《この度、晴れてお姫様になりました。》學式

門をくぐってすぐのところにクラス表がり出されていた。

「うーと、わぁ見事に3人離れちゃってるじゃん。ルークスがαアルファクラスでファビオはβベータクラス、私はμミュークラスじゃん!」

「本當だ。」

「俺とお前なんて、αアルファとμミューで端と端じゃん。」

はー。テンション下がるわ。

「12クラスもあるから仕方ないんじゃない?」

「元気出せよ。」

「ヘーイ。」

くよくよしててもしょうがないかー。

「よし、講堂行こう!」

「「うん。」」

歩き出してし歩くと、人もまばらにいた。皆こっちに気付くと、目をまんまるにさせて見惚れている。分かるよ、そうなる気持ち。ルークスとファビオはものすごいイケメン、そして俺は神と間違えるほどのだもんね。ごめんね、可くて。

「何、ニヤニヤしてるんだ?気持ち悪いぞ。」

「そうだよ。顔がひどいことになってるよ。どうせ、またくだらないこと考えてるんでしょ。」

うるさーい。何が「また」だよ。いったい、俺がいつくだらないこと考えてたんだよ。

「そんなこと一度もあったこと、ないけど。」

「「はいはい。」」

「ハイは一回!」

「「はーい。」」

くぅー。なんかムカつく。

「ほら、そんなかっかしてないで。著いたよ。」

あっ、本當だ。やっぱりでかいな。

「じゃあな席クラス順みたいだから。」

「うん、バイバイ。」

自分の席に行くと、周りの人が一斉にお喋りをやめた。なんか居づらい。微笑んでみるが、顔を背かれてしまった。本當にこのクラスでやっていけるのか?

ガタン。

あっ、暗くなった。

始まった。

式はどこの世界もつまらないみたいだ。ふと、隣を見ると席が空いていた。名前を見ると、モモリー・フランシスベルクと書かれていた。ん?モモリーってたしか、俺と同室の子だった気がする。病欠かな?てことは、今日は、1人で寢るのか。寂しいな。

「おーい、エル。またトリップしてたのか?式終わったぞ。」

「あっ、もう終わったんだ。」

「まったく、エルは。話ちゃんと聞いてたのか?」

「何の?」

「こりゃダメだ。」

まったくなんだよ。こりゃダメだって。ムカつくな。ん?そういえば2人とも俺のことエルって呼んでなかったか?

「ねぇ、もしかして私のことエルって呼んだ?」

「うん。そうだけど。エレ男オの方が良かった?」

「いや、それはもちろんエルの方が良いけど。何で急に?」

「まぁ、學校上がったからね。さすがに今のままのエレ男オじゃかわいそうかなって。」

やったー!エレ男オ。イェイ!

「ぷっ。こんなことで機嫌良くなるなんて本當単純。」

ん?今何か聞こえたような。

「何か言った?」

「いや、何も(汗)。」

そうか、なら気のせいか。あっ。

「そういえば、私と同室の子が式の時に居なかったんだよね。」

「休み?」

「分かんない。モモリー・フランシスベルクっていう子。」

「フランシスベルク?何か聞いたことあるな。」

「ふーん。また思い出したら教えて。」

「ああ。」

5分ぐらい歩くと寮が見えてきた。今日はもう寮に行くだけだ。寮はやっぱり、校舎に負けず劣らず大きくてキレイだ。

寮の中にってすぐに男子寮と子寮で分かれている。

「じゃあねルークス、ファビオ。」

「「バイバイ、エル。」」

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