《ファルダーミール -明日の世界-》第24話 七不思議が始まるかも?
ほとんどの生徒たちが帰宅し、靜まり返っているはずの教室では數人の子生徒たちが雑談をしている。
「ねぇ~、ねぇ~、聞いた?昨日、子トイレで花子さんが出たんだって。うけるよね!」
と、機の橫で立ってるが。
「ええ~、本當に?だとしたらトイレに行けないじゃん」
と、機に座りながら、頬杖ほおづえを突いているが。
「怖いの~?マリ」
と、マリの対面に座っているが。
「冗談だよ、アイ、そんなわけないじゃん」
「そうだよね~、高校生にもなって怪談なんか信じないよね~」
「で、エミ、花子さんはどこのトイレで出たの?2階?3階?それとも、1階?」
「ええ~とね、噂によると2階の中央子トイレらしいよ」
「へ~、そうなんだ。私たちのクラスのある階より下じゃん」
「マリ、アイ、今度、行ってみようか?」
「ええ~やだよ~、怖い~」
よく言えば可らしい、悪く言えばぶりっ子的な聲を出すアイ。
それを見て、若干引いているマリとエミ。
「ちょっと、なんでそんな可哀そうなものを見る目でみるのよ」
「いや、まあ、ちょっと……」
「ねえ……」
「もう、酷いんだから~」
「ごめんごめん」
「ごめんごめん」
「仕方ないな、許してあげる」
「あははははっはあっは!」
し向き合い、マリとエミが笑い合う。
「もう!」
ちょっと起こり気味にアミが返す。
キン~、コン~、カンコン~、キン~、、コンカン~、コン。
「下校の時刻になりました、校に殘っている生徒の皆さんは下校してください」
校放送によりいつもと変わらない下校案が流れる。
「そろそろ帰ろうか」
「そうだねー」
「そうしよう」
教室から殘っていた子生徒たちがいなくなり靜まり返る。
ただ、靜かだからと言って誰もいないとは限らない。
「ゲゲ……」
黒くいびつなが不気味な聲をあげながら這いずり回っている。それが何か、誰も知らない、ただ一人を除いては。
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