《創造神で破壊神な俺がケモミミを救う》第27話

大地とメリアがアイコンタクトをしながら笑みを浮かべる中、犬斗は狀況を理解できず、二人の顔を何度も行ったり來たりと見返していた。

『大地さん? どうするんですか?』

『とりあえず、目の前のは仲間だ。今から隠れている後ろの黒ローブをやるぞ。』

『えっちょっと待って下さいよ! 仲間ってどういう事ですか!?』

『詳しい事は後で話すから。とりあえず後ろに隠れている奴らを始末するぞ!』

『はいはい。わかりましたよ。それで作戦は?』

『俺がとりあえず魔法で奇襲をかける。それで全滅すれば良いが多分全滅は無理だろう。

気配の隠し方からそれなりの手練れだ。そこで奇襲は一人に集中して行う。

奇襲が功すれば他の連中も隠れてばかりはいられないはずだ。』

『出てきたところを叩けばいいって事ですね!!』

『一人削れたら三対三で數の不利は無くなる。戦い方は任せる。』

『わかりました!』

犬斗に指示を出した大地は同じようにメリアにも念話で作戦を伝える。

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『わかったわ。てかあんたはともかく、あそこの魔獣に乗った男の子は大丈夫なの?』

『どういうことだ?』

『多分黒ローブの奴らってのは帝國の暗部組織のドンクレスっていう部隊よ。

帝國に仇なす者を暗殺する闇の部隊ってところね。

実際に戦っているところを見た事ないし、実力は未知數よ?』

『あぁ実力が未知數なのは犬斗も一緒だから大丈夫だ。一応あいつ俺らの中じゃ最強クラスの一人だから。』

『まぁあんたが言うなら大丈夫だと思うけど。毒とか面倒くさい武使ってくるかもしれないわよ? 注意するように伝えときなさい。』

『わかったよ。余計なお世話だと思うけどな。』

大地はメリアからドンクレスの事を教えてもらうと、その報を犬斗に念和で教える。

毒というフレーズを聞いた犬斗は青ざめた顔を見せていたが、多分大丈夫だろう。

大地は二人の準備が出來た事を確認すると、狙撃ポイントに著いたマヒアに念話で指示を伝えると、アウトプットにより水魔法の再現を行う。

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大地の目の前に大きな水の塊が現れ、その形が長細いに変形していく。

見る見るうちに変形をしていく水の塊は次第に龍の形へと変化していった。

これはボレアスでレイに魔法を見せてしいとお願いした時にレイが見せてくれた魔法の一つで、追尾のついたホーミング弾の様なものだ。

大地はこれに白虎の雷撃を加えており、水龍の周りにはバチバチと電撃がほとばしっている。

大地がその雷を纏ったような水龍を目の前の林の奧へ発すると、林の繁みから焦ったような聲が聞こえた。

「うわぁぁああ! なんだこれは!」

繁みより、飛び出してきた黒ローブの男は素早いきで水龍を避けていく。

しかし林の上から飛び降りた時、一発の銃聲が鳴り響いた直後、黒ローブの左足が弾け飛んだ。

「ぎゃぁぁぁぁああ! 足が・・足がぁあああ!」

そのまま雪の積もる地面に落ちていく黒ローブの男。

雪の上に仰向けで橫たわる男の眼前には迫りくる水龍の姿。

男は水龍が迫りくる間、命乞いのび聲を上げ続けるが、その願いは葉わず水龍に飲み込まれる。

飲み込まれた男は水龍の中でひたすら痙攣を起こし続け、水龍が散ったと同時にそのきを止めた。

仲間が殺されたと知った殘りの黒ローブ達は林の繁みより姿を現す。

「メリア様。やはりあなたは裏切り者だったという訳ですね。」

「何言っての! あんた達が私を勝手に不審者扱いしたから、こうなってんでしょ!」

「ミキ様の命に従い、ここであなたを始末させて頂きます。宮廷魔導士といえど末端の十位。我ら三人の敵ではありません。」

「おい。俺らもいるぞ。」

黒ローブは急に話にってきた大地に怪訝そうな顔を向けると、あしらうように話を進める。

「先ほどの水魔法と足を破壊する正不明の攻撃。あなたの仕業ですよね?

確かに魔法に長けているのかもしれませんが、やめておきなさい。

どうせ死ぬなら苦しまず死にたいでしょう?

