《普通を極めた私がに転生ってそれなんて生き地獄!?》これだから男共は頼りない。

ふむ、今日はいい天気だ。特に事件もなく、警備にも怠りはない。素晴らしい日だ。

こういう日は稽古をしたいものだな。

「あ、隊長。お疲れ様です!」

「おお、お疲れさん。どうだ、調子は」

「まぁ、ぼちぼちですかね」

「ははっそうかそうか。引き続き見回り頼んだぞ。」

「はいっ……あ、隊長一つだけいいですか?」

「むっ?構わんぞ、どうした。」

「キース先輩の事ですよ、どうしたんですかあの人。最近、心ここに在らずってじで魂どっかに置いてきたみたいなんですよ。というかですね、もう完全に頭逝ってます。」

「頭逝ってるって……あのステアフィールがか?珍しいなぁ……わかった、し様子をみてこよう。」

「覚悟したほうがいいですよーっ!」

あいつは腕も確かだし、仕事に関しての熱は私も買っているんだがなぁ。何か厄介ごとでも抱え込んでいるんじゃないだろうな。

ここは上司としてしっかりとフォローしてやらねば。

………………

「あぁ………うぅあ………世界が………眩しい。」

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……これは想像以上だ。

世界が眩しいだなんてこの生涯で一度でもいうかどうか怪しいセリフをこうも容易く口走るほどの神狀況とは一どのようなものか。

さっぱりわからん。

「おいステアフィール、ぼうっとしてどうした。仕事中だぞ?」

「?……あぁ、これは仕事か…………仕事?」

「あ、ああ仕事だぞ。うん、仕事だ。」

「仕事は仕事か………仕事は仕事を仕事して仕事であるからして仕事は……」

「おい、戻ってこいっ!おい、おいっ!」

「おい戻ってこい?おい………?ああ……してるよリリィ……俺はぁ……俺はぁあああああぁあ………リリィ………あぁあぁ…………」

「なんだこいつ」

「リリィ………?あ、隊長……お疲れ様です」

「いや、お疲れ様じゃなくて。お前どうした?」

「いや……言うほどの事じゃないんですが 」

そんなわけねーだろ!あほか!それだと大の悩み事が他言無用になるだろ!いえ!

「言え、気になるから言え!!」

「リリィ……娘です……娘が………あぁ………最近構ってくれなくて……うぅ……リリィ……もう、反抗期なのですか……」

反抗期?うちの子ですからまだ、そんなもの來てすらいないのに………変だなぁ。

「………娘幾つだったっけ?」

「2歳ですよ、可いです。可───」

「2歳っ!?早くないか?そういうのって14歳くらいだよね?早くないか?」

「おほんを読むようになったんです。だから俺もつい張り切っちゃって、もう絵本から參考者までありったけのおほん買っちゃって。お小遣い、全部使っちゃって。本読む、リリィ可い。娘、可い。可い娘。リリィは…………可い?」

もうほんと何言ってんのこいつ?

「ちょっとまって、絵本はわかる。でも、參考書早くない?2歳だよね?早くないか?」

「リリィは娘……じゃない?」

「おい、まてっ!思考がトランスしてるからっ!はい、ここ!ここに戻ってくるんだぁ!そう、そう!ほらきてっ!はいっ!」

「あ、隊長……お疲れ様です………」

「またそこから?え、そこから始めるの?お前ほんと大丈夫?」

「娘はね、可いんです。見た事ありましたっけ、隊長?」

「いや、ないけど……お前の奧さんそっくりなんだろ?そりゃあ、相當可いだろうけど」

「ま、まままっまさかっ!?り、りりぃはやりませんからねっ!?」

「落ち著け、いいから落ち著け。リリィはいらない。俺、既婚者。リリィ、2歳。わかる?わかった?」

犯罪とかいうレベルじゃないから。

「リリィは2歳………俺は……リリィ?はっ!!俺がリリィ!?」

あははははっ!!!ばかだ!こいつばかだぞ!!!

「ちがうぞー、お前はリリィじゃないぞーっ!!」

奧さん……こいつもうダメだ。 

ーーーーーー

「ママ、僕はもうしぬ」

長男が、齢5歳にしていきなり人生を諦めようとしています。誰か、助けて下さい。

「!?!?!?ちょ、ちょっとアルスなに言ってるのっ!?はっえっ!?ちょっと、なんで?何かあったの?ママなんでも聞くから、ね?そんな悲しい事、言わないで?」

「リリィに相手にされない人生なんて………もう、耐えらない……………」

あなた昨日までリリィ可いってはしゃいでたじゃないっ!?

