ギルドの試験において圧倒的なまでに俺だが、これに関してはギルド側が悪いと開き直った。

「試験はどうだったんだ？」

今日は父、マースルも付いてきていた。

「當然......って言ったら変だけど大分いいじかな」

「だろうな。おそらくリューイがほんのしでも力を出したらここらの連中はイチコロだろうな」

「あは......あははは......」

もしかしたらするかもしれないな。......なくてもいいけど。

「次は1週間後に學園の試験だがそっちの対策は出來ているのか？」

「うん。座學は日々の読書で補えると思ってる。実技は明らかに......ねえ？」

「ま、そうだな。その調子で頑張れよリューイ」

そして、俺と父さんは馬車を拾って自宅へと帰った。

家に著いた途端、待ちけていたのは母、イリユであった。

「リューちゃん、今日の試験はどうだったの？　やっぱりリューちゃんだし楽勝？」

「うん〜、楽勝とは言えないけどいい結果は殘せたと思うよ」

流石にここで「試験ぶちのめした」なんて言ったら次は母さんが失神してしまう。

「それは良かったわ。疲れたでしょう？　お風呂にってきたら？」

「うん、そうするよ」

因みにを洗う係の家政婦などはいない。しかし、元いた世界での風呂よりは格段に大きい。銭湯並みだ。

「ふぅ〜。気持ちいい〜」

毎日こんなに豪華な風呂にっているので覚が狂ってきそうだ。

この家族は子爵ではあるが事実上はもうし上らしいし、これぐらいが妥當なのか......。

じゃあ、もっと上の公爵や侯爵はどんな生活をしているんだ？

......あっ、そろそろ上がろう。

そう思った次の瞬間、

「よーし、リューイ。一緒にるぞ」

「俺もう上がるから」

「ええ!?　ちょっ......」

父さんは一緒にりたいのか？　俺はりたくない。

因みに俺と父さんの會話が減った事は事実であるが減っただけでほんのしはしている。それがこれだ。

まあ、俺が最近父さんとの風呂を拒絶しているからということもあるが。

「ふー、スッキリした」

新たな服を著て自室へと向かう。自室では魔法の練習をしている事が多い。と言っても、攻撃魔法を使ってしまうとこの家なんて々になってしまうので、魔法の源であるのマナの作や強化魔法なんかを使っている。

それでも一歩間違えたらこの家がなくなってしまう(強化狀態の俺が家の壁等を叩いてしまうと......そうなるのだ)。

強化魔法に関しては屬魔法が多い。また、それ以外の屬、火、水、風、土、闇についても『屬ブースト』というのがあり、使った屬の一定時間威力を上げる魔法だ。

例えば『火屬ブースト』をすると全ての火屬魔法の威力が上がる。

ドクドクドク......

の流れをじると同時にまなの流れもじる。足先から手先までし火照っているような覚だ。

このマナを一點に集中させる。それが強化魔法だ。

腕、足、腹、背中、目、耳......強化可能部位は案外多い。

そして俺だから出來るーー全の強化。

漲ってくる。普段の何十倍、何百倍、何千倍......もしかするとそれ以上の力が出るかもしれない。

そして、力を抜くとやってくるものが1つ。

「つ、疲れた〜」

『疲労』だ。こればっかりは慣れるにはまだ時間がかかりそうだ。

これだけ鍛錬していれば學園の試験なんて朝飯前だ。

◇◆◇

俺は今、テストをけている。

問題は簡単なものから難しいものまで様々だ。

例えば......

【魔法の元となるものを答えなさい】

【全屬を答えなさい】

この辺りは簡単だ。

【生Aは5秒間に一度『ファイアボール』を使うとする。この時、いつ魔力がなくなるでしょうか。しかし生Aは一般的な20代男の最大レベルとする】

この問題なんかは『ファイアボール』の消費魔力とこの生Aのステータスと魔力の時間回復を覚えていないといけない難問だ。

また、スキルによる狀態の変化がないことを仮定しておかないといけない。

テストが終わると學園前のグラウンドへ行く。そこにはいくつかの的が置いてある。撃ち抜け、ということか。

「今から君たちにはあの的に自分の使用可能の魔法を當ててもらう。外したとしても構わない。挑戦は3回までだ」

ほとんどの人が後ろへ下がる。やりたくないのか？

では俺が一番手か。

「リューイ・ファグゼルです。お願いします」

「え？　あの子まだ児だろ」

「今回は練習かな？」

「親に無理矢理けされられたんだろ」

後がガヤガヤしている。放っておこう。

じゃあ力を抜いて『ファイアボール』でも......

「それ！」

次の瞬間、的は消滅し、その上、その先の壁やまで消滅していた。

「「「「「..................」」」」」

......ちょっとやりすぎた？