《神々に育てられた人の子は最強です》王との対面
「ふぅ〜、やっぱり疲れるね、ルナ」
「そうだね、ハク」
「おっ、二人ともちゃんと生きていたか」
俺はハクとルナが倒した魔の死の上を歩き、二人の元に行った。
「あ、ご主人様ー」
「ご主人ー」
ハクとルナは、笑顔で俺のに飛び込んできた。
俺はそれを優しくけ止めた。
「よくやった。偉いぞ」
そんな二人の頭を、わしわしとでてやった。
「「むふぅ〜」」
頭をでられている二人は、目を細め気持ち良さそうな顔をしている。
「だが、ここはまだ魔達の中だ。だから一気に終わらせる、二人ともネルを連れて十分で王國の門のところまで行け。じゃないと死ぬ」
「わかった」
「了解です」
そう言うと、二人言われた通りネルを連れて王國の門に向かって走り出した。
【盤上の地図ボードマップ】
ハクとルナ、そしてネルを運んでいる時の速さなら恐らくあと、五分か。
その間は、近ずいてくる奴らを抑えておこう。
◇◆◇◆◇◆◇◆
「あ、あの。あの男は大丈夫なんですか?」
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「ご主人のこと?」
「だったら大丈夫だよ、ご主人様は私たちがどれだけ強くなっても適わないから」
私は驚いた。
あれだけ沢山いた魔達を、すぐに片付けたこの達が、どれだけ強くなっても適わないと言ったのだ。
「もうすぐご主人様が言っていた時間だ。ルナ、二段階スピードを上げるよ」
「わかった、ハク」
白髪の子が銀髪の子にそう言うと、二人のはさっきまでと違い走るスピードを二段階あげた。
そして、1kmぐらい先にあった門が一瞬で目の前に現れた。
「お姉さん、私たちの後にいて。私たちも危険だが、恐らく生きてる」
白髪のはそう言い、私は言う通りに後に行った。
次の瞬間。
あの男がいる場所から、今までにじたことのない『何が』をじた。
そして、二人のと私のが震えているのをじた。
◇◆◇◆◇◆◇◆
【盤上の地図ボードマップ】で見たところ、あいつらは門に著いたな。
じゃあ、まだ試したことのないスキルを使おう。
【覇気】!!!
すると、この草原にいた殘りの約1萬5000のすべての魔は本能でじた。
この男には、絶対に適わない。
と。
そして、魔達は徐々にバタバタと倒れていき、命を一瞬で刈り取られた。
こうして、2萬もいた魔の大行進モンスターパレードは一つのスキルの実験により、終わりを告げた。
ふぅ、このスキルは鑑定した通り危険だな。
───────────
【覇気】(効果)自分の存在を発的に上げ、それを周りに広げ強制的にじさせる。威圧の上位互換。
───────────
よかった、恐らくあいつらが近くにいた時にこれを使うと、あいつらも死んでいただろう。
それにしても、このスキルを使うだけで力が減ったな。萬全の狀態の二割減ったな。
ふむ、ここまで減るのは神界での修行以來か。
周りを見渡してみると、そこにはマルコとチルの姿もあった。
ただ、その姿は俺の【覇気】で死んだのではなく恐らくチルは、ゴブリンやオーク達に犯されて死んだのだろう。
マルコは両手両足を縛られた狀態で、に矢が刺さっていて、遊ばれたのだろうな。
俺は自分が使ったスキルに驚きをじながら、あいつらの元に向かった。
「大丈夫だったか?」
「う、うん。一応大丈夫」
「ボクも、一応ですが」
「そうか、1km先でもそこまで力を消耗するのか」
二人は、を震わせ息はハァハァと荒れていた。
このスキルは、あまり使わないでおこう。
危険だ。
俺は、そう決めるとハクとルナが運んでいた子に視線を変えた。
「その子、気絶してる?」
「うん、さっきご主人様が何かやったせいで、このお姉さん気絶しちゃった」
