《創造神で破壊神な俺がケモミミを救う》第4話

「これはいったいどういうことじゃ。」

レイはキョトンとした顔でガラン達の様子を見ていた。

獣人一の人間嫌いのガランがその人間と楽しそうに話をしているのだ。他の獣人も信じられないという顔をしている。

そんな獣人達を差し置いて會話を続けるガラン達。

「ここがガラン達の村か!!」

「何もない所だがな。大地とりあえず族長にまずは挨拶にいかねえと!!」

ガランが人間の名前を呼んでいることに更に驚くレイ達。そんなレイ達の元にガランが大地を案する。

「初めまして。あなたが族長ですか?初めまして石田大地といいます。」

「うむ。私がこの村の族長を務めておるレイ=ディシントじゃ。ルルの事は聞き及んでおる、私の孫娘を救ってもらいありがとうございますじゃ大地さん。」

「いえ。人として當然の事をしたまでですよ。」

「そういってもらえるとありがたい。」

レイはそう言って穏やかな雰囲気で返すが、人間が獣人を救い、それを當然の事と言い切った事に心は驚愕していた。

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「大地さんやこの村に來た理由も知りたい。立ち話もなんじゃ、狹いところではあるがあちらに私の家がある。そちらで話さんか?」

「はい。気を使わせてしまいすみません。」

大地は二つ返事で答えると、レイはホッとした表になり家に案する。

家に扉はなく、木で囲いを作り、その上に大きな葉や藁のようなもの組みわせて屋としている簡素な作りだ。

中にると大きな丸太のテーブルに、小さな丸太の椅子が置いてあり、レイよりそこへ座るように促される。

大地が椅子に座ると、レイ、ルル、ガランに知らない獣人三名も同じように丸太の椅子に座る。

全員が椅子に座ったところでレイにより獣人達の自己紹介が始まる。

「ではまずはこちら側から簡単な自己紹介をさせてもらうとするかの。大地さんも顔は知っているとは思うが警備長のガランじゃ。」

「この村の警備を任されている虎人族のガラン=ディシントだ。改めてよろしく。」

ガランは笑顔で大地に手をあげて自己紹介を行う。

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名前 ガラン=ディシント

種族 虎人族

年齢 29

能力値

腕力B 力B 敏捷D 魔力F

保持スキル

「腕力強化」「力強化」「剣圧増加」

大地はガランのステータスが意外と高い事に驚いた。

まぁ警備長をやってるぐらいだから當然といえば當然か。次にルルが自己紹介を始める。

「大地さんは知っているとは思いますが、改めてこの村の族長の孫で貓人族ルル=ディシントです。大地さんが無事で安心しましたぁ!」

満面の笑みで無事を喜んでくれる貓耳娘にまたキュンを覚えた大地だが、表に出さないように軽く返事を返すだけにとどめる。

「次にこの村の食料関係の責任者である、ゼーレじゃ!」

「畑の管理や狩り等の食料調達から、その調理まで任されている兎人族のゼーレ=ディシントと申します。以後お知りおきを。」

ウサ耳をピンとさせ、丁寧な口調で話すゼーレ。

真っ白なロングストレートの髪型に鋭い目つきが特徴の彼はまさにイメージはクールビューティ書といったじか。

服裝はルルとあまり変わらないが、部の存在が圧倒的で違う服ではないかと見間違うほどだった。

名前 ゼーレ=ディシント

種族 兎人族

年齢 17

能力値

腕力D 力D 敏捷C 魔力C

保持スキル

「風魔法」「聴覚強化」

『えーあの見た目で17歳って大人すぎるだろ・・生ウサ耳初めて見た!!』

心は興狀態の大地だが、丁寧な挨拶をするゼーレに思わずへりくだった様な返事になる大地。

目線が思わず顔ではなくし下に向いてしまうのは仕方ないことだ。

「次はこの村の開発関係の責任者であるフィアじゃ。」

「ご紹介に預かりました!家のように大きなから、鍬みたいな小まで村に必要なは何でも作っている狐人族のフィア=ディシントでぇ~す!!大地君だっけ?よろしくねぇ~!」

しクセっが見られる赤茶の髪のに大きなしっぽを振りながら元気よく挨拶をするフィアは長130センチあるかないかの見た目は完全にだ。

ややつり目だが目はぱっちり二重で見ていると守ってあげたくなるような不思議な気持ちになる父をくすぐられる子だ。

名前 フィア=ディシント』

