《【最終章開始!】 ベイビーアサルト ~撃墜王の僕と、醫見習いの君と、空飛ぶ戦艦の醫務室。僕ら中學生16人が「救國の英雄 栄のラポルト16」と呼ばれるまで~》第84話 アポリアⅡ①

※無事第1部完結までPC力しました。書き溜めが80話(11/21時點)になってしまったので、投稿頻度上げます。

「ふしゅう」

隔壁縦席(ヒステリコス)を出ようとして、毎度毎度でけなくなる僕。力が抜けるけない聲も、いつもと同じ。

だけど今日は、ちょっといつもと景が違った。

DMTデッキの空中フロアから、僕のDMTに向けてばされた「橋」。タラップなんだけど、手すりとかの両サイドが鉄板で補強されていた。

「なんだこれ?」

「ああ、暖斗くん。よろけた暖斗くんが落ちないように、安全を増した正式なに変えた。『連絡橋(ゲピューラ)』ってんだ」

七道さんが來てくれていた。お風呂あがりのようだ。深夜の著艦申し訳ない。

「あと、あれもな」

が指差す先には、反重力裝置(フローター)でフワフワで浮いた4機のドローンが。

「暖斗くんを運び出す新たな仕掛けだ。機械化したけど、安全のため補助はつける」

桃山さんと浜さんが介助してくれて、ドローンに吊られたハンモックに寢た。このまま醫務室へ向かうわけだ。

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「‥‥すごいね! なんか遊園地のアトラクションみたいだ」

僕はちょっとテンション高かったけど。

「‥‥‥‥うん」

「‥‥‥‥」

なぜかふたりのリアクションは薄かった。 ん? 変だな。いつも桃山さんが気をつかって、浜さんを巻き込んで僕に話しかけてくるのに。

今の時刻は23時を過ぎてる。

夜遅いから元気がないのかな?

醫務室へ著くと、両開きのドアがいて、依の姿が見えた。

ドローンは優秀だ。醫務室の中までってベッドに僕を置く所までやる。

フローターの作ライトが、オレンジの夜燈の醫務室を明るくしていた。ふたりはハンモックを外して、部屋に戻っていった。

ウィ~~ン、と背板を起こされた。いつも通りだ。ここから、ゾウさんマグカップでミルクを飲んで、依と「治験」をする。

「‥‥今日の『治験』はどういうパターンでいくの?」

「‥‥‥‥」

依‥‥‥‥?」

返事が無かった。一呼吸置いて、やっと依の聲がした。

「‥‥‥‥今日は止めましょう。そろそろ『やらなかったら』ってデータもしいし」

意外な答えだった。

「そうなの? まあ、僕が風呂ってないから、申し訳ないしね。それでいいか」

‥‥‥‥依が、「風呂」って単語でビクッとを固くしたのが、妙に気になった。

「どうしたの? 七道さんはそうでもなかったけど、浜さん桃山さんとかも、なんか靜かだったから――――」

依の反応は、今までで初めてのものだった。

「あのふたりから何か聞いた?」

「いや?」

「麻妃ちゃんは?」

「麻妃とは通信障害で離れたんだ。ミッションは僕ひとりで」

「‥‥‥‥そう」

なんだろう。すごいイヤな予がしてきた。依がこんなじの時は、強いストレスをけた時だ!

「七海さん達は、ずっとデッキにいたから、被害がなかったんだよ」

の空気が重い。依は橫目でうらめしそうに僕を見た。――こんな風に見られたのも初めてかも。

はその白の背中を僕に向けて、その言葉を言い放った。

「暖斗くんが原因だ、って聞いてるけど‥‥‥‥」

*****

依が、話してくれた。ライドヒさんの事みたいだ。

晝食含めたミッションがあるから、僕はお晝前に発進したんだけど、彼は食事の時にの子を呼び止めたり、席に座らせてはべらしたり。オレ様ムーブを始めたらしい。

目をつけた子につきまとって肩に手を回したりとか、やりたい放題だった、と。

で、見かねた浜さんが抗議した。

「みんな仕事があるし、止めてほしい」って。

言ったんだけど。

「お前だけタイプじゃね~んだよ。ってくんなよ」

ってライドヒさんが言ったらしくて。

それを聞いた桃山さんがキレて詰め寄ったんだけど。

依、それで?」

「ライドヒさんは近づいた桃山さんを抱き寄せて、腕とか摑んだの。‥‥‥‥っと、その、そのまま顔を近づけて‥‥‥‥」

「ええ? ヤバイじゃん!」

「食堂だったから、音でわたしも見にいったよ。子の半分くらいもそこにいた。桃山さんは全力で振りほどこうとしてたけど、がっちり腕で固められてけなくて――」

そうか。ライドヒさん、細だけどガタイ良いからな。

「――そうしたら、桃山さん、相手をにらんだまま泣いちゃったよ。悔しそうだった。ライドヒさんは、あきらめて手を離したけど」

――――驚いた。

でも思い當たるフシはある。「ハシリューの星」は、村全で大切に育てられるんだ。絶対。だからの子に何しても、許される存在だったんじゃないかな?

絋國男子も人の事言えないけど、ライドヒさんにもその気配はあった。

今思えば、あのハシリュー村の宴會。

ライドヒさんには、村のお年頃のの子達は、誰も近寄らなかった‥‥!

でも、彼の「武勇伝」は、それだけでは終わらなかった。

「まだ、あるのよ」

と、依は言った。

「まだ?」

「お風呂、るでしょう?」

「うん」

「ライドヒさんがお風呂に來ちゃったのよ」

「ええ?」

「2Fのお風呂に」

「ええええ~~~!!!」

「『背中流してくれよ』とか言ってた」

「え? 依もいたの?」

「うん。だって暖斗くん、帰りが遅くなると思って、20時頃に予約れといたから」

「うわあ!」

「それで、場にはさすがにって來なかったんだけど」

「‥‥‥‥そっか」

びっくりした。そんな、そんなに悪い人には見えなかったんだけどなあ。僕の認識が甘かったのか?

「さすがにそこにはらないか。‥‥っていうか、ったら普通に犯罪じゃあ?」

ここで疑問に思う。艦での犯罪とか、あったらどうすんだろ?

とか考えてたんだけど、この事件の話はまだ終わらなかった。。

場にはって來なかったんだけど‥‥‥‥」

「‥‥‥‥だけど?」

口に居すわって」

「ダメじゃん!!」

※「ライドヒさんまさかの暴走!」「フラグ立ってたろ?」と思ったそこのアナタ!!

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