《この度、晴れてお姫様になりました。》天使
數日後、バカ親父から花嫁候補のだいたいの説明があった。
俺は予定通り、來月から學校へ通うらしい。名前は聖ステアといってここ、アパラス國でも1、2を爭うほどのお金持ち學校。そして俺が18歳になる6年後卒業と同時にルークスの花嫁も決まるらしい。というわけでまだまだ先みたいで、安心した。とまあ、こんなような説明をけて部屋に戻ろうとする。
「あっエルちゃん、待って。あと2つ。1つ目は他の花嫁候補の半分以上は同じ學校に通っているから、まぁエルちゃんは大丈夫だと思うけど、くれぐれも、醜いの爭いにはならないようにね。もう1つは、今日の午後に制服が屆くから試著したらすぐにパパに見せてよ!約束だからね!楽しみにしてるね♪」
「はーい。」
ふーん。今日制服屆くんだ。俺のことだから超絶似合っちゃうんだろうな。早く制服來ねーかなー。
そんなことを考えながら、午前中を過ごす。
トントン。
「お嬢様、制服が屆きました。ってもよろしいでしょうか?」
あっ!來た。
「はーい。どうぞ。」
「失禮します。早速ご試著なされますか?」
あったりめぇだろう。
「うん!」
制服は無地の黒のワンピース。に校章である星の刺繍と腰に飾りのついたベルトが付いている。シンプルなデザインだけど品があってすごく可い。手伝って貰いながら著てみると…。
「わぁ!すごく可いです!まるでお嬢様の為の制服ですね。」
そうなのだ。俺の金髪と合っていてこの世のものとは思えないほど可い!ヤバイぞ、俺!
「パパに見せてくるね。」
「は、はい。」
ん?何かトリップしてた?あっ、可い過ぎて呆然としてたのか。うふふ。
走ってバカ親父のいる書斎まで行く。
「パパ!」
「おー。エルちゃん、制服來た?どれどれ?っ!なんじゃ、この天使は!ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ…(略)。可いー!」
「えへへっ。でしょ。」
「うん。やっぱり聖ステアにして正解だったね。でも悪い蟲がつかないか心配だよ。」
おい。制服で學校選んだんかい。
「大丈夫だよ。ルークスとファビオがいるし。」
「そう言われればそうだね。ちゃんと守ってもらうんだよ。」
「はーい。」
そんなこんなで4月になり、學式當日となった。
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