《ファルダーミール -明日の世界-》第13話:犯罪じゃないのか?

「その名刺を貸せ西城」

「何でだよ?」

「いいから、ほれ」

「はい」

「おら!」

 俺は西城からけ取った名刺を破り捨てる。

「おい、カヤトなにするんだよ」

「仕事中にナンパされてんじゃねーぞ!」

「いやいや、仕方ないだろ。聲をかけられたんだから」

 こいつ、マジで友達やめようかな?

「まあ、いいや。仕事に戻れバカものが」

「へいへい」

 そして持ち場に戻り、ターゲットの家を見ているとターゲットが出てきた。

「おい、ターゲットが出てきたぞ」

「よし、西城はターゲットを見張っていてくれ、俺はターゲットの家に侵する」

「OK」

 周りに人がいないのを確認し、俺は玄関の鍵をピッキングする。

 ちっ、ICチップ認証キー型か。

 めんどくさいな、自解析機を使うか。

 俺は黒いケースから、スマホをし太らせたような機械を取り出し、橫についているスイッチを押す。

ブォンという鈍い音を鳴らしながら自解析機は作する。

《解析をするものに向けてください》

機械音聲が流れ、その聲にしたがって俺は自解析機を鍵かな向ける。

《解析しています、しお待ち下さい》

《解析が完了しました、sonz製 ICチップ認証キー型 15293番 です。ロック解除に移ります。予想解除時間約1分です》

しお待ち下さい》

《ロック解除に功しました》

カチャッという音と共に、鍵のかかっていた玄関の扉が開かれる。

「よし、開いたな」

「それでは、侵を開始する西城見張り頼んだぞ」

「わかったって」

西城にいちおう連絡をれる。

玄関から侵し、即座に2階に上がり、一番奧の部屋 (ターゲットの部屋)にる。

 そこは閑散としていてどことなく悲しさをじさせるような部屋だった。

 「本當に子高生の部屋かここは?」

ベッドと勉強機、後、本棚しかない。年頃の子高生が住んでいる部屋にしてはいささか殺風景すぎやしないかね。

まあ、どうでもいいことか。

《マスター、よろしいでしょうか?》

5分ほど調べていると、スマホからのような機械音聲が話しかけてくる。

「どうした、アリア」

《マスター、どうやらベッドの下に小規模な空間があるようです》

「そうか、ありがとう」

《私の役割はマスターのサポートですから、お気になさらないでください》

AI、それは、人がうみ出してしまった第2の知的生命といえるだろう。

現在、AIは世間一般に広く浸し、無くてはならないものになっている。

「ベッドの下にはいったい何が~と」

ベッドをどかしてみると、そこには取っ手があった。

「とりあえず、開けるか」

取っ手に手をかけ開けると、なかには不気味な布に包まれたナイフがあった。

「これは……まさか、呪。おいアリアこれは」

《はい、マスター。これは間違いなく呪です、それもかなり強力な部類の》

なぜ、こんな一般家庭に呪が。

とりあえず、回収だな。

《回収ですねマスター? 》

「ああ……」

《了解です、仮想空間を開きます。3……2……1、仮想空間のり口を構完了、マスター呪れてください》

俺はアリアが作ってくれた仮想空間に呪れる。

「すまないな、アリア」

《いいえ。呪収集の完了を確認しました》

「よし、撤退する」

《了解》

部屋を片付け撤退をする。

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