《自殺を繰り返した俺は異世界転生をした〜最強の俺は異世界で無雙する〜》第22話「戦闘十分、馬鹿一人」

俺、セシア、メリー、ルイの4人チームは他チームよりも段違いに強く頭角は勝手に現れていた。

セシアもこの狀況下では力は発揮できないと言っていたが、十分に戦える。

いざとなったら俺がちょいとやればね......。

ルイが敵の位置把握に長けているのはいるのだが、自分がいなくても大丈夫と判斷したのか、寢ている。いや、寢ながら歩いてる?

言葉で表現するのは難しい。

「ルイ、付いてきてるのか?」

「........................」

まあ、無言。これでいて止まれと言えば止まるのが寢てるか起きてるか不明な所なんだよな。

今日の魔退治もこれぐらいかと思い、一旦ブラウン先生の元へと戻る。

「おっ! リューイ君、ちょっといいかい?」

「はい?」

「簡単に説明すると......圧倒的なんだ、君達が」

「と、いうと他チームとの力量差ってことでいいですか?」

「そういう事だ。この話は緒にしてしいが、今後、チーム対抗戦のような授業もある」

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先が読めてきた。

俺は基本魔法を使わないというハンデを課しているが、し改めなければならないかもしれない。

當然、今まで通りでもいいが、相手を貶している行為になりかねない。

チーム対抗等は考えにあったが、學式のあの子のような人がないとは思えない。

「では、どうすれば良いでしょう?」

こればっかりは助けを求めるしかない。先生なんだし、多の案は持ってきているのだろう。

「これはあくまで1つの案だが、チーム戦の時は管理役をしてしい」

「管理役?」

「ああ。チーム戦に対して、教師陣は最大の警戒心を持って行をするが、萬が一がある。生徒だけの問題に対処してくれるとさらに安全が高まる」

「なるほど......俺は賛です。しかし、他3人にも話を......」

「いや、あの3人は強い。ここだけの話、あの3人と他の4人のチームで同格だろう」

「教師がそんなこと言って良いんですか?」

苦笑いしながらつっこむ。

「こればかりはしょうがない。リューイ君も薄々勘づいているんだろ?」

「あ、はは......」

ごもっとも......。

やはり、妥當なのだろう。

「そうですね......では、管理役任させて頂きます」

「その言葉が聞けて、教師陣は夜をぐっすり眠れるな! ははは!」

「今までは眠れなかったんですか?」

「そうは言っていないぞ?」

この教師は......まあ面白いな。

生徒とちょっとした笑いを含めながらの會話。

教師としてもプロ。人としてもプロ。

まじリスペクトっす!

◇◆◇

結局、ブラウン先生との件はセシア、メリー、ルイには話していない。

というか、誰にも話していない。

そして、今日は週1日の休日だ。

しかし、おそらくこれからこの休日の午前は全て潰れるだろう。

なぜならーー

「さぁ、勉強を始めよう」

ーーセシアと勉強。

俺が一方的に教える側だけど。

まあ心アッシェンテなんて。

こんな勉強俺にとってはゲームレベルなんだが。いや、クイズゲームでも簡単だ。

「ねぇ、リューイ。勉強ってなんの為にするの?」

「それはな、馬鹿は子供の時に治すべきだからだ」

「馬鹿は治らないよーだ」

「治すんだよ」

威圧的に言い放つと、セシアはしゅんとして、ボソッと、はい、という。

午前9時から12時まで、みっちり3時間勉強。

ここで分かったが、セシアはただの馬鹿ではない。恐ろしい程の馬鹿だ。

ここであるひとつやり取りを見てみよう。

「セシア、まず計算は掛け算、割り算を先にする。その後で足し算と引き算だ」

「なんで?」

「例えば、2個のリンゴがあって、その次に2個を1セットとしたのを2セット用意する。この合計は?」

「えっと......1個、2個、3個、4個......5個?」

「理由を聞こう」

「2個あって、2個あって、2個あって......あれ? リューイ教えて」

なんと可らしく教えを乞うのだろうか。

なんと、馬鹿なのだろう。

いっそ哀れだ。

「丸を2個書け、そんで、もう1回2個、そしてもう1回2個。合計は?」

「あ、6個!」

「分かっただろ?」

「リューイは凄いねぇ。こんな馬鹿なアタシを理解させるなんて」

初歩はかるーく理解してもらわないと困るしな。當然か......。

「で、なんで足し算は後?」

....................................。

セシアの脳を取り替えよう。こいつは何故こうなった? 5年間一緒に住んできた。

家にいた4年はとくに勉強していた訳では無いが、多の本は読んでいた。

あとはかすために魔狩り。

こうなって當然な気がしてきた。

一刻も早く、この病を治そう。

馬鹿という難病を。

作者コメント

その、あの、どうも読んで下さりどうもありがとうございます。

正直、書かなくなってから、終わってしまってもしょうがないかな〜、なんて思いました。

しかし、投稿していない時期にもコメント下さったりと大変悩んだ結果、投稿することに決めました。

今後も遅れることはあると思いますが、暖かい目で見守ってくれたら幸いです。

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