《異世界チートで友達づくり(仮)》獣人奴隷フォック②
商業都市『ラルズ王國』ーー
俺達は『集い亭』を出て3人でやけにガヤガヤしている街を歩いていた。
まずは武屋に向かった。
「フォックはなんの武が使えるんだ?」
「え〜っと…一応短剣なら何とか使えるっスよ」
フォックは元奴隷だったというだけあり結構細だった。そのためベルと同じ後衛に回したいところなんだが短剣なら嫌でも前衛にあがらないと攻撃が出來ない…。
「短剣なら前衛になるから遠距離武の方がよくないか?」
正直いうとどこか施設等に預けて安全に暮らしてほしいと考えているんだが…。
「あ、大丈夫っスよ。自分は周りとしだけ質が違うんで」
「質?」
「アオイ!フォック君!危ない!避けて!」
そのベルの聲で互いに目を見て話していた俺達は同時に前を見た。
俺達の前には黒のボロボロのローブにを包んだ3人の人がものすごいスピードでこちらに向かってきていた。
速い…とてつもなく、速い。
恐らく系統のスキルを使っている。
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俺が本気を出したなら相手ではないが…今の俺は人の姿だ。つまり能力的にはごく一般的な冒険者と大差ない。
黒ローブの人達が俺達の真ん前まで迫ってきていた。
クソっ!間に…合わねぇ…!
その時隣の方でとてつもない程の殺意をじた。今まで生きてきた中で一番の殺意。純粋に殺したいという思いが表に現れているような…。
その殺意の矛先は正面にいる黒ローブの人達に向けられていた。
次の瞬間黒ローブの人達は肩やからを吹き出し倒れこんだ。
正面に広がる景は相當ショッキングなものだった。
倒れた黒ローブの人達から広がっていく赤黒いは地面を徐々に侵食していっていた。
何が起こったのか人の姿のままだとさっぱり分からなかった。
ベルも突然の事で言葉も出ていない。
フォックはというとなにやら震えながらブツブツ言っていた。
「おい…フォック?」 「ッッはい!」
「大丈夫か…?」
「あ、はい…大丈夫ッス」
突然の事だったから同様しているのか?
無理もないか…普通なら狂いだしてもおかしくない狀況だからな。
ってか、俺達はなんで平気なんだ?モンスター狩りまくったから慣れたのかな…。
それより早いとここの場を離れないとトラウマになりかねない。
そう思い俺達は移を開始した。
ただ、ベルもフォックにも神的にきているようだったので日を改める事にした。
家に帰り著く頃にはもう既に夕方になっていた。
今日は特別に宿屋の廚房を借りて自分達で支度をした。
ベルが晩飯の支度をしていると
「自分も手伝うッス!」
フォックが元気よく言いだした。
「でもフォック君料理とかできるの?」
「大丈夫ッス!自分、家事とかを毎日のようにやってきてたので慣れてるッス!」
「だからってダメだよ、せっかく奴隷から解放されたんだから休んどかないと」
「いえ、自分はベルさんの役にたちたいんッス!」
どうすればいいのか分からなくなったベルは俺に視線を向けてきた。
えっ!?俺かよ…。
俺は仕方なく首を縦にふった。
それを確認したベルが
「じゃあ手伝ってもらおうかな」
その言葉を聞きフォックは嬉しそうに頷いた。
フォックは夕食の準備が終わると一人でなにやらまかないのような簡単な料理を作り始めた。
よく見るとおかゆのようなものだった。
「なに作ってるの?」
ベルが言う。そりゃあそうだろ。
晩飯はしっかりとフォックを含めた3人分作ってあるというのにだ。
するとフォックは當たり前のような顔をして言った。
「なにって、自分の晩飯ッスよ」
その言葉を聞いて驚きとともに悲しくなった。
フォックは今まで奴隷として生きてきてまともなご飯も許してもらえなかったのだろう。
だからいつものようにまかないのような簡単な料理で毎日を過ごしていたのだろう。
「フォック…お前はもう…誰かに仕えるだけの奴隷じゃない。一人の人間だ」
「そうだよ…これからは私たちと一緒なんだから、自由にしていいんだよ」
その言葉を聞いたフォックは俯きうっすらと口角を上げた。
その後顔をあげた時フォックの顔には俺達と出會ってから一番の笑顔を咲かせていた。
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