《創造神で破壊神な俺がケモミミを救う》第34話
ベッドが一つしかない部屋を見た大地は怪訝そうな表を浮かべた。
「おいルル? どういう事だ?」
大地はさっきの付のの視線の意味を理解し、額に青筋を浮かべるとルルを問いただす。
「これはですね! 私もメリアちゃんも姿を変えているとはいえ、獣人ですから同じ部屋が良いと思いまして。」
「ベッドが三つの部屋もあったんじゃないのか?」
「あっそういえばそんな部屋もあったかもしれませんね・・・私ドジだから気付きませんでした!」
白々しい態度をとるルルに呆れた様子を見せながら、青筋を引っ込める大地。
「まぁもう過ぎた事を言っても仕方ないか。とりあえず二人ともシャワー浴びてすぐに寢ろ。もしかしたら夜中にお客さんがいらっしゃるかもしれないからな。」
大地は部屋の一角をプログラミングでシャワー室に変化させると、二人に早めに休むように伝える。
ルルとメリアは順番にシャワーを浴びると、すぐに床に著いた。
大地は二人が就寢した事を確認すると、部屋の窓から上空にカメラ付きのドローンモドキをばらまく。
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ばらまかれたドローンはプログラミングされた場所まで移すると、そのまま上空で停止する。
ドローンは宿屋周辺を囲うような陣形になり、そのまま監視カメラの役割を果たした。
大地はドローンの監視カメラと覚共有させたタブレット型のモニターを見ながら冒険者達が來るのを待つ。
數時間後、南側に配置したドローンの映像に、十數人の武を裝備した男達が映し出される。
大地はドローンの映像を拡大していくと、その集団の後ろに酒場で會った男が顔を腫らしている狀態の姿を確認した。
大地はすぐさまコピーを男達の近くに出現させると、に隠れながら様子をうかがう。
「おい。いい加減に吐けやゴメス。」
「サムシアンの旦那もう勘弁してください・・・本當に何もわからないんです。ガルダの野郎も気付いたら殺されてて。」
「でもお前がそのガルダを殺した相手と路地裏にったのを見た奴らがいるんだよ。ガルダが殺されたんなら、何でお前は俺の所にすぐに報告してこなかった?」
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「それは・・・関わっちゃいけないと思ったからです。」
「はぁ!? 何言ってんだお前。まぁいい、とりあえずそいつは俺らに宣戦布告したんだ。せいぜい歓迎してやらねえとな。お前も俺達に対して背信行為をしたんだ。この後どうなるかはわかっているな?」
どうやらゴメスと言われる男と大地達が路地裏にっていったのを、仲間の冒険者に見られてしまっていたらしい。
ゴメスはサムシアンと呼ばれる男の隣で恐怖に怯えた表をしていた。
多分こんな狀況じゃなきゃ同一人だと気付かないほど顔を腫らしたゴメスを見てし同してしまう大地。
「まぁあいつは一応俺らの事を口外しないという約束は果たしてるしな。助けてやるか。」
大地はサムシアン達の周りに黒のローブで顔を隠した狀態のコピーをサムシアン達と同じ數だけ出現させる。
冒険者達は急に現れたコピーに驚くが、サムシアンだけは冷靜な様子でコピーに向けて聲をかけた。
「もしかしてお前がガルダを殺し、ゴメスと路地裏に連れていった奴か?」
「そうだとしたら?」
「悪いが俺らは敵対してくる奴には容赦しないたちでな。もちろん一緒にいた二人のは俺達が可がってやるから安心して死ねや。」
「なら。俺がお前達を殺しても正當防衛というやつだな。」
「調子こいてんじゃねえぞ! 俺らと同じ人數に見せてはいるが、それは魔法で作った実のない幻影のようなもんだろ?
