《神様との賭けに勝ったので異世界で無雙したいと思います。》第5話 実験

その後、各々が落ち著いてから僕がもらった部屋に集まろうということになった。

時間は夕方くらいでどうだろうかということに。

ちなみに提案したのは僕。

3人には疲れたからしだけ休む時間がしいって言ったんだけど……案の定というか剣姫スキルの子は「弱ですね」と、し馬鹿にした様子だった。

まあ本當の理由は違うんだけどね。

こんな時に休んでなんていられるはずもないし、意見を合わせるのは早い段階が良いに決まってる。

にも関わらずなぜ數時間以上もの時間を空けたのか。

それは試したいことがあったからだ。

ここのお城には中庭があった。

そこで騎士の人たちが訓練したりするらしく、中々に立派で広い庭だった。

芝生が植えられていて緑が視界いっぱいに広がっている。

そこへ散歩したいと言って通りがかり、制服のポケットいっぱいに落ちていた小石を詰めて部屋へと帰ってきた。

部屋に戻った僕はポケットから大量の小石を床へと置く。

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一応言っておくと來る途中の手洗い場で予め洗ってあるので土汚れはほとんどない。

胡坐をかいて座りカッターナイフを取り出す。

今回の肝になるのはこのカッターナイフと小石だ。

これでスキルの実験を行う。

最初は普通にカッターナイフで石を軽くでる。

「予想通り傷すらつかない、と」

逆に刃が欠けそうだ。

次にスキル神殺しを発する。

全てのモノの命を奪うことができるスキル。

このスキルは無機である石にも有効なのかどうか。

説明にはあらゆる『モノ』と書いてあった。

日本でも八百萬の神とかあったし、命がないに対しても有効である可能があったのだ。

存在を殺せるスキル。

そして、もしも有効ならおそらくは―――

「駄目か……」

石には傷がつかない。

まあ僕もそんなことが出來るのかと半信半疑だったしね。

検証は失敗か……と、し落ち込むけどしばらくして考え直す。

単純に耐久力の問題じゃないか? と。

それならばと僕は強化スキルで握力を強化する。

そして、石を思いっきり握った。

ぐぐ……ぴしっ

「お?」

小石の中央にヒビがった。

僕はそのまま握りつぶすように石に力を加え続ける。

やがて石は砕ける……と、同時に神殺しのスキルを発する。

「おお!?」

石が黒い霧狀に変化する。

黒い霧になった個所からゆっくりと存在がブレるように歪み、消えていった。

―――石が死んだのだ。

第一段階はこれでクリアだ。

次に第二段階の確認として自分のステータスを閲覧した。

――――――

佐山悠斗(人族)

17歳

Lv1⇒2

生命 320⇒340

攻撃 70⇒80

 80⇒90

魔力 100⇒115

俊敏 80⇒85

幸運 210⇒215

スキル 神殺し、神眼、偽裝、強化、治癒、長、隷屬、???

加護 アルマの加護

――――――

「よっし!」

目論見は功……いや、大功だった。

僕としては出來れば儲けものくらいの気持ちだったんだけどね。

「これで経験値が貯まるなら々できるな」

僕がやったことは単純だ。

まず強化でを強化する。

次に神殺しで無機の命を奪う。

ここは出來るかどうかは賭けだった。

僕がステータスを見て最初に思ったことがこれだ。

この世界にレベルが存在することと僕のスキル一覧を見た瞬間に僕は疑問をじたんだ。

レベルを上げるための経験値の定義とはなんだろうか? と。

RPGなどのゲームでは殺せばそれは手にる。

スライムを倒したりゴブリンを倒したり……とにかく命を奪えたら経験として積み重なるんだ。

それならあらゆるものの命を奪うことができるスキルを持っている僕の場合はどうなるのか?

答えは今見せた通りだ。

あらゆるものの命を奪うことができる僕のレベルは例え小石を破壊した場合だろうと上がる。

最後の問題は果たして小石を壊した程度でも経験は蓄積されるのかどうかだったけど……それは問題ない。

なぜなら僕のスキルには経験値を溜めやすくする長スキルがある。

これは常時発系のパッシブスキルらしく発しようと思わなくても勝手に経験値が増えていた。

……まあ、あくまで的にはだけどね。

それに加えて長に補正が掛かるアルマの加護。

この2つがあればご覧の通り室で座っていようとも簡単にレベリングが可能だ。

「ほとんどチートだな……」

我ながらずるいなあ……と思った。

だけど活用できるものはなんでもする。

この世界で何がどうなるか分からないことだしね。

ポケットいっぱいにった小石を強化した握力で握りつぶしていき神殺しで存在を壊す。

長スキルと加護の効果でぐんぐんステータスがびていき、レベルが上がるごとに僕の力が強くなっていくのをじた。

また鑑定されたらどうしよう……と思ったけどそうなったらその時は大人しくステータスも偽裝しよう。

同じ作業を繰り返していく……この単純作業は本當にゲームを思い出すね。

レベル上げの作業は嫌いじゃないけどさ。

結果も伴うから気楽ですらある。

それでもさすがに小石では限界があったのか次第に上がらなくなっていった。

長スキルがあっても小石でこれ以上はきつそうかな?

だけど中庭を2、3往復もした頃には僕のレベルはそこそこのものになっているのだった。

――――――

佐山悠斗(人族)

17歳

Lv2⇒6

生命 340⇒510

攻撃 80⇒120

 90⇒130

魔力 115⇒190

俊敏 85⇒110

幸運 215⇒235

スキル 神殺し、神眼、偽裝、強化、治癒、長、隷屬、???

加護 アルマの加護

――――――

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