて、あとはお前だけだな。オークキング」

「ブモォォォォォオオオ!!」

オークキングは俺の言葉を理解したのか、ただ自分の仲間が全滅したのをわかり怒ったのかわからないが威圧を放ってきた。

だが俺にとってはこんなもの『神界』にいた時にベヒモスや龍神様など他の神様に威圧をけ何度も死にかけたのでこの程度、いだけだった。

【鑑定】

【名前】オークキング

【レベル】63

【HP】943

【MP】751

【攻撃力】1083

【魔攻力】653

【防力】872

【魔防力】693

【俊敏力】894

スキル

Lv5   威圧Lv3   筋増強(中)   力増強

魔法

火魔法Lv3   闇魔法Lv4

ほう、やはりさっきまでのオークとは格が違うな。

俺は無防備に歩きオークキングに近ずいた。その姿を見たオークキングは自分が持っていた斧を叩き下ろしてきた。

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ドガァァァァアアン!!

叩きつけた衝撃で地面から砂埃が舞う。

パァァァン!

何かが破裂した音が窟に響く。

そして砂埃が晴れた時、そこに立っていたのは黒瀬神夜ただ一人。オークキングは顔が吹き飛んだ姿で倒れていた。

このやり方は簡単だ。

オークキングが叩きつけた斧を片手でけ止めると、その風で砂埃が舞った。そして斧が摑まれたオークキングは必死に取ろうとするがその斧はかず俺はオークキングの顔を毆り々に吹き飛んだだけだ。

『ハク、ルナ。この巣からオークの気配は無くなった。もう出してくれ。俺はハクが見つけた寶を回収しここを出る』

『わかった』

『了解』

俺は二人に報告した後オークキングや他のオークたちの死を無限収納インベントリの中に放り込み、ハクが見つけた扉にり中にあった寶を全て回収しここを出た。

窟から抜けると日が真上に上がっていた。

「よー。お疲れ様」

「ご主人様ー」

「ご主人!」

「よーし、お前たちよくやったぞ」

俺は笑いながら抱き著いてきた二人の頭をでた。二人は目を細め「ふわぁ〜」と気持ちよさそうな聲を上げていた。

「ちょ、ちょっと。あなた人族!?嫌よ!絶対に嫌!奴隷にされるなんて!」

「ん?このの人がオークに運ばれていた奴か?」

「うん!そうだよご主人」

「あんた名前は?」

「ル、ルティーよ」

「そうか、ルティー。俺は神夜だ、よろしくな」

ルティーは無言で怯えた様子で警戒心を丸出しにし震えたで名を名乗ってくれた。この反応を見る限り本に載っていた通り人族と異種族の関係はかなり悪いらしい。

俺は被っていたフードを外し自分の手を差し出しその手をルティーは握った。握手だ。

そしてルティーはフードを外した俺の顔を見て固まっていた。いつも思うが何故だろう?

「おーい、おーい。ルティー、大丈夫か?」

「ハッ!何かとてつもなく綺麗なものを見た気がする!」

そんな反応を見せたのは一瞬でまたもや震えだした。

「ルティー、俺たちは何もしない。必ずだ。もし何かしたら俺は死んでもいい」

「ほんとに?」

「あぁ、だから怯えるな」

そう言うと俺はルティーの頭をでてやった。

「それにしても、ふぅ〜ん」

「な、なによ」

「どうしたの?ご主人様」

「大丈夫?ご主人」

ルティーは顔を真っ赤にしピクリとをはねさせた。

やはりな。

俺はこのの正がすぐにわかった。よく見れば普通にわかる。尖った耳、金髪の長い髪で緑の瞳、しい白い。たわわなを実らせている。人だ。それは‥‥

「エルフがなんでオークなんかに捕まるんだ?」

そう、エルフだ。

本では確か、エルフは自分たちの種族の里を山の森の中に作り住んでいると書いてあり、その上エルフの種族は弓と魔法を得意とし戦闘もできるはずだ。こんな所には普通はいない存在。

