《異世界転生者〜バケモノ級ダンジョンの攻略〜》帰還

キリがいいので今回はなめです。

私たちは今、元の場所に戻る準備をしていた。

「カレーン」

「どうしたの?」

「あとどのくらいでできそう?」

「今、半分ぐらい來たとこだから、後二時間ぐらいかな」

「私、そこら辺で魔倒してくるね」

「はーい」

そう言って、シャルは魔狩りに、カレンは寶石五つを使った魔法陣を書いている。

『カレン。寶石はどこに置くの?」

「えっと、線が差してる所に置いてね」

『分かったよ』

「それじゃ、ラストスパートと行きますか!」

それから三時間後。出來上がった。

「よっしゃー! 完だ!」

「予定より一時間過ぎちゃったね」

「そんなの誤差だよ誤差」

『早く戻りましょう』

「そうだね」

「あ、ちょっと待っててね」

そう言って、シャルは小屋がある方に向かって行き、大きな荷を持って、直ぐに帰ってきた。

「何それ?」

「これはね。さっき倒した魔の核だよ。あっちのお金はもう一シルもないからね」

「そうだったね。コネさんにはまた迷かけそうだね」

「まぁ、しょうがないよ」

そして、カレンたちは魔法陣の上に乗っかり、魔力を流した。

「名殘惜しいけど、さよならだね」

「そうだね。私も來てから一年は過ごしてたしね」

『私も、いい思い出ばかりじゃないけど、し寂しいな』

その言葉を最後にその島は數千年後まで誰一人上陸しなかった。

そして、カレンたちは薄れゆく島の景を眺めながら元の場所に戻ってきた。

「よっしゃー!! 帰ってきたーー!!」

カレンの大聲はダンジョン百層ボス部屋に響き渡った。

「何も……の……だ?」

そこに居たのはエンシェントドラゴンだった。

「久しぶりだね。エンドラ」

「なぜ貴様らが、ここにおる! まさか、あの島から出したのか!?」

「その通りだよ。やる?」

「あ、あ、あの島から、帰ってきた化けと戦いたくない! さっさと地上に帰れ! それに、魔力をおさえんか!! 人間が滅ぶぞ!!」

「おっと、そうだった。忠告ありがとう。じゃ、帰ろうか」

そして、カレンたちは魔力をゼロまで抑えて地上に戻った。

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