《この度、晴れてお姫様になりました。》喫茶店
「喫茶店知らないんですか?フルーツがたくさんのったパフェが有名な、あの喫茶店ですよ?」
「うん。知らない。」
「そうなんですか。私は絶対行こうと思って楽しみにしてたんです。まさか學した當日に行くことになるとは、思っていませんでしたけど。」
すごく嬉しそう。可いな〜。
「甘い好きなの?すごい熱弁してるけど。」
「あっ。」
カァーッと音が聞こえそうなぐらい分かりやすくモモの顔が赤く染まる。はぁー。ひたすら可い。
「はい。好き、です…。」
「そっか。じゃあちょうど良かったね。って、話してたらもうこんな時間!早く行かないと2人に怒られちゃう。行こ行こ。」
やばい、やばい。あの2人怒ると怖えーんだよな。
モモと2人でエレベーターに乗って2階まで降りる。モモの案でしゃれた雰囲気のお店の前に著く。
看板には、おっ?英語でblissブリスと書かれてある。至福という意味か。
「モモ。お店ってこのブリスっていうところ?」
「はい。そうです。ってどうしてお店の名前分かったんですか?」
「えっ、だって看板に書いてあるじゃん。」
これでも、英語は得意だったんだ。ドヤッ。
「エルちゃん、古代語読めるんですか?!」
「古代語?」
「看板に書いてある文字です。」
英語はこの世界では古代語と呼ばれているのか。
「そんな珍しいの?古代語読める人。」
「はい。相當偉い人じゃないと習いません。この國に7人ぐらいじゃないでしょうか。読める人。」
おー。これがいわゆるチート能力ってやつか?
「王様になるための修行をもうしているなんて、さすがです!」
「王様になるために必要なの?」
「はい。政治を行うときに昔の文獻を參考にすることがしばしばあり、昔の文獻は、もちろん古代語なので。王様になるなら、絶対に覚えておかないといけないことです。」
「へー。」
よっしゃ。1個覚えること減った。
「ねぇ、さっきから店の外で何やってるの?」
「あっ、ファビオ」
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