というかさっきまで一緒に遊んでいたと思っていたのだけれど、その心境の変化は一なんなの?

────バガァァァンッ!!

「っ!?い、今の何の音っ!」

「けほっけほっ………あぁ…こりゃまじゅい………」

やらかした……これは、失敗以外の何者でもありませんなぁ………え、どういう狀況かしりたい?

そうですね、まず私のお部屋が浸水してます。発したから、火出るかと思ったんですけど、そもそもあの魔法陣水の球を作るやつなんですよ。だから、さっきの発は式が決壊して魔力が溢れた音だと思います。

の見事に、大洪水です。そろそろ誰かが駆けつけてくる頃だとおもうんですけど、多分開かないんじゃないかなぁ………

そう、リアルラフメ●カーですね。

溜まったお水の水圧で扉開かないと思うんですよ、だからママさん達が四苦八苦しているうちに言い訳を考えようと思ったけど。何も思いつかない。

『い、一何事なのっ!?リリィっ大丈夫っ!?』

『お、おもらしだよぉ……?』

はい、むりぃいいいっ!!!ありえない!!

うわ、本気でどうしたらいいんですかこれ。素直に答えてもやばいのにふざけて答えるにしたってどうしろと?はぐらかす?もう、はぐらかしちゃう?

──ダダダダダダッガチャッガチャガチャっ!

『リリィっ!!大丈夫っ!リリィっ!?………返事してっ!!リリィっ!!』

うわ、きちゃったよ。え、どうしよ!とりあえずんだくか!

「ま、ままーっ!!」

『リリィ、どうして開かないのっ!?』

「みじゅが……りりぃをよんでりゅの……」

『っ!?な、何言ってるのっ?』

ええい、どうにでもなれ。

「まま、おちついて。これは、これは夢です」

『………………え”っ?……り、りりぃ?』

「夢です。まま、これは夢。」

『え?リリィ、ちょっとあなた……大丈夫?』

「夢、これはままです。ままは夢です。」

『大丈夫じゃないわねっ!完全に逝ってるわねっ!?』──ダンダンダンッ!!

ガコンッ……あ、開いてしまった……

ママさんがきてしまう……いや、なんかちっちゃいぞ。ん?あれは………

「りりぃいいっ!!」

あ、あるすお兄ちゃ───

「う、うわぁぁぁあっ!!」

「にいちゃあああっ!?」

アルスお兄様は、扉が開け放たれた事で一気に解放された水流に流されていきました。凄い、綺麗だった。ゾンビ映畫の序盤で仲間の一人が捕まってズルズル引きずり落とされるような流れ方でした。

───ガコンッガコンッガコン………

うわうわうわ……階段、落ちてるよ!お兄ちゃんが階段から落ちてるって!ままっ!助けないと!なんで、アルスお兄ちゃんのことガン無視なのっ!?ままっ!?

「う、うぐぅっ………」

「にいちゃぁぁぁぁあっ!!!」

南無三。

ママさんが、水流に逆らって此方にどんどん進軍してきます。ずしゃあずしゃあと音を立てながら………ちょっと怖いわ、ゴジラ的な何かを彷彿とさせるその進行はちょっと怖いよ。だから、なんでママはアルスお兄ちゃんの事をガン無視なの。

「ま、まま………?」

「リリィ……魔法使ったの?」

「う………?」

「お願い、リリィ。正直に教えて?」

「ご、ごめんなし───んぎゅぇっ!?」

くびもげらぁっ!!もげらぁっ!!

「すごい、すごーいっ!!どうやって使ったの!?あ、おほん読んでたわねっ!やーん、もう貴は本當にすごい子っ!2歳なのに………というか2歳なのに!?」

いやいや、お母さんちょっとまって。いま、家の中プールも同然なんだけど、えっ?それだけ?

「ままっ……お、おこらないの?」

「どうして?ああ、水浸しだから?みんな、最初は失敗するもんだよ?私なんか、自分の部屋吹き飛ばしたんだからっ♪………あれ、7歳の話だったわね。」

2歳………まぁ、いっか ♪ っという言葉に心底安心した。ママさんが、親バカで非常に助かった……

「さいでしゅか………」

『うぁあ……り、りりぃ……りりぃいいい………』

だから、早くお兄ちゃんを助けてあげようよママ。

「あら、ステアフィールさんのお宅から水が吹き出てるわ」

「まぁ、ほんとっ!大掃除かしらねぇ」

「流しそうめんかもしれないわ」

「そうねぇ、オホホホホホッ───オェッホっエッホっゲホッゲホッ────カァァアッ!……そうめんかしらねぇ?」

「」

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