《この度、晴れてお姫様になりました。》出発
「おはよう、ルークス、ファビオ。」
「「おお。おはっ、えっ?」」
ふふ。2人とも俺の可さに言葉を失ってやがる。
「えへへ。可いでしょ?」
「馬子にも裝だな。」「別に。」
「もう。2人とも素直じゃないんだから。このこの。」
「「ウザい。」」
うわっ。ゴミでも見るような目で見られたよ。失禮な。
學校へは、ルークスとファビオと一緒にアサラの馬車に乗って行く。屋敷のみんなに見送られながら馬車に乗る。
「じゃあね。パパ、みんな!」
「バイバイ。エルちゃん。手紙毎日書くからね。ウッウェーん。」
あらあら。泣いちゃったよ。バカ親父。みんな困ってるよ…。
「行ってらっしゃい。グスっ。」
「「「行ってらっしゃいませ。」」」
うわぁ。バカ親父は別として泣きそうかも。
「ほら、行くぞ。」
「はーい。」
手を振りながら出発する。
「それにしてもお前んとこ大袈裟だな。」
「はは。やっぱり?」
「俺んとこなんて屋敷全員で見送りなんてしてくれなかったぞ。ファビオは?」
「僕のとこもルークスのとこと似たようなものかな。あっ、けど何故かオリスが號泣してた。」
オリス…。バカ親父と同じにおいがする。
「まぁ、の子の一人っ子だし過保護にもなるよね。」
「そうだな。」
「うーん。そうなのかな?」
そんな事を話していると白い大きな建が見えてきた。
「ねぇねぇ。もしかしてあれ?」
「ああ。」「うん。」
噓だろ。本當に學校か?っていうほどでかいぞ。すっげえ。
 「著いたよ。何ぼーっとしてるの?」
「ああ。ごめん。今降りる。」
立派過ぎて見とれてしまった。さすが、金持ち學校!
「行ってらっしゃいませ、お嬢様。」
「うん。行ってきます。アサラ。」
ルークスとファビオの3人で門をくぐる。これから6年間頑張るぞー!
々と不安だけど、3人だったら何でも乗り越えられる気がする。
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