《創造神で破壊神な俺がケモミミを救う》第7話

大地が獣人の村での問題解決に勤しみだして一日が経ったころ。

レイ、ゼーレ、フィア、マヒア、ガランは二階建ての大きなログハウスの一階リビングにて報告會を行っていた。

レイ以外の顔には疲労の濃く見える。

「さて。みんなお疲れのところ申し訳ないが、報告しておくれ。」

レイが各部門の責任者に問題への取り組みの進行合の確認を行う。

「ではまず私から、食料事に関してなのですが・・・・・概ね抱えていた問題は解決しました。」

レイが口を開けたままゼーレをみている。

レイの気持ちはよくわかる。目の前で見たゼーレですら、いまだに夢でも見ているのではないかと思っているのだから。ゼーレはそのまま続けて報告を行う。

「まず作に関してですが、大地さんから聞くには、土地が痩せていた原因はレイングローブだったようです。どうやらレイングローブは土地だけでなく周りの作の栄養価を吸っていたそうです。」

「しかしそれでは対処の仕様がないのではないか?この林の木々はほとんどがレイングローブじゃぞ。」

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「そうなのですが、大地さんがもうその特徴は消したから大丈夫だといわれまして。実際に畑の質も良くなってましたし、野菜も痩せほそったではなくこのようにしっかりしたに変わりまして・・」

そう言ってゼーレは目の前に野菜を見せる。レイは野菜を手に取り驚きの表を見せる。

「ちなみに畑には既にこの野菜と同じ品質のが出來ています。後私達が見たことのない先端にたくさんの粒上の実がなっているもありました。大地さんからは収穫方法についてはまた教えるから、大丈夫きっとみんな気にると思うからと・・・」

「一々気にするのは無駄じゃな。作に関しては問題ないことはわかったが狩りについてはどうじゃ?」

「はいそれが、もう狩りはしなくてもよろしいかと・・・」

「・・・・・詳しく説明してくれ。」

「はい。なんでも大地さんの世界ではを人の手で繁させる養という方法があるらしく。それを採用しようということになりまして、養をするにはまずは番いが必要といことでしたので狩りに同行してもらったのですが・・・」

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「どうした?続けて良いぞ?」

急に黙り込むゼーレにレイが話を続けるように促す。

「あっはい。その・・一時間程度でヒッコ十羽に、ブル六匹をあっという間に捕まえてしまいまして。ちなみに捕まえた魔獣は現在大地さんが作った飼育小屋の中にいます。」

「ん? 殺したのではなく、生きたまま村の中にれたということか?何故そんな事を許可した!! ヒッコは小型ながらに炎を吐く!ブルも気が荒く、力も強い! 小屋なんかすぐに破壊されて住人に被害がでるぞ!!」

魔獣を村の中にれたレーゼに席を立ちあがり怒鳴るレイ。しかしゼーレは困ったような表をしながら説明を続けた。

「その・・理由は詳しくはわからないのですが、大地さんが捕らえたヒッコは炎を吐かなくなり、ブルの気は穏やかになっていまして・・・大地さんからもこの子達はもう危険じゃないしすぐに數も増えるようにしといたから狩りはもうしなくて大丈夫と言われまして・・」

「それ・・は・・事実なのか?」

レイは唖然としながらゼーレに問う。ゼーレがうなずくのを見てゆっくりと項垂れるように椅子に座る。

「作関係は既に改善され、狩りに関しましても、このまま魔獣がおとなしい狀態で飼育小屋にて繁するようであればする必要もなくなりますので、食料関係の問題はほぼ解決されたと言っていいでしょう。」

「そうか。報告ありがとうじゃ。もしかして他の者達もゼーレ同様に解決したのか?」

レイの問いにフィア、マヒア、ガランは深く頷く。

フィアの抱えていた住居環境やその他生活するのに必要なの補充ついての問題は、大地が世帯分のログハウスをの數分で作りあげ、服や調理道、薬に至るまで全てを作してしたことで解決していた。

マヒアとガランが同様に抱えていた村の安全の問題については、大地がディシント鋼で出來た城壁のようなを村の周りに展開させたことで魔獣が村を襲ってくる心配は皆無となった。

それに念のため夜間の巡回を続けたいというガランとマヒアのために、ガラン達警備隊にはディシント鋼で出來た刀と防を作して渡し、マヒア達魔法師隊には銃を作して渡していた。

マヒア達は初めてみた銃というの使い方がわからず戸ったが、大地に使い方を教えてもらい現在練習中である。

レイは全ての報告を聞き終わると、小さいため息をついた後、大きな笑い聲をあげた。

「はっはっはっはっはっは!! こうまで見事に解決してくれるとはのう。これはさすがに違う世界から來た人だと信じないわけにはいくまいな。もはや人であることも疑わしいぐらいじゃ。神様が救いの手を差しべたといっても信用出來るわい!!」

そんな冗談染みた話をしながら、笑い聲を止められずにいると。

「族長!!フィアは大地君は創造主様だと思うのぉ!」

「確かにあれだけのことを平然とやっているのを見ると、大地殿が人ではなく神というのもあながち本當の事かもしれん。」

「俺も大地が神でも納得できる自信がある。」

「確かに大地さんが神ならこれまでの事も全て説明出來ますが・・」

もし本人がいれば全力で止めたであろう容の話を喜々としなら話し出すレイ達。

大地が神ではないかと話を深夜までおよび彼らの中で一つの指針を生み出すのであった。

ログハウスの一部屋で問題解決のために一通り村を回った大地はベッドに座りながら、村の事について考えていた。

とりあえず當面の問題は解決したが、それはあくまで大地が現在いるからなんとかなっている話であり、この世界に自分がずっと存在出來る保証がない以上、彼らには自分達で今後やっていける力をに著けてもらう必要がある。

