《神様との賭けに勝ったので異世界で無雙したいと思います。》第7話 食事

意見をわし合いそれなりにまとまってきた頃。

誰かが扉をノックする音が聞こえてきた。

代表して姫木さんが出た。

僕も立ち上がろうとしたんだけど姫木さんの方が速かった。

こんなところでも対抗してくるような行は姫木さんらしい。

しばらくして姫木さんが戻ってくる。

「夕食だそうです」

もうそんな時間か。

僕は立ち上がり部屋を出るとメイド服を著たの子についていく。

姫木さん、栗田さん、秋山さんも同じように長い廊下を歩くこと數分。

何気に遠くて暇だったので神眼スキルを使ってみる。

意識すると鑑定結果があちこちから表示されてちょっと面白い。

なるほど、頭が報量の多さでパンクしないように意図して使わないと発しないのか。

と、そんな考察をしているとメイドのが立ち止まる。

「こちらになります」

メイドのの言葉に従って前へと進む。

すると外に出たのかと一瞬錯覚してしまうほどの広い部屋に出た。

椅子がいっぱいある……もしかしなくてもこの馬鹿みたいに大きなテーブルは僕たちのためなのだろう。

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料理が端から並べられていくのを見て気分が高まる。

ふと聞いてみる。

「席は好きなところを選んでもいいんですか?」

「はい、構いませんよ」

「それなら早い者勝ちですね」

と、後輩の栗田さんがどれにするか迷うように視線をかした。

んー、と可らしく考え込む。

秋山さんもどこの席が好きなものを取りやすいかを悩んでいるようだった。

そんな二人を見て姫木さんは「どこでもいいじゃないですか……」と、言いながらもどこか微笑ましそうにしていた。

「………」

だけど僕は咄嗟にけなかった。

(噓をついた……?)

偶然だった。

スキルの覚にしでも慣れようと使ってみただけだった。

本當に何の意図もなく言葉の真偽に対してスキルを使っただけ。

だけど、僕の使用した神眼スキルは確かにメイドのの噓を知した。

ほんの一瞬。

それでも間違いなくその言葉は僕に揺らぎを見せた。

「? 佐山先輩、座らないんですか?」

「ああ、ちょっとボーッとしてた」

姫木さんが呆れたように見てくる。

だけど僕はそれどころじゃなかった。

が噓をつく意味が分からなかったから。

慌てて頭を回転させる。

(今の言葉が噓だとして……好きなところを選ばれたくないってこと、だよね? どういうことだ……? 席なんてどこを選んでも同じだろ? いや、そもそも何でこの子が噓をつく必要があるんだ?)

噓をつくことがこの子にとって得になるとする。

仮に……そう、仮にこの子に害意のようなものがあったとする。

勇者の敵……? それなら……

「んー迷いますね、決めれないので選んでもらえませんか?」

「そのくらい自分で決めればいいじゃないですか」

姫木さんが苦言を口にする。

しかし、メイドのは特に気にした様子もなくクスッと微笑を浮かべ「それでは……」と、一つの席を選んだ。

それと同時に神眼スキルを発

仮にこの子が勇者サイドの敵だとしたらまず間違いなく狙われるのは僕だ。

これは自惚れではない。

僕がその立場なら強い勇者から狙うのは常套手段だろうから。

「………」

椅子……じゃない。

そこの場所自は何も怪しい反応はない。

僕は何でもない風を裝いながらその席に恐る恐る座った。

……何もないな。

他の3人も席へと座り食事の開始を待った。

そして、目の前に運ばれてきた前菜に神眼による鑑定を使用した。

――――――――――――

デッドリーリーフ。

一口で死に至る神経系の猛毒を含んだ葉。

一見すると普通のレタスのようなをしているため判別は難しい。

魔族領の一部の地域でのみ栽培されている。

―――――――――――――

(わぁお……)

秋山さんの席を見る。

普通のものだ。

姫木さんのところも栗田さんのところもだ。

これ確実に僕狙ってきてるよね。

ほかの3人には目もくれずに僕だけは確実に殺そうという魂膽が見える。

メイドのを見る。

目が合うとにこりと微笑まれた。

――――――――――――

リリア(魔族)

15歳

Lv29

生命 700

攻撃 130

 50

魔力 550

俊敏 100

幸運 160

スキル 変裝、偽裝、魅了、変換

加護 魔王の加護

――――――――――――

文字通り悪魔の微笑みだった。

えーでもそれってこの國かなり終わってない?

勇者の食事に毒混ぜれるってその気になれば國の中樞一瞬で落とされる気がする……

まあ何にしてもこの狀況は見過ごせないな。

細かいことはこの子に話してもらうとしよう。

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