《創造神で破壊神な俺がケモミミを救う》第25話

とある午後の日、大地の見守る中、ルルとマヒアは訓練場にて模擬戦を行っていた。

先日ルルから説教をけた大地は、後日個人訓練に付き合うと約束する事で、なんとかルルの怒りを鎮めていた。

「ルル。きが単調だ。それではせっかくの大地殿の武も當たらないぞ。」

「うー・・・。マヒアのきが早すぎるんです!」

マヒアはルルのきを見ながら、その都度きについての指摘を行う。

ルルはマヒアの素早いきに線を絞ることが出來ず、銃を構えながら右往左往とあたふたしている。

素早いきにより撹されたルルの死角からレイピアを元へと當てるマヒア。

「いくら大地殿の武が優秀でも使い手が武の特を理解し使いこなせないと意味がないぞ。」

「また負けたぁ~!」

マヒアがレイピアを元に當てながら勝利宣言を行うと、ルルは悔しそうに地面にへたり込む。

マヒアはそんなルルの様子を見ながら、レイピアを鞘に納めると、やれやれといった様子で首を振りながら、ルルの戦い方の批評を始める。

「ルルは確かに銃の扱い自上手いが、銃の生かし方がまるでわかっていない。」

「結構辛辣な言いですね。」

「実際、程距離や威力で勝る銃を使って、剣しか使わない私に勝ててないのが良い証拠だろ?」

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「うー・・・・・。」

「しかしまだ銃という武を使いだして間もないのにそこまで扱えるようになったことは凄い事だと私は思うぞ。戦い方はこれからしずつ學んでいけば良い。」

今日の模擬戦で三戦三敗しているルルはマヒアの指摘に何も言い返せず黙り込んでしまう。

マヒアは淡々とルルの戦い方の批評をしていたが、シュンと小さくなっているルルに気付くと、慌てた様子でルルを勵まし始める。

マヒアから勵まされたルルは涙目になりながら聲を振り絞る。

「・・・今勝てないと意味ないんだもん。」

実は模擬戦を始める前にサイラスから大地は犬斗と一緒に、東側の領地の勢を調べるために中央領地であるミッテに出向いてしいという依頼をけていた。

その話を聞いて、當然ルルは大地の書だからといってついて來ようとしたのだが、獣人差別がある中、ルルを連れていくのはリスクが高いと判斷していた大地は同行を許可しなかった。

しかしあまりにもルルが引き下がるため、仕方なくこれから行う、訓練も兼ねたマヒアとの模擬戦で一度でも勝てたら連れていくという條件をつけていた。

マヒアは大地の意図を読み取ってくれたらしく、ルルとの模擬戦でも手を抜かずに試合を行ってくれた。

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おかげでルルも諦めておとなしく引き下がってくれると大地は思っていたのだが、どうやらルルは思った以上に頑固だったらしい。

「マヒア! もう一回模擬戦をしよう!」

「ルル。これ以上やっても結果は同じだ。運だけで勝てる程、戦いというものは簡単ではない。」

「やってみないとわからないでしょ!」

「そういってもう三回も模擬戦に付き合っているだろ。私も獣士団の訓練を全てガランに任せてしまっているし、そろそろ戻りたいのだが。」

マヒアは困った様子で大地の方を向いた。

大地は聞き分けのない駄々っ子になっているルルを見て大きくため息を著く。

その後マヒアに突っかかっているルルの元へ行くと、怒りを込めてルルの首っこを強く摑んだ。

「ルル! マヒアを困らすな!

 そもそも一回勝負の約束だったはずだろ?

三回も勝負してる時點で條件を満たしてないんだからもう諦めろ。」

「痛いです痛いです! でもついて行きたいんですもん!」

「でもじゃない! ついて來たい気持ちはわかるが、今後敵地となるかもしれない場所へ偵察に行くには獣人は危険が多すぎる。俺達はただの観に行くわけじゃないんだぞ?」

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「そうですけど・・・・」

大地が我儘をいう我が子を諭すようにルルを気強く説得していると、レイから大地へ念和が屆く。

『大地さんレイですじゃ。カメラが侵者の姿を映しました。南側防衛用クーポラまで來て頂けますかな。』

レイからの念話をけ取った大地はルルへの説得を一旦諦めると、ルルにはサイラスに、マヒアにはガランに防衛用クーポラまで來るよう伝えてしいことを告げると、急いで防衛用クーポラまで向かった。

防衛用クーポラの指令室に著くと、そこにはレイが神妙な顔つきで目の前の畫面を見ていた。

「レイさん何かあったのか?」

「大地さんこれを見て下され。」

レイは指令室に備えつけられている畫面を大地に見せる。

畫面には大地の作していた監視カメラが捉えた映像が映っていた。

この監視カメラは大地がコピペを使用した時のコピーとの覚共有をアウトプットした同士にも組み込めるのではないかと考え、試験的に作したものだ。

覚共有を一度経験していた大地は原理を理解出來ていなくても、覚共有をしていた時の覚的な記憶を使い、ビデオカメラと指令室のテレビに覚を共有させることに功していた。

その作したビデオカメラは現在、監視カメラとして剣山の至るところに配置している。

大地が指令室の畫面の確認すると、確かに一人のとその後ろに隠れるように付いて來ている黒ローブに包まれた四人の姿が映っていたが、試作機である監視カメラの映像はそれほど鮮明ではなく、顔などの細かい部分までは判別できなかった。

「今誰かあそこに向かっているのか?」

「監視カメラに気付いた時、魔獣の世話をしていた犬斗さんが近くにおったので、犬斗さんにお願いしておる。今頃犬斗さんが霊獣を連れて向かっていますじゃ。」

「そうか。じゃあ俺もすぐに犬斗の後を追う。レイさんはガランとマヒアが來たら、獣士団を連れて、狙撃ポイントで待機しておくように伝えてくれ。後ルルがサイラスさんを連れてくるはずだ、サイラスさんが來たら、これまでの流れの説明を頼む。」

「承知致しました。気を付けて下され。」

大地はレイに後から來るマヒア達への指示についてレイに依頼すると、防衛用クーポラの廄舎部分に待機していたロマを連れ出すと、そのロマに乗って監視カメラのある方角へと向かって走りだした。

大地がロマに乗って走り始めた頃、監視カメラに捉えられていたは剣山に囲まれているボレアス領地をブルブルとを震わしながら歩いていた。

「こんな所調査する意味あるのかな・・・。でも一応トームの領地は全て回れって命令だし。」

剣山を眺めながらボレアス領地を探索していたは獨り言をこぼしながら、舗裝されていない雪に埋もれた道を歩く。

膝まで埋まる程の雪道は、歩く度にサクサクと小気味の良い音を立てている。

は歩く度に小気味良く鳴る雪の音に苛立ちを覚えながら、溜まりに溜まった鬱憤をんでいた。

「あぁ~! 帝國に帰って溫かい紅茶が飲みたいよぉ! よくよく考えたらなんで宮廷魔導士の私が偵なんてことしなくちゃいけないのよ!」

宮廷魔導士と名乗るの正はシリウスと共に林を攻め、その後ミキよりトームに偵として報を集めるように命令を下されていたメリアだった。

半年間トームの地を巡りながら報を集め、帝國へ報告していたメリアは現在、最北端の領地のボレアス領地に來ていた。

領主館しかないボレアス領地に報は何もないと思っていたメリアは、何度かミキとの文書でのやり取りの中で必要がないのではと打診していたのだが、ミキからはその度に全ての領地を周るように指示が書かれた文書が屆いていた。