実のある分など聞いたことねぇ! おおかた多數の分の幻影でこちらの戦意を削ごうっていう作戦だったんだろうが、殘念だったな!?」
「じゃあその予想の答え合わせといくかい?」
「舐めた態度とりやがって! お前ら! とっととこいつを黙らせろ!」
サムシアンは怒気を含ませた聲で冒険者達に大地を殺すように命じる。
冒険者達はサムシアンにけ答えをしていた正面にいる者が本だと決めつけ、戦士は切りかかり、魔法師は魔法を放った。
冒険者達は周りを囲っている者達は幻影だと信じて疑っていなかった。
左右を囲っていたコピーは腰に差していた銃剣を構えると、目の前のコピーに切りかかる戦士達に向けて銃弾を発する。
幻影が実のある攻撃をしてくるとは思っていない戦士達は無防備な狀態のまま橫っ腹から銃弾を浴び、骸と化していく。
次々と床に倒れていく戦士達を見た魔法師達はその異変に気付くと、左右のコピーへの警戒を強める。
しかし後方に控えていたコピーにまでは意識を向けることが出來ず、コピーからの狙撃により頭を撃ち抜かれていく。
「どうなってやがんだ! ゴメス!」
「だから関わらない方が良いって言ったんですよ! 俺達みんな殺されちまいます!」
コピーからの銃撃が始まって數分経った頃、サムシアンとゴメス以外の冒険者達は床に伏せたままかなくなっていた。
け答えしていた者以外のコピーはサムシアンとゴメス以外の冒険者を始末したところで姿を消していく。
すると殘ったコピーの大地はゆっくりとサムシアン達の方へと歩み寄ってきた。
「お前は何者なんだ・・・?」
「俺か?う~ん・・そうだな、通りすがりの旅人ってことにしとくわ。」
「ふざけやがって!」
サムシアンは腰に裝著している鞘から剣を引き抜くと大地に切りかかろうとする。
しかし大地はすぐさまサムシアンの両手に手錠を再現し拘束する。
急に不自由になった両手に驚いたサムシアンは無理やり火魔法を自分の腕ごとその手錠に當て、手錠を焼き切ろうとする。
しかしディシント鋼で出來た手錠が焼き切れるわけもなく、自分で両手に大きな火傷を作るだけに終わってしまう。
ゴメスは隣で恐怖のあまり放心狀態になっている。
「くそが! とれねぇ! 」
両手を封じられたサムシアンは剣を手放し、大地に向かって火球を放つが、大地は前方に滝を発生させることで火球を軽々と鎮火させていく。
その後も火魔法を放っていくサムシアンだったが、大地の水魔法による防を崩すことはなく、ついにサムシアンは魔力を枯渇させた。
「はぁはぁ・・・」
「もう終わりか?」
「ふざけんな・・・もう指一本かす力もねえよ。」
サムシアンは魔力枯渇により立つことすらままなくなり、仰向けになった狀態で激しく肩で息をしていた。
「まじでお前は何者なんだよ・・・」
「まぁ旅人ってのは噓だ。俺は腕にタトゥーのっているケンプフって奴に用があってな。」
「ケンプフさんに何の用だよ・・・」
「ちょいと聞きたい事があるだけだ。聞きたい事を聞けたらこれ以上はお前らに干渉するつもりはない。」
「そうかい・・・・まぁ俺らはケンプフさんに従いはすれど、義理があるわけじゃねえからな。
そういう訳なら居場所を教えてもいい。冒険者が良く使う酒場の裏口の先に誰も使っていない古びた教會がある。
そこがいつもケンプフさんがいる場所だ。他にも教會へ行く道はあるが、あそこら辺はり組んでて地元の奴でも迷う奴がいるぐらいだ。
來たばっかのお前じゃあ裏口からじゃないと見つけれないだろうな。
しかし裏口を通ることは幹部である俺達しか許されていない。後はお前で考えな。」
そう大地に告げるとサムシアンは魔力枯渇により意識を失った。大地は戦後の後処理を行った後、放心狀態のゴメスに聲をかける。
「おい?・・・おい!!」
「あっ! 何だ何だ!」
「・・・落ち著け。お前に何かするつもりはない。こいつの事任せていいか?」
「あぁ・・・わかった。これからケンプフのとこに行くのか?」
「そのつもりだが、それがどうした?」
「いや・・・このままだと報告しなかった罰として、俺はサムシアンの旦那に殺されちまう。ケンプフとの事が終わったら俺もあんた達について行かしてくれないか?」
「はぁ!? 何言ってんだ!」
「俺はまだ死にたくないんだよ! だから頼む!連れていってくれ!」
支離滅裂な事を言い出すゴメスに呆れた様子を見せる大地。ゴメスは必死に大地にすがり出す。