だから俺は疑問に思った。

ルティーは俺の言葉を聞き真っ赤にしていた顔を強ばらせた。

「そ、それは···」

「それは?」

俺は真剣な顔でルティーを見た。ルティーもまた真剣な顔だ。

「じゃあ言うね···」

ゴクリ、と生唾を飲んでしまう。この顔にこの雰囲気、ハクもルナも結構真面目そうに聞く。

どんな酷いことが起きたんだ。そう考えるが、その考えは一瞬で砕け散った。

「山で友達と鬼ごっこして遊んでいたら迷ったの!!」

は顔を真っ赤にし目し涙を浮かべていた。どうやら恥ずかしいようだ。

それもそうだ、なんたってエルフは山や森に詳しい種族。迷ったりすることはないと言われている。なのに彼は迷ったと言っている。

「ぷ、ぷはははははは」

俺はおもわず笑ってしまった。橫を見ればハクとルナも笑っている。

「も、もう!笑わないで!」

は頬を膨らましプンプンとした顔でこちらを睨んでくる。結構可い。

俺はそんな姿を見てまた腹を抱え笑った。

「ひー、ひー。ごめんごめん。で?ルティーは帰る時どうするの?」

「あっ!そうだった、帰り道わかんない」

ルティー肩をガクッと下げ落ち込んだ。

どうやら彼は帰りの道がわからないいたよううだ。

「ま、とりあえず腹ごしらだ。みんなお腹減ってるだろ?」

「すいたー」

「ボクもお腹すいたです」

「べ、別に空いてないわよ!」

ルティーはそう言い張るがお腹からは「グ〜〜〜」と大きな音を立てた。そしてルティーの顔を見ると真っ赤にして震えていた。

俺は即席の小屋を自然魔法で作った。それを見てルティーは驚いた表を見せた。

「ルティー、早く中にれ。これから飯だ」

「ルティー。早くー」

「ご飯ですよ」

ルティーは俺たちの呼び掛けに応じ小屋にった。

中は木でできた機と椅子、キッチンがある。そして俺は無限収納インベントリから調理に必要な道と食材を取り出し四人分の料理を機の上に広げた。

作ったのはチャーハンだ。お米は帝國の城で盜んだ。

みんなはキラキラした目で見て、匂いを嗅いで、食し味わっていた。黙々と食べて、片手を頬に當て喜んでいるようだ。

「それでさ、ルティー。さっき帰り道わかんないって言ってたじゃん」

「うん、もぐもぐ。そうだよ、もぐもぐ」

「いや、食うか喋るかどっちかにしろよ」

こんな會話をしている中でもハクとルナは黙々と食べている。余程味しかったようだ。

「そこでルティーに一つ提案があるんだが」

「ん?なに?」

「まずは口の周りを拭け」

の口の周りは今、米粒などが引っ付いていたので俺はティッシュを渡した。ルティーはそれをピュッと素早くとった。

ティッシュも、米とついでに城から盜んだ。

「ん、ん。ぷは〜、で?どんな提案なの?」

「俺達が送ってやろうか?いや、正確には俺だがお前をエルフの里に連れて帰ることが出來る」

「それは本當!?」

は驚き機をガシャアンと叩いた。

「ああ、本當だ。やるならご飯食べ終わったあとでいいだろう」

俺の言葉を聞きルティーすぐに自分のチャーハンをたいらげた。

そして片付けを終わらせ小屋を普通の木に戻した。

「じゃあ、今からお前をエルフの里に連れて帰る。その為にエルフの里の景をはっきり思い出せ」

「想像できたよ」

「わかった」

フードを被り俺とハクとルナとルティーでみんなで手を繋ぐ。

よし、【魔眼】発

すると、シンヤの右目が銀に変わった。

転移!

俺たちは、一瞬の浮遊じたが足にはちゃんと地面がついていた。

見れば辺りは緑に囲まれた綺麗な場所。

ここがエルフの里。

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