｢おい親父〜、いつまでこんな事しなきゃいけねんだよ｣

｢何をいうか。お前は吉崎組の次期當主なのだぞ。甘いことをゆうな｣

俺の親父吉崎 源磨げんま。吉崎組の現當主だ。

親父は60後半で一部白髪がかった髪をオールバックにしている。

今日は晝から借金の取り立てに來ていた。

借金を返さず半年以上逃げている滯納者は俺と親父の2人で取り立てに行くようになっていた。

なぜ俺ら親子が行くのかというと…。

親父は名も顔も知られていて、俺は親父の目つきをそのままけ継いでしまったので脅しにちょうどいいとのことだ。忌々しい。

それに萬が一逃げたとしても俺が走って追いつけるからだ。

今まで俺達から逃げられた者はいない。

｢だから〜俺継ぐ気ないってゆってるだろ｣

俺は極道にこれっぽっちも興味がなかった。友達できないし…。

｢お前が継がぬなら誰が継ぐというんだ。この歳で子供は無理だぞ。もう使いにならんのだ…｣

｢息子に何言ってんだよクソジジイ｣

｢息子にワシの息子• •の事をゆって何が悪い｣

｢何ちょっと誇らしげに言ってんだよ｣

ため息混じりにそういう俺に対して親父はを張っていた。

その後公園を通りかかった時にボールを追いかけて道路にとび出す年がいた。

急にとび出す子供にトラックが反応できるわけもなく衝突しようとしていた。

｢親父!!!け止めろよ!!!!?｣

とっさにとび出していた。

揺する親父を目に年のもとにかけて行った。

そのまま年の手を取り親父の方向に投げた。

すでにその時、トラックと俺は目と鼻の先だった。

ｰｰｰｰドォンッ!!!!!!!!

鈍い衝突音が鳴り響く。

｢蒼唯ぃぃぃぃぃいい!!!!!!!!｣

親父のび聲が最後にきこえた…。

俺は…今日死んだ……

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰはずだった。