《異世界チートで友達づくり(仮)》ラルズ王國③

俺達はとりあえず街の賑わっている場所へと向かった。

城門から王城まで真っ直ぐにのびる大通りは『本通り』となっておりこの道を中心として橫に枝分かれする形で街が広がっている。

『本通り』は全部で3つありそれぞれに『東本通り』『西本通り』『南本通り』があり俺達がってきたのは南門だ。

ここの王様エイン・レムシアス王はどうやら心優しい人らしく人族ながら亜人族にも同等に接するらしい。

だが、街を見ているとちらほら人族や亜人族が金屬製の首を付けていた。恐らく奴隷と呼ばれるものだろう。

平等主義の日本人にはれ難い容だけどこの世界のルールには逆らえない。

「しっかし…すげぇ賑わいようだな」

常にガヤガヤしていて雰囲気は渋谷のスクランブル差點と大して差はない。

『本通り』に沿って飲食店、宿屋、武屋、防屋、出店、萬事屋などと店の種類は様々だった。

「おぉ!そこのカップルの冒険者!ちょっといいか?」

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そんな聲が聞こえたが周りの聲の一つだと思い軽く聞き流したが…

「ほら、そこのいい男連れたフード被ってる」

「カップルじゃありません!」

ベルが振り返り思いっきり否定した。

振り向いた先には店のカウンターからを乗り出すねじり鉢巻をした40代くらいのおじさんがいた。

「あ、カップルじゃないのか…まぁそんな事よりお前さんら旅のもんだろ?この『ラルズ王國』の名食っていかねぇか?」

ちょうどお腹も減ってきていて名というものに興味もあった為、せっかくなので食べてみる事にした。

店主の名前はモノルさん。妻のチノさんと共に揚げ等を売っているらしい。

「んじゃ、出來たぜ〜。この街の名«ラーゲ»だ」

そう言って差し出してきたのは見た限りメンチカツそのものだ。

料金は170zで割と大きさがあり握りこぶし一個分の大きさ程だ。

食べてみるとまんまメンチカツだ。しかしなにやら不思議なカレーのような風味があり後を引く。

「うまい…!」「味しい!」

俺達がそれぞれのリアクションをとると店主夫婦はニッコリと笑っていた。

「邪魔だよ!!!突っ立ってんじゃねぇよ!!!!」

急に店の外から聞こえた怒鳴り聲に他にもいろいろな揚げを食べていた俺達の手を止めた。

急いで振り向くとそこには俺達と同じくらいの歳の獣人族の人が地をはえずり、その近くに先程の怒鳴り聲を上げた張本人であろう30代くらいの人族の男が立っていた。

「申し訳ございません!」

獣人の青年が土下座で謝っている。

見たじ狼の獣人のようだ全的にふわふわした並みの耳と尾を有していた。

それに首には銀の首を付けていた。

「奴隷ごときが!この俺にぶつかっておいてその程度か!!!?またお仕置きが必要か!?あぁ!!!!??」

「申し訳ございません!!二度とこのような事がないよう注意しますので!!!どうかお許しください!!!」

男が怒り狂い手に持ったムチで獣人の青年に毆りかかろうとした時ーー。

「やめてください!!!!」

1人のが両手を広げ獣人の青年を庇うように立っていた。

そのは弓を肩にかけて黒のローブのフードを深く被って…………。

ベル!!!!????

俺の隣にいるはずのベルが今は獣人の青年を庇っていた。

「なんだ?貴様〜、俺の所有に手〜かすってのか?」

「いくらなんでもあなたはやり過ぎだと思います。だから止めました」

「自分のに何しようが勝手だろうがよ〜」

「それでも限度があります!」

「それじゃあ…お前も一緒にお仕置きだァァァァ!!!!」

「待ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああぁあ!!!」

慌てて止めにる。

そして男のきが止まったのを確認して話を始めた。

「すみません、うちの連れが失禮な事を言ってしまって…」

「誰だお前は」

「いえ、私はただの旅のものでございます」

「それで、旅のもんがこの俺になんの用だ?理由によっちゃあお前も一緒にお仕置きだ」

「いえね、この奴隷を買い取らせて頂きたいと思いましてね」

「無理だ。俺は今から旅に出るところなんだ。そいつがいないといろいろ面倒だからな」

「そうでしたか」

そう言ってアオイは男の肩に手を回してコソコソとなにやら話してしばらくすると男はルンルン気分で帰って行った。

「アオイ?何話してたの?」

ベルがその質問をして來たので俺は男から貰った奴隷書をベルと獣人族の青年に見せた。

この紙は奴隷所有の証ともいえる書類だ。

「これからは俺が君のご主人だ。よろしく」

そうニッコリ笑って言ったが獣人族の青年は何がなんだか分からないように首を傾げていた。

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