後で殺してあげますから、そこで見ておきなさい。」

大地の水龍とマヒアの狙撃を前にして、怖気づくことなく淡々と話を進める黒ローブの男はハッとした表の見せると、急に自己紹介を始める。

「私としたことが自己紹介を忘れていました。私の名前はジョゼと申します。後ろの二人はワレットとモイヤーでございます。殺す相手には必ず名乗るのが私の流儀でして。」

ジョゼと名乗る男はニヤッと笑みを浮かべると深くお辭儀をし始める。

メリアが不快わにしながら、「こんな奴に半年間も」と呟いている。

ジョゼは頭を上げると同時に隠し持っていたナイフをメリアに向けて投げつける。

ジョゼの気持ち悪さに目を背けていたメリアは油斷していたこともあり、ナイフへの反応がし遅れる。

ナイフが刺さると思い目を瞑るメリアだったが、ナイフに気付いていた大地が銃によりナイフを打ち抜き、メリアの目の前でナイフを弾く。

「あ・・ありがとう。」

「馬鹿かお前は! 能力は高いくせに寶の持ち腐れだぞ?」

「なによ!ちょっと油斷しただけじゃない!もうこんなミスはしないわよ!」

助けてもらい、一瞬頬を染めるメリアだったが、大地の自分を馬鹿にする発言により頬以外の部分も真っ赤にして怒り出す。

するとそれを眺めていた犬斗が冷靜に仲裁にはいる。

「大地さんも狀況が狀況なんですから、もうを持ってくださいよ。それで僕は誰を相手にすればいいですか?」

「とりあえず右後ろの奴お願いしていいか? 見たところ近接武を裝備している様子だし、お前にぴったりの相手だろ?」

「さすが大地さん!抜け目がないですね!」

「お前も十分がないように見えるが・・・・・」

大地は犬斗にワーレンの相手をお願いすると、メリアにはモイヤーの相手を依頼する。

「私は別にいいけど、あのジョゼって気持ち悪い奴は多分あの三人の中で一番強いわよ?

私が巻き込んでしまった事だし、私がジョゼの相手をしても良いのだけど?」

「いや俺にやらせてくれ。舐めきった態度を取ったことを後悔させてやりたい。」

「あんたも意外と良い格してるわね。」

「ありがとう。」

「いや褒めてはないんだけど・・・」

額に青筋を浮かべながら、笑みを浮かべる大地を見て、メリアは思わず苦笑いを見せる。

ジョゼ達と大地達の間に張が走る中、最初に行を見せたのはジョゼだった。

ジョゼは両手の指から小さい竜巻を繰り出すとジョゼ達の周囲に計十個の竜巻を展開させる。

展開させた小さな竜巻はジョゼ達の周りを周回するようにき始めると、その規模を段々と大きくしていく。

そしてその規模が最大値になった時、竜巻達はジョゼ達の周りを周回していたきから大地達を囲いこむようなきに変化し、大地達を竜巻の檻に閉じ込めた。

ジョゼは竜巻に囲まれた大地達を見ながら勝ちを確信したように笑みを浮かべると得意気な様子を見せる。

「どうですか!? これが私の風魔法の奧義、風の監獄です! 

今までこの監獄から生きて出られた者はいません!

この監獄から出る時、それはすなわち風に切り刻まれて塊になった時のみです!」

「なんか得意気に喋ってるぞあいつ。」

「僕もさすがにイタイ奴に見えてきました。」

「あんた達こんな狀況なのに隨分余裕なのね。」

風の監獄に閉じ込められながらも、慌てた様子を見せるどころか、かわいそうなを見る目を向けてくる大地と犬斗にさっきまで得意気だったジョゼ額には青筋を浮かべ始める。

これまで帝國の暗部として數々の猛者を倒してきたジョゼにとって風の監獄は今まで破られたことのない奧義であった。

風の監獄を仕掛けられた敵は全員泣き崩れながら命乞いをする者や絶に浸りただ死を待つ者ばかりであった。

ジョゼはそれを眺めながらしずつ相手の命を削っていきながら悅に浸っていくのがこの世で最も好きなことであり、生きがいであった。

しかし目の前の大地達は泣き崩れるどころかこちらを同するような目を向けてきていた。

「なんですかその目は!? 泣き崩れなさい!絶しなさい! じゃないと私が楽しめないじゃないですか!」

「おいおい。帝國ってのはあんな変態の集まりばかりなのか?」

「私は違うわよ! あんな変態と一緒にしないでよ!」

「うわぁ~流石に僕でも引きますわ・・・・」

「・・・・・どうやらあまりの絶に思考が止まっているようですね。第十位がどんな悲鳴をあげるのか楽しめないのは殘念ですが、さっさと終わらせましょう。」

ジョゼは大地達からの変態呼ばわりに浮かべていた青筋をひくつかせながら、風の監獄を一気に狹め、大地達を飲み込もうとする。

風のミキサーと化した監獄が大地達に迫ろうとした時、大地達を中心に風の監獄を形する竜巻の二回りも大きな竜巻が現れる。

大地はその竜巻を迫ってきた風の監獄にぶつけると風の監獄を形していた竜巻は枯れ葉の様に散らされていく。

の最強の奧義を竜巻一つで防がれたジョゼは青筋を浮かべていた額から一筋の冷や汗を垂らしていた。

ジョゼの後ろに立っていたワーレンとモイヤーも驚愕の表を浮かべている。

「そっそっそんな馬鹿なことあるわけがない! 風の監獄は第九位のザレウス様も簡単には抜け出せなかった奧義なのだぞ!」

目の前の人間がそのザレウスを圧倒した存在だと知らないジョゼは狼狽した様子を見せる。

風の監獄を簡単に散らした竜巻が消えると、大地達はジョゼ達に歩み寄りながら、風の監獄についての批評を始める。

「さっきのが奧義って。ゼーレの風魔法の方が度も威力もあるぞ。」

「正直ダメダメでしたね。これなら僕達がわざわざ來なくても良かったんじゃ。」

「あんた達本當にないわね・・・・・」

命を掛けた戦いの最中にありながらのんきな様子を見せる三人。

ジョゼはその時ようやく自分達が虎の尾を踏んでしまったことに気付いた。

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