《転生屋の珍客共〜最強の吸鬼が死に場所を求めて異世界にて働きます〜》第40話 巻き戻り
気がつくと目の前が真っ暗になっていた。
遂に死ねたのかと思ったがそうではない。ただ今が夜で、狹いテントの中にいるからだ。
テントの中⁉︎
「これは……一どうなっているというのだ」
そこには無防備に寢息を立てて眠っているリルフィーの姿があった。
先程の慘劇が噓のようだ。
「おい、起きろ。おい!」
「ちょ、何よ⁉︎」
「いや、お前偽とかではないよな」
「は? 何寢ぼけたこと言ってんのよ。私は私しかいないわよ」
この反応。いや、こうして起こして確かめなくとも分かっていたがやはり間違いない。
彼はリルフィーだ。
「ふむ、わざわざ起こして済まない。もう眠ってもいいぞ」
「何よ。いきなり起こしといてそれ? 他に何か言う事あるでしょ」
「いや、確認は済んだし特にもうないな」
「ちょっと待ちなさいよ!」
「やはりそうか。俺は戻ってきたのか」
一どんな力が働いてこうなったかは知らないが、戦爭が起こる前にまで巻き戻っている。
タイムトラベルは流石にこれで二度目の経験とあまり験はしていないものでこの後の行にはし困るが同じ事をしていてはまた悲慘な結果を招いてしまう。
幸いな事に今回は記憶がある。
となれば俺のする事はあの慘劇が起きないように務める事だ。それにはまずこの狀況を作り出した張本人を見つけ出した事が先決だろう。
俺以外に記憶が殘っているのかどうかもきになる。無論、張本人は殘っているだろうがニッグが殘っていると何かと厄介だ。
あの覚醒した狀態で暴れられてはこの世界が保つかどうか……。
まずはそれを確認する為にニッグに會う。
今度はこちらから話しかける。
「お前も眠れないのか?」
「々と考えちまってな」
まだあの終焉に導く竜とやらにはなっていないようだ。しかし、それを聞いても警戒されてしまうだけで何の進展もしない。
ここは適當に會話を済ませてこの夜のにやるべき事を済ます為にあの窟へと向かう。
そこは敵の拠點。
著いた途端に見張りの兵たちに取り囲まれてしまう。
「貴様、何者だ⁉︎」
これは予想していた。
爭う気がないのを両手を挙げて示す。
「過去を験した者と答えれば分かるかな」
こいつらには伝達役として働いてもらおう。
意味深な俺の言葉を一人が窟の中にいるであろう上に伝えに行った。
し手を挙げた狀態で待っていると灰の指をはめた緑髪のが現れた。
「その人を解放してあげてください。私の客人ですので」
その一言で兵たちは自分の持ち場へと戻って行った。どうやら彼がこの軍の幹部らしい。
彼に案され、窟の奧へと進む。
「お前たちが時間を巻き戻したのだな。謝するぞ」
「いえ、あのままでは世界が滅んでいましたから。詳しいお話はリーダーと合流してからします。貴方にお會いしたがっていましたので」
幾つもの隠し通路を通って開けた場所に出て、その中心には椅子に座って靜かにルインの來訪を待っている男がいた。
「初めまして。僕はダハーカ。この軍の長をやらせてもらっている。ではこれからの話をしようか」
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