《レベルリセッターの冒険録 〜チートスキルで歩む冒険〜》3話 スライムスライムスライム

村を出た俺らはまず行き先を決める事にした。

「取り敢えずトネルに行こうと思うんだけどどうだ?」

「良いんじゃない?あそこなら冒険者になるのにぴったりだし」

トネルは村から北に歩きで3日程の距離にある町の名前だ。

町の中にグレード1のダンジョンがある事で有名だ。

ダンジョンにはグレードと呼ばれるものがある。グレード1から10まであり、數字が小さいほど中にいる魔が弱くなる。

グレード1のダンジョンだと大レベルが5あれば十分だと言われている。それがグレード10のダンジョンにもなるとレベル100を超えてようやくれるようになるらしい。そもそもレベルの上限が100以上の人なんて殆どいないためグレード10のダンジョンに挑める人は限られている。

よってグレード1のダンジョンがあるトネルには冒険者にり立ての人がよく集まる。なので冒険者の間では始まりの町とも呼ばれている。

「じゃあ行き先はトネルで決定だな。道中でレベル上げをしながらでも行くか」

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「そうだね。流石にレベル1だと厳しいからね」

まあ、クレアだけなら余裕なんだけどね…。よりも弱い男って…。

はやくクレアよりも強くなる事を決心したリーグだった。

〜十分後〜

「クレア!スライムが出たぞ!」

俺は早速草むらの中で草を食べているスライムを見つけた。

スライムはゼリー狀になっている魔だ。攻撃方法は當たりしかなく、しかもゼリー狀のため當たっても大したダメージにはならないため子供でも倒せるほどに弱い。

「俺が倒すぞ」

「うん!頑張って!」

俺はスライムの方に走って行くと父さんから貰った短剣をスライムに刺した。

するとスライムはぶるんっと震えた後、黃の粒子みたいなのをから放出して消えた。

は死ぬとこのように例外無く粒子を放出して消える。何故かは詳しくは分かっていないが、一説には魔は魔素(魔力の元)でできているため死ぬとまた魔素に戻って世界に還元されるからだなどと言われている。

そして今回は出なかったが魔は死ぬと一定の確率でアイテムをドロップする。アイテムは素材だったり武だっりと千差萬別だ。何故アイテムをドロップするかについては一切わかっていない。

スライムぐらいだったら俺でも楽勝だな。

「よし、進むか」

「うん!」

「リーグ!またでたよ!」

「うわっ、なんでこんなに出るんだよ!」

俺が最初にスライムを倒してから數十分が経過したが、先程からスライムが大量に襲ってくる。

本來スライムは人や他の魔を襲ったりはしない。なのでこの狀況は異常であると言える。

なんでこんなにいるんだよ!…うん?なんだあれ。

「クレア!あれを見て!」

俺は草むらの中に普通のスライムの何十倍もの大きさのスライムを見つけた。

「あっ!キングスライムだ!」

キングスライム、その名の通りスライムの王様のような魔だ。周りのスライムを支配下に置く習があり、自らスライムを生み出す能力もある。

今回スライムが大量に襲って來たのも、キングスライムが自分を守るために支配下のスライムに追い払うよう命令したからだろう。

「よし、倒すか」

俺は未だにスライムとしか戦った事がないため、一回強い魔と戦って自分の実力を計ってみたいと思っていた。

「大丈夫?キングスライムってまあまあ強いよ?」

「大丈夫だ。いざとなったら直ぐに逃げるしな」

「それなら良いけど…、気をつけてね」

「ああ、じゃあ行ってくるよ」

俺がキングスライムに向かって走り出すと、周りのスライムは俺に集中して襲って來た。

「はっ!」

俺は進路上にいる邪魔なスライムだけ短剣で一突きして倒しつつ走り続ける。これまでにスライムでレベルが上がった事により今まで出來なかった速さでキングスライムに迫って行く。

キングスライムまで半分程の距離まで迫るとキングスライムよりもは小さいが普通のスライムよりもは大きいスライムが出てきた。

ビッグスライムか。まとめて倒してやる!

俺はビッグスライムの中にある石のようなに短剣を突き立てた。

スライムは全員の中に核と言われるものを持っている。その名の通りスライムの核をなしており、そこを壊されるとその他が無傷でも死んでしまう。

そこを刺されたビッグスライムはとなって消えた。

よし!確実に強くなってるな。

そしてついにスライムキングの元までたどり著いた。近くから見るとその大きさが改めて分かる。

まあ、核を壊せば一緒だろう。

「どうだ!」

俺はスライムキングの核を狙って短剣を突き刺した。

「なっ!?」

しかしそれは葉わなかった。キングスライムが大きすぎて核まで短剣が屆かなかったのだ。

「ぐはっぁ」

そして俺は止まっている間にスライムキングの當たりを食らってしまった。

その威力は思ったよりも強く、俺は1、2度地面にバウンドしてようやく止まった。

「リーグ!!」

チュドォォォォォン!!!

「え?」

突如凄い轟音と共に、俺に追撃をしようと詰めて來ていたスライムキングが消えた。

それだけでは無い。スライムキングがいたところには直徑10メートル、深さは目視では分からないぐらいのが出來ている。

「リーグ大丈夫!?」

「あ、ああ。それよりもクレアが倒したのか?」

「うん!初めて天魔法使ったから不安だったけど大丈夫だったね!」

どうやらスライムキングはクレアが天魔法を使って倒したらしい。

周りのスライムはキングスライムが倒されると我先にと逃げだしている。

「ありがとな。それにしても天魔法ってこんなに威力あったんだな…」

「そうだね、私もびっくりだよ。ねえねえ、それよりもステータス見ようよ!どれぐらいレベル上がったかな?」

クレアはワクワクドキドキといったじでステータスの確認を促してくる。

「そうだな。みて見るか」

リーグ 15歳

Lv,10/10 (レベルリセット可能)

HP:100

MP:100

攻撃力:100

力;100

持久力:100

魔力:100

魔防:100

用:100

知力:100

俊敏:100

ユニークスキル

レベルリセットLv,1

「あっ、レベルリセットできる」

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