《創造神で破壊神な俺がケモミミを救う》第60話

「やっぱり散らばって來たか・・・」

大地は帝國兵が散らばった布陣で進軍してきているのを見て、アーヴがスクエアに対処してきていることに気付く。

スクエアを全て潰す覚悟でまずは相手の數を減らすことを考えたほうが賢明か・・・・

『みんな聞こえるか? みんなはいつでも出撃出來るように城門前で待機していてくれ。』

『えっでもそれじゃあ大地さん一人の魔力でスクエアを起させた狀態にするってことですか?』

『大丈夫か大地?』

犬斗とガランが大地のの心配をするが、大地は魔力ポーションを飲めば短時間なら持つと説明する。

『とりあえずスクエアの攻撃で敵の數はかなり減るとは思うが、敵の様子を見る限り幹部や宮廷魔法師クラスはくたばってはくれないだろうな。俺は多分アーヴの相手をすることになる。みんなくれぐれも気を付けてくれ。』

『おう!』

『任せて!』

『承知致しました。』

ドグマやフィア達から威勢の良い返事が返ってくる。

大地はその後ヘキサゴンやスクエアの起で消費した魔力を回復させる為に、ガラン達に魔力ポーションを飲むように指示をだす。

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全員が魔力ポーションを飲んだことを確認した大地はガラン達に城門前に集合しておくように伝え、その後魔力ポーションをがぶ飲みしながら魔力をペンタゴンに注ぎ始めた。

「はっはっはっ! いいねいいね! 大地って奴は相當すげぇ野郎だぜ! こんな兵見た事ねぇ!」

西北の城門へと向かっていたバセルダは向かってくるスクエアを破壊しながら高笑いをあげていた。

驚異的な反神経でスクエアの攻撃を避けながら、籠手型の武からエネルギー弾を発させスクエアを破壊していく。

バセルダは待ちに待った戦いの場に高揚していた。

後ろに控えている兵士達も狂気的な雰囲気を漂わせるバセルダに対して、味方であるにも関わらず恐怖のを抱いていた。

バセルダはその後もスクエアを破壊する度に笑い聲をあげ、城門へと一直線に向かっていった。

一方ゼルターもスクエアをものともせずに真っ直ぐに城門へと向かっていた。

ゼルターを始末するべくスクエアがゼルターに迫まっていくが、一定の距離までスクエアが近づくとひとりでに破していく。

まるでスクエアが自ら自しているようにも見える狀況の中、ゼルターはただゆっくりと城門の方へと歩いていく。

彼の歩いた跡には破したスクエアの殘骸による真っ直ぐな道しるべが出來ていた。

他の室長クラスも難なくスクエアに対応しており、スクエアは徐々にその數を減らしていく。

しかし一般兵にはスクエアの攻撃を防げない者も多く、進軍を開始して三十分で三分の一にまで減っていた。

城壁から魔力ポーションを飲みながら戦況を見ていた大地はスクエアが全て無くなる前にこちらから打って出た方が得策だと考え、一時間程度は活が可能な量の魔力をペンタゴンに吸わせるとガラン達に出撃の指示を出す。

ペンタゴンの城門が開きガラン達率いる獣士団の軍勢が帝國兵へと襲い掛かる。

ペンタゴンの周辺は一瞬で金屬の音と魔法の炸裂音が飛びう戦場へと変化していった。

大地はその後魔力ポーションを再度飲み切ると、城壁から飛び降りるようにして戦場へと降り立つ。

「君の方から來てくれるなんてな。嬉しいよ。」

大地が降りた先にはアーヴがおり、アーヴはニヤリと笑みを大地に見せていた。

「俺は會いたくなんてなかったんだがな。」

切りかかってくる帝國兵に銃弾をかましながら返事をする大地。

「出來ればあまり抵抗はしないでくれよ? 綺麗な狀態で殘さないと寄生した後々と大変だからね。」

「お前は々抵抗しろ。じゃないと一瞬で終わるぞ?」

大地のその言葉を皮切りに大地は熱線を、アーヴは黒い波を放った。

二人の間でぶつかった魔法は大きな衝撃となって周りの地面に亀裂を走らせる。

アーヴは背中から鋭く尖った翼を出現させると上空へと飛び立つ。

大地もゼーレの風魔法を再現してアーヴを追っていく。

「空まで飛べるようになっていたとはな。」

「これは俺の魔法ではないけどな。」

大地は上空でバルカン砲を両手に構えるとアーヴにさせる。

アーヴはそれをかすらせることなく上空で躱していく。

大地は簡単に避けるアーヴに軽く舌打ちをすると、ルルのホーミング弾をバルカン砲にて再現して放った。

「これはこれは! なかなか厄介なことを!」

アーヴは追尾してくる弾から逃げながら、黒い波により一つずつ破壊していく。

しかし破壊しきれなかった銃弾の一部がアーヴのを僅かに掠めた。

「実に素晴らしい! 人間であるはずの君が何故それほどまでの力を持っているのか。研究者として興味がそそられますね。」

掠めた傷を見ながら嬉しそうにするアーヴ。

すると突然、アーヴの周辺に黒い渦のようなものが何個も出現し始める。

大地がその渦を警戒しながら見つめていると、その渦から鳥型の魔獣が召喚された。

鳥型の魔獣は召喚されるとそのまま大地に鉤爪を立てながら向かってくる。

大地はバルカン砲で魔獣を仕留めていくが、數が多く仕留めきれない。

気付くと大地は魔獣に囲まれ、きが取れなくなってしまっていた。

「ちっ! きを封じることが目的か!」

大地は囲まれた狀況や、攻撃というより包囲を目的としてく魔獣の様子を見てアーヴの思に気付く。

しかし大地が気付く前にアーヴは魔獣に囲まれた大地に向けて、魔力を高度に圧した漆黒の線を大地に向けて放っていた。

漆黒の線は大地を囲んでいる魔獣も巻き込み、漆黒の花火を生み出すと、大きな波となって地上にも大きな衝撃を與えた。

線の後に殘ったのは誰のともわからない殘骸のみであった。

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