《ファルダーミール -明日の世界-》第9話:姉が登場

料理を作り終わってから、かれこれ10分程たち、未だに西城はチャーハンを食べなからうめ~を連呼している。

「うめ~」

「お前どんだけ食べんだよ!」

西城はしだけ食べるのを止め、俺の顔をし見た後、また食べ始めた。

「……うめ!」

「うめ~じゃねえーよ!」

いくら言っても聞かないため遂にキレてしまった。

「……うめ」

「やっぱり、ダメだこいつ」

結果、俺は西城と話をするのを諦め、2階の自分の部屋へ戻る。

「やあ、カヤトちゃん」

「おい、俺の部屋で何してるんだ姉貴」

「なにって、ナニだよ」

「……ふざけるなよ姉貴」

 俺の姉貴こと甘奈木 雪かんなぎ ゆき。

弟の俺から見ても姉貴はかなり人の部類にると思う。

何せ、長が高く、スタイルはまさにボン!キュ!ボン!だ。

しかも、大手IT會社で働くバリバリのキャリアウーマンだ。

こんな凄い姉だが一つ欠點がある。それは、重度のブラコンなのだ!?

……おや?姉貴は仕事の筈では

「冗談じゃないかカヤト、まさか本気にしたのかい?ほれ、ほれ、ほれ、お姉ちゃんのエロい姿でも想像したのかい?まあ、高校生だもんね、まだまだ思春期真っ盛りだもんね?」

 

指で俺の頬をつついてくる。

イラッ

「違う」

イラッとしたが、とりあえず無難に違うと答えておいた。姉貴には口で勝てたことがないから下手なことは言わないほうがいいだろう。

「もう、恥ずかしがっちゃって」

「違う」

「本當に?」

「あぁ……」

「もう」

姉貴が頬を可らしく膨らます。

「はぁー、好きだよ」

「もう、最初から正直に言ってよね♪」

「はい、はい」

はあ、姉貴の相手は疲れる。

「そう言えば、姉貴、仕事は?」

「うん?仕事ならもう終わったわよ」

「え、噓だろ、いつもより仕事終わるの早すぎだろう」

「ふふ、いつもは遅くやってるからよ」

無駄にハイスペックな姉だな。

「そうなのかよ」

「そうよ」

「あぁ、そうだ、俺の友達が來ているから下には來ないでくれよ」

「えぇ ~なんで」

「何となくだ」

と、言いつつも有無を言わせないように姉の目を睨む。

「もう、仕方ないな~」

「頼むよ」

「わかった」

姉は俺の條件を了承すると自分の部屋へ戻って行った。

    人が読んでいる<ファルダーミール -明日の世界->
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください