《この度、晴れてお姫様になりました。》熱があるかも

「「ぶっははははははは。」」

この笑い聲は。

「チッ。ルークス、ファビオ笑うな。」

俺は涙目で彼らを睨みつける。

「「うっ、ごめん。」」

おや?珍しい。急に大人しくなった。

「お前ら大丈夫か?なんか顔も赤いし熱でもあるのか?」

俺がそう言ってろうとすると…。

「「やめろよ。」」

何だ。2人揃って俺をばい菌みたいに。

「はぁー。ったく。こんなことになるならお前らにやらせれば良かった。」

「はは。僕らは気をきかせてあげたんだよ。」

「えっ?」

もしかして俺がアイシャ可いって思ってたのバレてたのか?

「だってお前オル君のこと好きなんだろ?」

ルークスがニヤニヤ笑いながらそう言った。

「はあああ?もうお前らとは絶だ!」

「まあまあ落ち著いて。」

「からかい過ぎた。謝るよ。なっ?」

ドキッ。噓だろ。今ルークス相手にをときめかせた?いったい俺どうした?俺こそ熱があるのか?

「いたー!」

ううん?げっ。

「見つかった。」「オリス…。」

「あれは何ですか?あれは!」

「あれって何?きちんと説明してくれないと分からないな。」

「ファビオ様〜?あれって何?じゃないですよ。せっかく休憩貰って休もうとしたら部屋中にエル様、エル様、エル様!ですもん。多過ぎて気持ち悪いぐらいでしたよ。」

ん?今何か聞き捨てならない言葉が聞こえた気がしたんだけど。

「今何て言った?オリス。」

「えっ?ですから部屋中にエル様の寫真がたくさんってあって、気持…。あっ。なーんにもありません。」

「そーお?ならいいんだけど。何か聞こえた気がしたから。うふふ。」

何か3人の顔が引きつってるけどどうしたんだろう。

「とっとにかく!こういうことをするのはもう卒業して下さい。もう來月から學校も始まるんですよ。」

「「「はーい。」」」

「ていうかもうすぐ30歳のくせに22歳のアイシャに手を出す方が悪いじゃん。」

「ほーお?もしかしてアイシャのことが好きなんですか?まあ分かりますけどね。顔に程よい貧。ちょっと天然なところ…etc.  たまりませんよね〜。でっどうなんですか?」

くっ図星。

「ちっ違うけど?(汗)」

「えっ?何でエル様が否定なさるんですか?」しまった。揺してとっさに。

「ははーん。そういうことですか。」

「もしかして今度こそバレ…

「ルークス様とのお話、了承することにされたんですね。それでアイシャにヤキモチですか?青いですね。青春ですね。」

全然違う。

「{俺・ルークス}との話って?」

「あれ?お二方とも知らないんですか?ルークス様の花嫁候補が決定されたんですよ。」

「「いや、それは知ってるけど。」」

もしかしてその中にエレ男おもいるってことか?」

「はい。」

「噓でしょ。」「マジかよ。」

2人とも驚き過ぎでしょ。失禮な。(自分も驚いてた)

「でも、ちょっと考えれば分かることか。むしろ、どっかの知らないよりエレ男おと結婚した方がいいかも。」

うん。それは俺も思った。

「それなら、僕も一緒に結婚する!」

「それは無理だぞ。ファビオ。この國は一夫一妻だから。」

「エレ男おが王になって法律変えちゃえばいいでしょ。」

「ああ、そういうことか。」

えっそれ納得しちゃう?そんな簡単に法律変えていいの?

「で、お前はどうしたいんだ?エレ男お?」

「えっ私は…。」

そんなこと言われても分からないし。

「最初はグー、じゃんけんポン」

あっ、つられて出してしまった。俺はグー、そしてルークスはパー。

「よし、俺の勝ち。」

「急に何?」

「俺が勝ったからお前は俺の言うことを1つ聞け。お前は俺の妻になる。はい、決定。迷ってたんだから、ちょうどいいだろ?」

「えーーー?」

というり行きでルークスとの話を了承することになった。

このことを家に帰ってすぐバカ親父に報告する。

「そっか。まっエルちゃんなら了承すると思ってたけどね。じゃあ、姉さんにそのように伝えておくね。チュッ」

サッ。投げキッスを避ける。

「もう。冷たいなぁー。」

「あっパパ。そういえば私、熱があるのかもしれない。」

「えっ?噓でしょ。僕の大事なエルちゃんに何かあったら…。クライル(バカ親父の執事)。エルちゃんをすぐに醫務室へ。」

「はっ。かしこまりました。」

うふぇ?かつがれた。ちょっ。

「エルちゃん!しっかり。パパがついているから。」

えっ?バカ親父の目に何かってるんだけど。気のせいかな。

その夜、ナイチンゲール家が大騒ぎだったのは、言うまでもないだろう。

また、俺に熱がなかったのも…。

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