「ボク達の後ろに居らせたけどね」
ネルのことをどうするか考えていると、門の中から聲が聞こえた。
「魔の大行進モンスターパレードが、終わったぞー!!」
「すげぇー!あの人數で全部倒しちまったぞ!」
「誰だなんだあいつら!?」
王國の民がわぁわぁと歓聲を上げている聲だった。
ハクとルナはその歓聲にし照れている様子だ。
その姿を見て微笑んでいると、王國の騎士が數人俺たちのところに來た。
「あなたがこの國を救った英雄ですか。王がお呼びです。付いてきてください」
と言われたので、ネルを背負いハクとルナと一緒にその騎士達について行った。
◇◆◇◆◇◆◇◆
「へぇ、ここが王城か」
「おっきいね、ルナ」
「そうだね、ハク」
二人は城の大きさに驚いていた。
「ん、ぅん」
背中に背負っているネルがし意識を取り戻したみたいだ。
俺たちは騎士の後ろをしの間歩いていると、「あう」という聲が聞こえたので左斜め下を見ると、ルナが前を歩いていた騎士にぶつかっていた。
その騎士達は前を見上げていた。
俺も同じように見ると一つの金の大きな扉が目の前にあった。
「ここに、王がいる。そのフードは外しておけ」
「はい」
俺も、流石に王の前ではフードを付けたままなのは失禮だと思い外した。
毎回外したりするのはめんどくさいし、これからはやっぱり隠行の時だけフードを被ろう。
「ではるぞ」
俺は騎士の言葉に頷いた。
二人の騎士が扉を押す。
開くと中は、赤い絨毯じゅうたんが引かれている。
奧には、金の椅子があり、それに白い髭をばした年寄りが座っていた。
俺たちから見て右側に青い髪をしたが二人、一人は王の后と王様だろう。
反対側は、達と同じ髪のをした男がいる。
この人は、王子か。
騎士達は扉の前に立っている。
王の橫にいるも、メイドさんたちも何故か顔が赤い。
風邪でも引いているのか?
背負っているネルはまだ目を覚まさない。
と、考えていると王が初めに口を開いた。
「お主が魔の大行進モンスターパレードを終わらしたものか」
「はい」
「ふむ」
俺の返事に王は考え込む。
「あの、一ついいですか?」
「何じゃ」
「名前を……」
「お前、この方を知らんのか!」
後ろの騎士がんだ。
「まぁ、一週間前に來たばかりですからね」
「む、そうだったのか。では言っておこう。我の名はエルフレスト・ルミナ、この國の王じゃ」
やはりそうか。
「隣にいるのはわしの妃のクリファスト・ルミナと娘のミリーナ・ルミナ、反対側の男は息子のレミルス・ルミナじゃ」
「では名前も聞いたし、一つ質問してもいいですか?」
「何じゃ?」
「どうして俺たちはここに呼ばれたんですか?」
まぁ、大はわかっているが、一応聞いておこう。
「それはお主が魔の大行進モンスターパレードを終わらせたものだからじゃ」
考えていた通りだな。
「そして、そのお禮として何か一つ願いを葉えてやろうとな。だが、娘はあげんぞ」
そう、自分の娘を庇う王。
「そうですね、では俺が今回やったことをなしにしてくれますか?」
その言葉に、騎士も王族たちもザワついた。
それもそうだろう。
魔の大行進モンスターパレードを終わらし、一つ願いを葉えると言われたのに自分のやった事をなしにしろと言ったのだ。
「その理由を聞いてもいいか?」
「いや、俺たちもう旅に出るんで。それに別にしいものないし。強いて言うならランクをもうちょい上げたかったぐらいですかね」
「ふむ、お主のランクは今どれくらいじゃ?」
「Sランクですね」
「ならば、お主の願いを葉えてやろう。今からお主のEXランクへの推薦狀をギルドに出しておこう」
王の言葉は、この部屋全に響き渡った。
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