《普通を極めた私がに転生ってそれなんて生き地獄!?》なんやて
「これお隣さんまで浸水しない?」
「大丈夫ー、敷地の境界線に沿ってしだけ土の塀つくってあるから」
「だ、だから行き場を失った水が庭で池を形してるわけね………」
セシリーさんが凄く呆れた顔で庭を見渡している。
面目ない限りです。その、私の母上殿はちょっとばかし子煩悩というかなんというか私の向上心の為には何もかもを滅茶苦茶にするのも厭わないものでして………ちょっとしたアクアリウムちっくになりつつあるこのお庭の処理はどうしたら良いものでしょうね。
ほんと、厄介な事に魔力が多いから際限なく水が出るわ出るわで……ルティスさんもいつのまにか流されて遠くの方でプカプカとしてらっしゃる。 え、溺れないかって?
貴方もしかして、馬鹿でいらっしゃる?
勿論、水に浮くという蕓當なら既に私の方で施させて頂いておりますが?それは勿論、いつ海に落ちるかわかりませんからね。危険防止に努めるなんて普通でしょ?は、やりすぎ?ばかいってんじゃねーぞ!!これだから素人は全く、話にならないね。
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「…………」
あの野郎水に浮きながら、自分の世界にってら。こいつは大になるな………なんてね。
◇
「ですからね、リリィはそれはもう天使のようにくるしいわけです。寧ろ苦しい。」
「それはもうわかったからさ、頼むから仕事してくれないか」
「仕事とリリィを天秤にかけろと!?」
「お前ほんと終いには毆るぞ」
かれこれ2時間はこの問答の繰り返しだ。部下のを案ずるのも何か助けになれる事はないかと親に話を聞いてやるのも私の仕事だと自負はしている。
してはいるが、これはちょっと違うだろう?
そもそもステアフィールとはもう6年の付き合いだ。此奴が新人だった頃から私が面倒見たといっても過言ではない。そもそもこいつらは隊した時から真面目で正義の強い………こいつら?
そうだ、グランデだよ!こいつの対処はあいつが一番適しているだろうに、何処だグランデ!!
「グランデェエエエエエっ!!!どこだぁあぁあ!!!!」
◇
────グランデェエエエエエっ!!!どこだぁあぁあ!!!!
「ひぃっ!?…………い、いまの隊長だよな?おいヴェルス、お前一何しでかした!?」
頭が痛い。勿論俺には何かした心當たりなんかないが、大のことはわかってたりする。
「………キースだろうなぁ」
「キース?あいつが何かやらかしたってか?」
「寧ろ何もしてないのが問題なんだろ。お前も見たろ、あいつ今朝から神が死んでる」
「あー…………あ、それで?」
漸く理解したらしく、凄く哀れんだような顔で俺の事を見てきた。そういう事だろう、俺にどうにかしろとあの隊長は言いたいんだ。ったくいくら付き合いが長いとはいえああなったキースを見たのはこれでもまだ2回目だと言うのに。
…………あの時はアリシアと大喧嘩した時だったが、どうせ今回はリリィ絡みだろう。あの子はウチの息子と同い年だというのにやたらとませてるというか、完全に天才のそれだとしか思えん。
自分だけに留まらずルティスに英才教育を施してる節があるのは本當に恐ろしい。風呂にれてたら、急にひとりでにプカプカと浮き出した時は気絶するかと思った。
「行きたくないな………」
───グランデェエエエエエッ!!!頼むからどうにかしろぉおおおおおおおおおッ!!!
「いやでも隊長かなり切羽詰まってるじだぞ?」
「不幸だな………」
この事はしっかりとアリシアとリリィに伝えるとしよう。………意外とアルスにガツンと言われた方が効くかもしれんな、一人息子だし。
◇
「パパの真似ーっ!」
兄様が水の塊を剣のようにして構えてらっしゃる。ちょっと、上達しすぎじゃない?嫌味?ムカつくんですけど、拒絶していいですか兄様。
「アルスはキースさんの小さい頃そっくりだよね」
「ねー、あの人はもうしキザな所があったけれどね?」
「確かに」
この人達は所謂、馴染同士で結婚してたりするので小さい頃の恥ずかしい話から何までも知ってたりするそうでして、よくこのように思い出に浸ってますね。
私にも生前、馴染みたいな子も居たけれど口を開くとお前は異常だ、先天貓被り癥候群だと出會い頭で罵ってきたりする愚か者でした。
まったく、おかしな事を言うものだ。
「あ、そうだ。私ちょっと家に戻るね」
「忘れ?」
「うーん、忘れというか思い出しというか。折角水があるんだから、去年叔父様から頂いたおもちゃが使えるなぁって思って」
「ああ……あの魔導機?」
「そうそう、ちょっといってくるね」
まどうき?……どえらい騒な名前だけれど、それは本當におもちゃなのですか。
「まどうきとは?」
「魔導機はねぇ……なんていうのかな、簡単にいうとマナを吸って勝手にく機械?」
「なんやてっ!?」
思わず関西弁になってしまった。ママさんの顔が凄いヘンテコな顔になってる。それでも人なのはちょっとムカつくというか、その顔にそっくりな私は本當に死にたいというかなんというか。
人類最後の発明品は超知能AGIでした
「世界最初の超知能マシンが、人類最後の発明品になるだろう。ただしそのマシンは従順で、自らの制御方法を我々に教えてくれるものでなければならない」アーヴィング・J・グッド(1965年) 日本有數のとある大企業に、人工知能(AI)システムを開発する研究所があった。 ここの研究員たちには、ある重要な任務が課せられていた。 それは「人類を凌駕する汎用人工知能(AGI)を作る」こと。 進化したAIは人類にとって救世主となるのか、破壊神となるのか。 その答えは、まだ誰にもわからない。 ※本作品はアイザック・アシモフによる「ロボット工學ハンドブック」第56版『われはロボット(I, Robot )』內の、「人間への安全性、命令への服従、自己防衛」を目的とする3つの原則「ロボット工學三原則」を引用しています。 ※『暗殺一家のギフテッド』スピンオフ作品です。単體でも読めますが、ラストが物足りないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。 本作品のあとの世界を描いたものが本編です。ローファンタジージャンルで、SFに加え、魔法世界が出てきます。 ※この作品は、ノベプラにもほとんど同じ內容で投稿しています。
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