種族 狐人族

年齢 16

能力値

腕力F 力D 俊敏D 魔力D

保持スキル

「土魔法」「遠隔作」

『やっぱり狐っ子はケモミミにはマストな存在だよな』

目の前でゆらゆらと揺れる尾を見ながら、モフモフしたい衝を抑え、返事を返す大地。

「最後は魔法を使える部隊を率いているマヒアじゃ。」

「獣人の中で魔法を扱える者を束ねている獅子族マヒア=ディセントだ。大地殿よろしく。」

金髪ショートに軽く日に焼けたのマヒアは、簡潔に自己紹介を終える。

日ごろ鍛錬を怠っていないのであろうその引き締まったからは、ゼーレ同様に部の圧倒的な存在を確認できる。

も凜としており、自分の世界にもしいたなら子がファンクラブを作るのは間違いないであろう。

名前 マヒア=ディセント

種族 獅子族

年齢 26

能力値

腕力C 力C 敏捷B 魔力C

保持スキル

「火魔法」「風魔法」「魔力強化」

『この人がマヒアか。ガランの奴いいセンスしてるじゃないか。』

大地は橫目にガランを見て、からかうように二ヤッとした表を見せる。ガランは即座に視線を外すも照れたように顔を赤くしていた。

ガランと大地の様子を見ていたレイは不思議そうに大地に疑問に思っていた事を聞く。

「ガランとずいぶん打ち解けている様子に見えるので一つ聞くのじゃが、大地さんは獣人がの事をどう思っているか聞かせてもらってよろしいか?」

レイの質問に一瞬場に張が走る。しかし大地は飄々と答える。

「この世界の人間は獣人を嫌っていると聞きましたが、僕個人としては獣人は好きですよ。」

大地の言葉にルルとガランは嬉しそうに、他の獣人はあっけにとられたような表になる。

場の空気が変になったのを察し、すかさずフォローをれる大地。

「もちろんふざけて言った訳じゃないですからね!! 本気で獣人の事は好きですからね!」

慌ててフォローをれる大地にレイは悲しげな表を浮かべ返す。

「そうじゃないんじゃよ。まさか人間であるあなたから、獣人族が好きという言葉が出るとは思ってもおらず驚いてしまったのじゃ。この世界では人間にとって獣人は獣と同じで殺したところで何の問題にもならない存在なんじゃ。これまでないながらも獣人を人と認めてくれる人間はいたんじゃが、今では獣人を人扱いしてくれる人間はいなくなってしまってのう。そんな人間達から住むところを追われて死に狂いで來たのがこのディシット林なのじゃ。だから大地さんの様に正面から獣人が好きだと言ってくれる人間がまだおったと思うとどう反応したら良いかわからなくなってしまってな。」

獣人が差別されているという話で暗いムードが漂う中、それに耐えきれずフィアが口を開く。

「はいは~い!!じゃあ大地君!!自己紹介お願いしてもいいかな!!」

全員の視線が大地に集まる。実はレイだけでなくゼーレ、フィア、マヒアも大地がこの村に連れてこられた経緯を知っている。

一人でディシット林の最深部まで來るという普通ではしえないことを達した男。

レイやルルは大丈夫だと言っていたが、もしそんな事が出來る実力者がこの村を殲滅しようとしたなら抵抗する間もなくこの村は滅ぼされるだろう。

拘束されたのも村を特定する作戦のかもしれなしいし、さっきの獣人が好きだという発言もこちらの油斷をっている可能もある。

表面上には出さないが幹部であるゼーレにフィアにマヒアは大地の発言次第では速やかに排除できるように見えないところで武を持つ。

そんな獣人達の考えなどしらず、同じくこの暗い空気に耐えかねていた大地はフィアに謝をしながら自己紹介を始めた。

「俺の名前は石田大地です。―――

獣人幹部の四人に張が走る。

「急にこんな事を言って信じてもらえないかもしれないが――――

ゼーレとフィアは投げナイフをいつでも投げれるようにスタンバイし、マヒアは魔法を最短速度で発できる様にイメージを強める。

そんな彼達の唯一の誤算は大地の発言がしではなくとてつもなく不自然な発言だったことであろう。

「俺はこの世界とは違う世界から來ました。」

「「「「・・・・・・・」」」」

ルル以外の獣人みんなが言葉を失い、靜寂が場の空気を包む中、大地だけがテヘペロと言わんばかりの表をしていた。

しかしそんな大地との出會いが獣人達の未來を変えていくことになる事をこのときの獣人達は知る由もなかった。

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