「・・てかトームに獣人の村があるんじゃなかったのかよ! あのホラ吹き男が!」

あまりの寒さと雪の不快にメリアは八つ當たり気味に空に向けて大地の悪口を吐く。

実はメリアは半年間トームの報を集めながら、並行して獣人が集まっている場所についても報を集めていた。

しかし何処で報を探っても、トーム西側の領地の獣人が急にその數を減らしたぐらいの報しか耳にすることがなかった。

メリアはその原因について考えつくありとあらゆる方法を用いて調べてみたのだが、報規制が張られているせいか、その理由どころか話の出所すら知る事が出來ていなかった。

メリアは今更ながら、偵として自分が選ばれたことや、獣人の村の報を摑めていないことに腹を立てながら、雪で埋もれて覚が薄れていく両膝をさすっていた。

メリアが忌々しそうに自分を囲んでいる剣山を睨んでいると、睨んでいた剣山の奧の林が僅かに揺れる。

目を凝らしながらその揺れた林に注目していると、その林の揺れが一直線に段々と自分の方へ近づいてきていることに気付いたメリア。

「何々!? 魔獣はもういいよ!」

魔獣がこちらに來ているのだと思い、構えるメリア。

揺れる林はメリアのすぐそこまで來ていた。

メリアは魔力変換により魔力の一部を能力へと変換させ、林に向けて魔法の発準備を整える。

林の揺れが大きくなり、危機をじたメリアが魔法を放とうとした時、林から人のび聲が聞こえてきた。

「ちょちょっと待って下さぁいぃ!」

林から出てきたのは白虎にった犬斗だった。

メリアは急に人のび聲が聞こえてきた事で攻撃を躊躇するが、出てきたのが魔獣に乗った人間だったのを見て、慌てて再度魔法を放とうとする。

「だから待ってくださいって!こっちに攻撃する意志はないですから!!」

「そんなの信じられるわけないじゃない!そんな兇暴そうな魔獣引き連れてきて、攻撃の意志がないって信じる馬鹿はいないわよ!」

白虎に乗った犬斗の後ろには殘りの霊獣が控えていた。

メリアは慌てた様子で魔法を放とうとしたが、連れてきた霊獣を剣山の奧に返し、敵意がない姿勢を必死に見せたことで、犬斗はなんとかメリアからの話に応じてくれる程度の信用を得ることが出來た。

「それで、話って何よ?」

「なんでこんなところまで來たのか聞きたいと思いまして。」

「それは・・・別にいいでしょ! 私は今トームを旅しているの!」

「このボレアス領地には何もないですよ。住んでいるのも領主様だけですし。それにこのボレアス領地には今魔獣が大量発生してますから、早めに帰ったほうが良いですよ。」

「なんであんたに指図されないといけないのよ!」

「いや本當に危険なんですって!」

ミキからの命令によりボレアス領地を調べないといけないメリアに、獣人の存在を隠したい犬斗。

二人はその後もお互いの主張を述べていくが、話は平行線のまま、無意味な時が過ぎ去っていく。

『大地さぁ~ん! 侵者のが全然忠告聞いてくれないんですけど、どうしたらいいですか?』

『もうしで著くから間を持たせてくれ。

監視カメラの映像を見る限り、そのは後ろの四人に気付いていない様子だった。

多分が監視対象になっているんだろう。

出來れば問題事は抱えたくない、丁重にお帰り頂くように説得を続けろ。』

『してるんですけどね・・・出來るだけ早く來てくださいよ?』

犬斗は大地との念和を切ると、小さいため息をつき説得は再開する。

「あのですね。さっきも言いましたが、この辺は魔獣が大量発生しているんですよ。

もしボレアス領地で魔獣に人が襲われたとなれば、領主様にも迷が掛かってしまいます。

だからここからお引き取り願えませんか?」

「だぁかぁらぁ~~! 私がどこで何をしようが私の勝手でしょ!?」

「では何故人が立ち寄る事がほとんどないボレアス領地まで來られたのですか?」

「それは・・・一回も來た事なかったからどんな所なのかなって思って。」

「それでは許可書は発行してもらっていますか?」

「えっ・・・そんな必要だって聞いてないわよ!!」

「いえ最近多量に魔獣が発生している事から、ボレアス領地にる際は、近隣の領地のギルドから許可書が必要になったんですよ。」

もちろんそんな話はない。

大地に出來るだけ間を持たすように言われていた犬斗が苦し紛れに考えた真っ赤な噓である。

しかしトーム國民ではなく偵として來ていたメリアは許可書の真偽を疑いながらも、下手な問題を起こせない立場ということもあり、さっきまでの勢いが噓のように靜かに考え込む。

犬斗の苦し紛れの噓が功し、勢が厳しくなるメリア。

不利な狀況になったメリアが八つ當たり気味に犬斗に激しい文句を言おうとした時。

犬斗の後ろの繁みからロマに乗った大地がメリアの前に現れた。

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