《神様との賭けに勝ったので異世界で無雙したいと思います。》第4話 開示
「ステータス・オープン」
そうして、僕は自のステータスを周囲に見せる。
「……え?」
僕たちを召喚したらしき修道著のが驚きに目を見開く。
周囲の騎士たちも騒めき、同郷のたち3人も驚愕のような表をつくっている。
僕が開示したステータスは以下の通りだ。
――――――
佐山悠斗(人族)
17歳
Lv1
生命 320
攻撃 70
防 80
魔力 100
俊敏 80
幸運 210
スキル 強化、治癒、長
加護 アルマの加護
――――――
「え、3つ……?」
「ん? なにかおかしいんですか?」
分かってて聞いてみる。
そりゃあほかの勇者のの子たちが3人とも一つなのに僕だけ3つってのは違和しかないだろう。
お分かりだとは思うが一応説明しておこう。
僕は上記のスキル3つ以外を隠した。
それは強すぎる力は何かしらの面倒ごとを呼び込むと思ったからだ。
この3つというのは強いことをアピール出來つつも、面倒なことにならないギリギリの數だと思ったからだ。
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隷屬とか神殺しみたいな騒なスキルを持ってるなんて警戒されるだろうしね。
強化、治癒、長に関しては汎用が高い能力のためいずれ存在が呈すると思ったから開示した。
後々になってバレたらそっちの方が面倒だし。
ステータスも同じだ。
偽裝したところで隠すのは難しいと思ったから弄っていない。
しかし、それで納得いかないのが周囲の人たちだ。
召喚した人たちは強い人が來てくれたと喜んでいるけど、勇者側の……特に剣姫のスキルを持ったは疑の目を向けてきた。
「ちょっと待ってください、なぜあなたは3つもスキルを持っているのですか?」
こうなることは予想通り。
僕は予め用意していた言葉を答える。
「神様にもっとスキルを貰えないかと頼んだらもらえました」
別に噓は言っていない。
これに関しては事実だ。
控えめに表現してるけど、噓ではない。
「ほかにも頼む人はいたらしいですよ? あなたは頼まなかったんですか?」
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今気付いたというように顔を歪める。
凄い睨まれた。
殘念だけど、こういうのはオタクのほうが適応力があるんだ。
見るからに優等生な目の前のでは思いつきもしなかったんだろう。
悔しそうにを噛んでいる。
「……ですが、本當にそれだけでもらえたのですか?」
その疑問はもっともだ。
貰えるならなぜ最初からくれなかったってことになるからね。
「賭けをしましたね、それに勝ったからもらえました」
「賭け……?」
訝しそうに眉を寄せる。
どうにかして言い包めたいけどどうしよう。
と、思っていると。
「事実だと思います、実際過去の勇者にはスキルを2つ以上持っていた方もいます。非常に珍しいことではありますが心強いです」
ありがたいことに召喚した方のから助け舟を出してもらえる。
あちら側としても勇者たちの仲が悪いなんて不安だろうからね。
それを聞いて怪しんでいた剣姫の子も警戒を弱める。
もしかして神様を脅して無理矢理奪ったとか思ってたんだろうか?
