《自殺を繰り返した俺は異世界転生をした〜最強の俺は異世界で無雙する〜》第13話「馬車の中で」

俺、セシア、メリー、とその父親は馬車に乗っている。

「リューイ君、つまり君は今まで悪魔に監されていたけど隙を見つけて逃げ出した、と?」

「はい。そんなじです」

どんなじだよ。監じゃないよ殺されかけたよ。

しかもその長はこの橫にいるセシアなんだがな。

「そこのの子はその時、同じ場所に監されていたので助けた」

「はい、名前はセシアっていいます」

「君はどこに住んでいたか覚えてる?」

「うーん。分かんないけどリューイがアタシを泊めてくれるんだって」

アドリブでセシアも合わせてくれている。ナイスだ!

「君達のことはだいたい把握した。では次はこちらが挨拶をしよう。こちらはメリー。私の娘だ」

「さっきはありがとうございます。メリー・キュバスです。よろしくね」

「よろしく」「よろしく〜」

改めて見ても可いな。俺のが子供であるせいかは湧き出てこない。

「私が名乗るのはし変だな......私のことはおじさん、とでも呼んでくれ」

「ねぇ、おじさん。もしかしなくてもお金持ち?」

「......ははははは。そうかもしれないね」

この家族がリッチである事ぐらい察しがつく。服の匂いから馬車の乗り心地まで最高である。

「おじさん、ちょっといいですか? 約1年前、俺が居なくなった理由を知っていますか?」

これはリューイ・ファグゼルに関する記事が出ているか、それを問うているだけ。

この世界にも新聞の機能はあるが月に1度程度。そこで俺の記事があれば重大か否かが判明する。

「いや、知らんな。それはさっき言っていた悪魔に攫われたのとは別という事か?」

「はい。俺は結果的には悪魔に監されましたが、その前に飛龍に襲われたのが原因なんです」

「な!? 飛龍だと!? ......その時、マースルは居たのかい?」

父さん? そう言えば父さんはかなり強かったな。

多分この人は俺の強さを知らないから勘違いしているのだろう。

「いました。そして、その隙に攫われたということです」

「そ、それは災難だったな。......確か約1年前は謎の飛龍を始めとした多くの龍が活発に活していた......」

「本當ですか!?」

でも俺が攫われた理由はセシアの婿になるため。何故か友達でよくなったが、今でも変わっていないのだろうか。

そうするとこの件......

「まさかお前の仕業じゃないよな?」

俺はこそこそとセシアに聞く。

「そんなことアタシにもできないよ。確か......たまたま飛龍に襲われてるところを見たからこの隙に! ってじだったらしいけど?」

なんとまあ、ひどい。

しかし、もっと違う疑問が生まれてくる。

「因みにどうして俺を選んだ?」

「強くてかっこよかったから」

て、照れるな。

當時5歳なのに格好いいとか......の子もそういうの考えるんだな。

答えてしかった事とは違うけど......。

「何で強くて格好いいって分かったんだ?」

この世界にもカメラのようなはあるのか、はたまたスキルなのか。

後者の方が可能は高いが、前者であればそこまで発展していると考えられる。

「いくつかのスキルを使ったんだよ。うーんと......《記憶》と《投寫》だったかな?」

あー、やっぱりそっち?

つまりまだまだ発展してないか......。

「ん? どうしたんだ? おじさんにも聞かせてくれないか?」

しこそこそし過ぎたか。何も無い、は怪しまれるか。

「さっき言ってた龍の活発化はどれほど続いたんですか?」

「1回しかその記事は無かったから1ヶ月程度だと思うが、どうしてだ?」

確実に知らないって事は、この人は見ていない。つまりボロボロと現れる訳では無い。

家は俺の家と同じくし自然の多い場所に建っている。

俺の家の周辺のみ出現? いや、俺の周辺のみ? おかしすぎる。

もし、俺がダンジョンへと消えたせいで龍が大人しくなったなら今からは活を始める。

しかし、そういう訳では無い。

何か、おかしい。

......................................................。

「......ねえ、リューイ君はどうしてそんなに落ち著いていられるの?」

「ん? これでも気になる事ばっかで落ち著いてないんだけど......」

「そう、なんだ......ごめんなさい、どうも私から見ると、そんな壯絶な1年があったのに......よく、その......まともでいられるな、って」

俺は仮にも死んだからな、それが一番壯絶なんだよな。

軽く死んだと思われてるけど、大分怖かったんだよな〜。懐かしい話だ。

それより、この會話、本當に6歳がする容か? 「壯絶」とかよく出てくるな。

「俺は神力には自信があるからな!」

そういうことにしておこう。

と、次の瞬間。

「お、著いたぞ。リューイ君、君の家だ」

作者コメント

前回より1週間以上空いてしまい、申し訳ありません。

理由としては違う作品「ソロという名のぼっちがお送りするダンジョン生活」を書き始めたからです(言い訳)。

あくまでこちらを主に書いていきたいので今回だけはご了承ください。

これからもよろしくお願いします。

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