そんなことを考えていると、扉をノックする音が聞こえた。大地が室を許可すると、ルルが貓耳をピンっとさせながら室してくる。

「今日は本當にありがとうございます。大地さんのおかげで村は見違えるようになりました。」

「いや、やりたくてやった事だから気にするな。」

淡々とした様子で返事をする大地。ルルは不安そうな顔をしながら話を続ける。

「あの・・大地さんはこれからどうするつもりですか?大地さんが異世界から來たというのはみんな納得してると思います。元の世界に帰るのなら、ぜひ催しをひら―――」

「あっ今すぐ帰りたいとは思ってないぞ、というか帰る方法がわからん。もうしここに置いてもらえるとありがたいんだが。」

ルルは多分帰るのだと思い、引き止めたい気持ちを抑えていたのに、大地から軽いじで村に殘りたいと言われ、思わず直してしまう。

「えっ・・もしかしてダメなのか!?!?結構自分でも頑張ったと思うんだけどなぁ。」

「・・・いえいえ!!ダメだなんてとんでもないです!大地さんは村の恩人ですよ!!無下に扱うなんでそれこそ罰があたりますよ!!むしろ大地さんが居たいだけ居てもらって大丈夫です!!」

最初はし戸いながらも話をしていたルルだが、途中から大地が殘るという実が沸いて來て興気味になるルル。

「良かった良かった。じゃあこれからもよろしくな。」

「はい、ふつつかものですがよろしくお願いします。」

頬を染めながらまるでプロポーズをけるかのような返事をするルルを見ながら、多分獣人の間では挨拶のようなものなのだと強く自分に言い聞かせる大地。

ルルと明日この世界ついて教えてもらう約束をし、その日は眠りについた。

翌日、大地は目を覚まし、支度を整えログハウスの扉を開けると、玄関先にルルが來ていた。前日この世界の話を聞くと約束していた為、聲をかけようとすると、ルルが気まずそうにしながら來てほしいと話す。

また何か問題でも起きたのかと思いながらも了承する大地。

されたのは昨日大地が會議場用や催し用にひと際大きく作した二階建てのログハウスだった。

中にると、レイやゼーレ達と村の獣人達が集まっていた。中にはこちらを見ながら祈っている者や敬意のまなざしを向ける者もいたのだが何故だろう。

理由もわからないままルルに導され獣人の前に立たされる。これは何かと尋ねようとした時、急にレイ達獣人が跪き丁寧に言葉を紡ぎ始める。

「創造主様。この度は我ら獣人をお救い頂き誠にありがとうございます。また救いの手を差しべようとされた創造主様を牢屋にれるだけでなく、あまつさえ敵であるならば害してしまおうと考えていたことご容赦下さい。葉うならば我ら獣人、創造主様の僕として一生お側で仕えさせて頂きたく存じます。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・えっ?」

大地は混に陥りながらも頭フルに使って今何が起きているのかを懸命に理解しようとする。

『いやいや意味がわからんぞ!! 多分俺が使った能力が原因だよな・・・ってか創造主ってなんだ!! 俺は神になったつもりなんてないぞ!! てかそこの奴ら祈るな!! 拝むな!!』

大地は唯一正座の形をとりながらも頭を下げず、こちらを申し訳なさそうに見ているルルを見つめる。

目でどうにかしてくれと訴えるもルルは目線をそらす。仕方なく自分でなんとか誤解を解こうとする。

「あの~みなさんまず落ち著きましょう!!俺は神ではなく普通の人間です。」

「しかし無から有を生み出すなど、創造主様でもない限り不可能なことでございまず。」

「それは俺も詳しくはわからなくて。この世界に來て、気付いたらこんな能力を持ってたとしか言いようがないというか。」

「つまり創造主様としてこの世界に降臨されたということですな。」

「いやそうじゃなくて・・・・」

なかなか理解をしてくれないレイにイライラしながら「どうやったら・・」とつぶやき始める大地を見て、ゼーレが焦ったようにレイに耳打ちをし始める。

「族長。もしかして創造主様は何かしらの理由から下界の者に正を明かせないのではないですか? もしかしたら創造主様とばれた時點で天界に帰られてしまうかもしれません。ここは創造主様の話に合わせた方が良いかと。」

レイが後ろを振り向くとフィア達や他の獣人も頷いている。どうやらゼーレと同じ考えのようだ。

「創造しゅ・・大地さんやすまない。村の問題が解決した事で浮かれてしまっていたようじゃ。私も歳かのう・・気分が高揚しすぎて変な事を言ってしもうた。さっきの私の妄想話は恥ずかしいから忘れてくれ。あっ!話は変わるがルルからこの村に殘ってくれると聞いておる。あなたはこの村の恩人じゃ、何かあれば気にせず言って下され。」

急に分かりが良くなったレイ達を見て顔をしかめる大地だが、とりあえず勘違いだという事を理解してもらえたと安堵する。

しかしレイの顔がまるで全てわかってますからといわんばかりの生暖かい視線になっていたり、獣人達の目からいまだに信仰心のようなものをじるのは何故だろう。

その視線に曬されるのに耐えきれなくなった大地は「それじゃ用事があるので」と挨拶し、ルルをつれてログハウスから逃げ出しながら。厄介なことになっていることを認識するのであった。

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