《この度、晴れてお姫様になりました。》自由奔放な

気になってバカ親父に聞いてみる。

「ああ、ルークスとファビオが來てるみたいだね。」

「誰それ?」

「姉さんの息子と、アリアの弟の息子だよ。」

「ふーん。アリアって誰?」

「えっ?エルちゃんのママだよ。まぁ知らないのもしょうがないか。憶えてないもんね。あー。話してたらアリアがしくなっちゃった。ごめん。ちょっとアリアの肖像畫見てくる。」

えっ、ちょっと待てよ。はぁ〜。

俺の母、アリアは3カ月前ちょうど俺が転生してくる1日前に病気で息を引き取ったらしい。そのショックで俺は6年間の出來事を全て忘れたことになっている。「記憶喪失だ。」そう。いわゆる記憶喪失というやつだ。

  ん?今の誰だ?

「あー。本當だ。記憶喪失だ!」

 初対面から失禮な。

「俺にはちゃんとエレナという名前があるんだよ。」

「「あっそ。」」

くぅー。うざい。思わず飛びかかる。が難なく避けられてしまった。

「あーあ。今毆りかかって來たことママに行っちゃお。」

 えっ、ママって王様ですか?

「それはやめて!」

「ふーん。僕らに土下座したら、許してあげなくもないけど。」

「すっすいませんでした!」

「うむ。」

チッ。すんごいウザい。

「それにしてもお前、男みたいな喋り方するな。」

「確かに僕も思った。」

「そお?そんなこと無いと思うわよ〜。オホホ(汗)」

「決めた!今日からお前はエレ男おだ!」

何そのダサいネーミングセンス…。うわぁ、めっちゃ睨まれた。怖っ!

「しかし、僕達見ても顔赤くならないなんて初めてだね。」

いや、お前ら見て顔赤くしてたら、俺結構問題だぞ。まぁ、確かにかっこいいけど。

「そうだな。お前他の達と違って面白い!決めた!今日から僕達は仲間だ。貧しい時も病める時も死が3人を分かつまで。いいな?」

うわ、急だな。しかも、結婚式みたい。まぁ、いいけど。

「うん。よろしくな。ファビオ、ルークス。」

「「おお、よろしくな。」」

その時俺らは知らなかった。3人を分かつのは死だけじゃないことを。

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