《最弱の村人である僕のステータスに裏の項目が存在した件。》第1話 村人

村人。

最弱の職業だ。

この世の中にはほかにもんな職業が存在する。

有名なのだと勇者とかだろう。

この世で最も強い職業の一つとも言われている。

他には『聖』『賢者』『武闘家』『魔師』。

非戦闘用のもので『調理師』『盜賊』などなど。

ちょっと変わってるもので『死霊使い』なんてのもある。

その中でも最も數が多く最も不人気な職業が『村人』だ。

ほかの職業になれば何かしらのスキルを取得できる場合があるのだが村人は全ての適がないと言われている。

0どころかマイナス。

長補正に阻害の効果が掛かりこの世で最も弱い存在の代名詞として有名だ。

ではスライム、人族では村人、ってじ。

「能無しぃ!」

さて、自己紹介が遅れた。

僕の名前はレン。

この世で最も弱いとされている村人の一人だ。

この時期はまだ寒い。

そのため僕は暖を取るための薪を集めるために森へと向かう途中だ。

村人らしくね。

「おい! 無視すんな!」

面倒ごとは極力避けたい分としては出來れば関わりたくないんだけどな……

しかし、このままスルーし続けてもさらに面倒ごとになりそうな気がしたので渋々振り返る。

「ごめん、忙しいんだけど……」

それを聞いてムッとするのは僕と同年代のダリル君だ。

ぽっちゃりした型な男の子でよく僕に絡んでくる。

「そんなこと言っていいのか? ん?」

何かあったのかな?

凄く聞いてほしそうだ。

仕方なく聞くことにした……あとが怖いし。

「村に勇者様のパーティが來てるんだってよ!」

ほお? それはちょっと興味があるな。

面倒ごとは嫌いだけど、もしかしたら勇者様たちの冒険話が聞けるかもしれない。

將來冒険者になりたい僕としてはそれは有益なことだと思う。

でもなんでわざわざダリル君がそれを僕に伝えに來たんだろう?

「リサラがお前にも教えろって煩いんだよ……ちっ、なんでこんなやつに」

ああ、リサラか。

リサラというのは僕の馴染のの子だ。

家が近いということもありよく遊んだりしている。

そんなリサラだけど僕によく節介を焼いてくれる。

的にはダリル君の行や言がエスカレートしたら止めてくれたり、たまにお晝ごはんおすそ分けに來てくれたり。

ありがたいことだ。

「そのリサラはどこに?」

「あ? 何でお前にそんなこと教えないといけないんだよ」

「家の手伝いとか?」

「知ってるならいちいち聞くんじゃねーよ!」

うーん、今日もご機嫌斜めだな。

正直僕は村人なだけで絡んでくると思ってたけどそれだと辻褄が合わない気がするんだよね。

だって村人なんてこの村に沢山いるし。

なぜ僕だけこれほど絡まれるのか……ちょっとよく分からない。

「とにかく伝えたからな! もう行くぞ!」

「あ、ダリル君」

「なんだよ」

「わざわざありがとね」

「う、うるせーよ!」

照れたような様子で走り去っていった。

なんだかんだで悪い奴じゃないんだよね。

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