心の中で苦笑する。
あれは無理だろう、勝てる気がしない。
あんな殺気を出せる人に勝負を挑むのは自殺行為だ。
まあ、でも見た目は普通の人間のお兄さんだったからね。
この子がそう誤解するのも仕方ないかもしれない。
「す、すごいですっ、あなたは勝ったんですね!」
すると、前髪の長い魔導スキルの子が話しかけてくる。
前髪で表は見えにくいけどし興気味だ。
「もしかして君も?」
「はい……私は負けちゃいましたけど……」
恥ずかしそうに前髪を弄りながらそう答えるの子。
ちょっと意外だった。
自惚れかもしれないけど、その発想に至ったのは僕だけだと思ってたから。
ということはこの子は勝負を挑んでその上でスキルが1つだったのか。
まあ僕は3つどころじゃないんだけどね。
「………」
それはいいんだけど剣姫の子の威圧が凄い。
機嫌悪そうだ。
自分がそのことに気付かなかったことを恥じているみたいなじ。
だけどそれとは対照的に聖の子はキラキラとした眼差しでこっちを見てきている。
対照的な二つの視線に挾まれて居心地が悪い。
「まあ、こういう異世界モノではテンプレだからね。僕はそういうの知ってたし」
「さ、最近流行ってますもんねっ、異世界転移とか勇者召喚とか」
「もしかしてそういうの読んでたり?」
「は、はいっ、あなたもそうなんですか?」
頷いて肯定を返す。
何となく同じ匂いをじるな。
見た目で判斷するのもあれだけどオタクっぽいし。
同類の僕としては凄い落ち著く。
「本當に召喚されることになるとは思わなかったけどね」
こくこくと頷かれる。
この子とは何とか仲良くできそうだ。
聖の子はまだ分からないけど、剣姫の子は気難しそうだからどうなるか心配だったんだ。
とりあえず一人だけでも話ができそうでよかったよ。
するとこほんっと咳払いが聞こえた。
そちらを見ると僕たちを召喚した子が目線で王様らしき男を見た。
それに合わせてそちらを見ると王様が口を開く。
「突然のことで申し訳ないが勇者の方々も疲れているだろう。詳しいことはまた明日話すので今日はゆっくり休んでくだされ」
どうやら今日は休みらしい。
それなら、と僕は提案する。
「今後のことで話したいんですけど、部屋をお借りできないでしょうか?」
その質問には召喚したが答えた。
「それでしたらそれぞれに個室を用意してますので、そちらを使ってください」
個室か、それは助かる。
いきなり召喚されたことに対して疲れもあるしね。
しかし、王様は禮儀正しいな。
こういう場合は召喚した側が外れって場合もあるから不安だったんだよね。
「あ、最後に質問いいですか?」
「ん? 何かな?」
「僕たちは魔王を倒した後で元の世界に帰されるんですか?」
その問いと同時にスキル神眼を発する。
使い方は本能的に理解できた。
まるで生まれた時からその力を持っていたかのような覚。
「……申し訳ないが、この召喚は一方通行なのだ。勿論功した際にはみの褒を與える、この世界での生活も出來る限り保証したい」
「もしも斷ったら?」
騎士たちが騒めく。
召喚したの子も「え……」と、不安そうに瞳を揺らす。
何人かから威圧のようなものをじるけど僕は無視した。
気になったのは剣姫の子からも侮蔑のようなをじたけど、それも無視する。
予想通りではあるけど、君はどっちの味方なんだ……
「……それでも構わない、呼んだのはこちらの勝手なのだからな。そう判斷しても文句は言えないし、そうなっても今後のことに関して生活は保障する」
ふむ、噓は言ってないな。
王様だというのに意外にも低姿勢。
この世界の常識とこちらの常識は違うのだろうか?
それとも勇者はそれなりに位の高い存在なのかもしれない。
なんにしても僕は王様に好印象を持った。
ほかの3人は帰還できないことに対して何か言うかと思ったけど、どうやら何も意見はないようだ。
し違和はあったけど他のことを優先させるために3人に向き直る。
「じゃあし休んでから僕の部屋に集合っていうのはどうだろう?」
魔導の子と聖の子が頷く。
剣姫の子だけはキッと睨んできた。
そのまま異を唱えるように僕に言ってくる。
「待ってください、なぜあなたの部屋なんですか? 年頃のが男の部屋に行くのは賛できません」
言外に自分たちに何かするんじゃないか? と、言われた。
僕が仕切ったことに対しても不満そうだ。
「貰ったばかりの部屋なんだからどの部屋でも同じかなと、それならそっちのタイミングで來れる僕の部屋が良いかなって思ったんですけど」
僕の答えに考え込む。
そして、さらに付け加えた。
「同じ世界の人間同士しは仲良くしませんか?」
さすがにこれ以上何か言うのは和をす行為だと思ったのだろう。
剣姫の子が引き下がった。
「……分かりました。もしなにかあれば」
「その時はお好きなように」
剣姫の子の言葉にかぶせる様に言った。
しかし、なぜここまで警戒されているのか。
どう思われてるにせよ、同じ世界の人間として仲良くしたいね。
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