《自殺を繰り返した俺は異世界転生をした〜最強の俺は異世界で無雙する〜》第6話「心臓に刺さった剣」

現在、俺は父さんと共に學園長室で面談している。

理由は明らかだ。

幸い死者は出なかったようだが怪我人が數名、壁の修理費もかかるらしい。

「......では本當にあれがリューイ君の本來の力であると......」

「そ、そうですね......」

力は抜いたはずだ。しかし、ここまで長していたとは、恐るべし俺。

「ファグゼル子爵。今回の件、どうも子供ましてや5歳児の力とは思えんのです。もう一度問いますが、遠距離からの支援などの介は無かった、そうですね?」

「ええ。こちらとしてもまだまだチャンスがある中でそんな危険な行為を行うはずがありません。何かの間違え、ではないでしょうか?」

「私達もその線で探っていますが、目撃者は多數いて皆がリューイ君がしたというのです」

だって俺がしたからね。どう誤魔化せばいいんだ? これほど記憶を改竄するスキルがしいと思ったことはないだろう。

「ねえ、リューイ君。君のステータスを教えてくれないかな?」

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見たら失神するよ? 見た目的に父さんより弱い學園長が父さん以下の驚きによるダメージになるはずがない。

俺は首を橫に振る。こんな事、子供じゃないと許されないんだろうなぁ......。

「わわわ私の息子はあまりステータスを曬さないんですよ〜。父親である私にさえ見せたのは一部です」

聲ガタガタじゃねえか。絶対怪しまれてるぞ。まあ仕方がないか、あんだけのこと(俺がステータスを見せただけ)があったんだから。

「ははは、たまにいますよそういう子。では、リューイ君、君は自分でやったと自覚しているかい? それとも初めてあんなに強大な力を出せたかい?」

自覚あります! 俺、めっちゃ強いですからあんなちっぽけな力なんていつでも出せます! なんてな。

やっぱりここは初めてということにしておこうか。

「多分、初めてだと思います。壁も壊しちゃう力なんて怖くてれません」

「そうだよね。......うん。じゃあ今回ばかりはこちらで何とかします」

「そ、そうですか。有難うございます」

やけに父さんは腰が低いな。何かあったのか? まあ、父さんの人間関係を探ろうだなんて思わないけど。

そして、俺達は學園を出た。

◇◆◇

今は馬車の中。家から學園までは馬車で1時間程かかる。どうにかならないか? この時間。

ただ外を眺める暇な時間。龍でもやって來ないかな、この前よりうんと大きいヤツ。

見渡すが辺り一面緑ばかり。平和なものだ。

そういえば《全知》って何を知できるんだ? 母さんの使っていた《スキル知》おそらく含まれているがそれ以外が不明だ。

では、《全知》。

これは......見える、のか? それともじる?

どちらにせよ違和がある。それにこの頭上に何かいるようだ。

えっと......生きているか分からないがいている。おっと、急に降りている。つまりこちらに來ている?

「ねえ父さん。何か降ってきてるじがするんだけど」

「鳥でもいるのか? どれどれ?」

父さんが外を見ると次第に暗くなっていった。

「なんだ? 暗くなって......雨でも降るのか?」

「おおおおお客さん! 龍がこっちに向かってきています!」

突然、者が聲を荒らげる。

「ほほう、あの時は逃がしてしまったが今度こそは仕留めてやる」

同じ龍かも分からないのに......龍が可哀想だろ。

「おい、リューイ、出るぞ。父さんの強いとこ見せてやる」

俺と父さんは馬車から降りて(馬車は遠くに隠れた)俺は観戦、父さんは龍との一騎打ちとなった。

それにしても龍ってのはぽんぽん現れるもんだな。

それより父さんが気になる。実力で子爵まで上り詰めた(もっと上へ行けてたかもしれない)程の男だ。

戦い方というのを見て學ぶのもいいだろう。

數分後、龍のきが悪くなってきている。魔法を使ったのか父さんのきはいつも以上に良い。それに対し龍は頭部、部、腹部共にダメージを負っている。

これは父さんが勝ったな。

しかし、予想というのは外れるようで父さんのきも悪くなってきた。何故だ?

あっ、魔法がきれてきたのか。なるほど魔法に持久戦は向かないっと。

でも、ここからどうやって戦うんだ? まだ龍が逃げるとは思わない。

「なかなか手強いな。......しかし、これで決める『我が魔力よ・火を司り・殲滅せよ』」

父さんは獨り言と共に何やら呪文のようなものを始めた。

直後、巨大な火の玉が龍に當たり発が起こる。

そして、それと共にやってきたのはーー『痛み』。

「え......!?」

丁度心臓から大量のが流れている。

何者かに刺された。

ぶにも聲は出ず、父さんや者はこの発で俺が刺された事に気づかない。

そして、俺の意識は闇へと消え去った。

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