「ケンプフの幹部達は裏切り者にはすぐに制裁を加える奴らなんだよ! だからこのままだと俺は直ぐに制裁されちまうんだ!」
「わかった! そのケンプフ達も何とかするから! とりあえずお前はそいつを運べ!」
「・・・わかった。」
大地の怒気を含ませた聲に一旦説得を諦めたゴメスは、サムシアンを擔いで酒場のとなりにある治療院へと向かった。
大地は後処理が済んでいることを再度確認したあ瞬く間に姿を消す。
先程まで戦闘による喧騒に包まれていたマルタの道路には、何事もなかったかのように再び靜寂の時が流れ出した。
【書籍化】【SSSランクダンジョンでナイフ一本手渡され追放された白魔導師】ユグドラシルの呪いにより弱點である魔力不足を克服し世界最強へと至る。
【注意】※完結済みではありますが、こちらは第一部のみの完結となっております。(第二部はスタートしております!) Aランク冒険者パーティー、「グンキノドンワ」に所屬する白魔導師のレイ(16)は、魔力の総量が少なく回復魔法を使うと動けなくなってしまう。 しかし、元奴隷であったレイは、まだ幼い頃に拾ってくれたグンキノドンワのパーティーリーダーのロキに恩を感じ、それに報いる為必死にパーティーのヒーラーをつとめた。 回復魔法を使わずに済むよう、敵の注意を引きパーティーメンバーが攻撃を受けないように立ち回り、様々な資料や學術書を読み、戦闘が早めに終わるよう敵のウィークポイントを調べ、観察眼を養った。 また、それだけではなく、パーティーでの家事をこなし、料理洗濯買い出し、雑用全てをこなしてきた。 朝は皆より早く起き、武具防具の手入れ、朝食の用意。 夜は皆が寢靜まった後も本を読み知識をつけ、戦闘に有用なモノを習得した。 現にレイの努力の甲斐もあり、死傷者が出て當然の冒険者パーティーで、生還率100%を実現していた。 しかし、その努力は彼らの目には映ってはいなかったようで、今僕はヒールの満足に出來ない、役立たずとしてパーティーから追放される事になる。 このSSSランクダンジョン、【ユグドラシルの迷宮】で。 ◆◇◆◇◆◇ ※成り上がり、主人公最強です。 ※ざまあ有ります。タイトルの橫に★があるのがざまあ回です。 ※1話 大體1000~3000文字くらいです。よければ、暇潰しにどうぞ! ☆誤字報告をして下さいました皆様、ありがとうございます、助かりますm(_ _)m 【とっても大切なお願い】 もしよければですが、本編の下の方にある☆☆☆☆☆から評価を入れていただけると嬉しいです。 これにより、ランキングを駆け上がる事が出來、より多くの方に作品を読んでいただく事が出來るので、作者の執筆意欲も更に増大します! 勿論、評価なので皆様の感じたままに、★1でも大丈夫なので、よろしくお願いします! 皆様の応援のお陰で、ハイファンタジーランキング日間、週間、月間1位を頂けました! 本當にありがとうございます! 1000萬PV達成!ありがとうございます! 【書籍化】皆様の応援の力により、書籍化するようです!ありがとうございます!ただいま進行中です!
8 156【書籍化】解雇された寫本係は、記憶したスクロールで魔術師を凌駕する ~ユニークスキル〈セーブアンドロード〉~【web版】
※書籍化決定しました!! 詳細は活動報告をご覧ください! ※1巻発売中です。2巻 9/25(土)に発売です。 ※第三章開始しました。 魔法は詠唱するか、スクロールと呼ばれる羊皮紙の巻物を使って発動するしかない。 ギルドにはスクロールを生産する寫本係がある。スティーヴンも寫本係の一人だ。 マップしか生産させてもらえない彼はいつかスクロール係になることを夢見て毎夜遅く、スクロールを盜み見てユニークスキル〈記録と読み取り〉を使い記憶していった。 5年マップを作らされた。 あるとき突然、貴族出身の新しいマップ係が現れ、スティーヴンは無能としてギルド『グーニー』を解雇される。 しかし、『グーニー』の人間は知らなかった。 スティーヴンのマップが異常なほど正確なことを。 それがどれだけ『グーニー』に影響を與えていたかということを。 さらに長年ユニークスキルで記憶してきたスクロールが目覚め、主人公と周囲の人々を救っていく。
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