「サツミを俺の家に連れて行くのはいいが、問題はそのあとだな」

そんなことを考えながらカヤトは屋を走っていた。

「寢顔はかわいいものだな」

初めて見たときは日本人という言葉が似合いそうなスリムな型だと思ったが、実際に背負ってみるとの子特有のらかいがする。

どこがとは言わないが......察してくれ。

「…うぅ、あれ？ここは、どこ？」

どうやら、目覚めたようだ。

「おはよう」

とりあえず、安心させるためにおはようのあいさつをしてみた。

「......キャ!放してください」

効果はなかったようである。

「くな、落ちるぞ？」

「え、何を言っているのですか？…て、ええー」

どうやら自分がいまどういう狀況なのか理解したようである。

「落ちる　」

「いや、だから暴れるなと」

人の話が聞こえていないのか、大聲を出しながらさらに暴れだす。

「うるさいわ！」

手刀をサツミの首筋にかます。

「うげっ！」

の子らしかなる聲をあげながらサツミは気絶する。

10分後

カヤトは自分の部屋のベットにサツミを寢かせた。

「ふぅー、やっと一息つける」

紅茶をいれるためにリビングに向かう。

「ふん、ふん～♪」

鼻歌を歌いながら俺はティーポットに８０度ほどのお湯をそそいでいく。

「いい匂いだ」

紅茶を飲み終わったカヤトはソファーに座り目を閉じる。

「久しぶりに固有呪を使ったな、疲れた」

「サツミの様子を見に行くか」

カヤトは2階へと向かう。

自分の部屋にると、そこには気持ちよさそうに眠っているサツミがいた。

「起きろ」

「う、ううん」

可らしく寢返りを打ちながらサツミは寢言をらす。

「うへへへ～西城様～、やめてくださいよう」

どうやら彼は、夢の中で西城といちゃついているようだ。おそらくこちら素なのだろう。

「お～い！起きろ」

「ふにゃ？……え、ここはどこ！？」

起きたはいいが、自分が知らないところにいて驚いているようだ。

「落ち著け、ここは俺の家の中だ」

「え？あなたは！」

「お前が殺そうとしたカヤトさんだよ」

サツミは近くにあった目覚まし時計をカヤトに向かって投げつける。

「危ないな、目覚まし時計が壊れたらどうするんだ？」

カヤトは飛んできた目覚まし時計を右手でけ止め、機の上に置く。

「何で私があなたの家にいるんですか！？」

「君が気絶したから」

カヤトはいろいろとはしょってサツミの質問に答える。

「そんな簡単な説明では理解できません。もっとしっかりと説明をしてください！」

サツミはカヤトの適當な説明が不満なのか、し怒気のこもった聲で再度カヤトに説明を求めた。

「カクカクしかじか」

「なるほど、どうやら私は嫉妬のあまりあなたを殺そうとしたようですね。そして、あなたに負けたということですか」

事を話した結果どうやら納得したようだ。

「まあ、そういうことだ」

「すみません、どうかしていたようです」

こちらを見つめサツミは謝罪の言葉を口にする。

「いや別にいいが、おまえ、二重人格なのか？」

「いいえ違います」

「そうなのか？」

「ええ、あれはもう一人の自分、普段は表に出せない私のを現化したわたしです」

そういいながらサツミはどこか悲しげな表をしていた。

「そうなのか、すまないな、どうやら君のプライベートな部分にれてしまったようだ」

「いいえ、大丈夫です」

その後、サツミは帰りますと言って帰っていった。

出來上がった紅茶にミルクを程よく加え、砂糖をしれる。この時、砂糖をれすぎないのが味しい紅茶を飲むコツだ。

「はぁ～」