《異世界チートで友達づくり(仮)》語る過去①

それはナグナルトをかき消した後ベルに回復ポーションを渡した時の出來事だった。

「本當に!申し訳ございませんでしたァァァァァァ!!!」

ビリビリと大気を震わせる程の大聲をあげてフォックはサラリーマンもビックリな程それはもう綺麗な土下座をしていた。

ベルといいフォックといい…この世界でも前世と同様に[究極の謝罪=土下座]という風習があるらしい…覚えておこう…。

「フォ、フォック君?別に私達気にしてないから大丈夫だよ」

「いいえ!自分が不甲斐ないばっかりにお二人に迷をかけてしまい!申し訳ございませんでした!」

ベルが必死になだめようとするがそれでもフォックは自分の事が許せないらしい…別に今回の件はフォックに何にも罪はないんだけどな〜…。

「フォック、お前は何にも悪くないぞ。お前も俺達と一緒で面倒事に巻き込まれただけだからさ」

「でも……」

「そうだよ、フォック君はただあのに巻き込まれただけ」

「………」

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フォックが俯いてしだけ頷いたように見えた。

まぁこうは言っても自分がられたとしてもベルを傷つけたのは代わらないと考えているんだろう…。

「ところで…その姿は元に戻らないのか?」

俺が一番気になっていた…いや、心配していた點だ。

今のフォックの姿は例えるなら“狼男”といったところだ。このままの姿だと街に行ったとしても全を隠して行しないといけないだろう…それはなんとしても避けたいところだ。

一応で今のフォックのステータスを確認してみる。

名前:フォック・マル・バルクス 種族:獣王 別:

レベル:29

職業:武闘家

スリーサイズ

(自主規制)

稱號:元奴隷/夜の王/獣王

攻撃:12460 防:12200 魔力:0

魔攻撃:0 魔防:0

敏捷:69210 力:15660 魅力:4000

運:200

狀態:獣王フォルム

流派:なし

スキル:咆哮/斬撃/音速

固有スキル:瞬間反

スキル:狀態異常超耐

魔法:なし

裝備:彩の腕

所持金:0z

狀態:獣王フォルム…戦闘に特化した形態。戦闘形態。

なるほど…恐らくフォルムチェンジのようなものに近いんだろうか…。俺のと違って単なる形態の変化だから能力値の変化はないと考えていいだろう…。

「ええええぇぇえええええ!!!???」

「アオイ!?どうしたの!?」

驚きのあまりもちを著いた俺をベルが慌てて駆け寄ってきた。

いやいやいやいやいやいやいやいや!待て!さすがにそんな事有り得るのか!?…でも…。

を著いたまま震える手でフォックを指刺し聲を振り絞り聞いた。

「お、お前………か!?」

こんな質問この人生…いや、俺の生きてきた人生で初めて聞いた…。

けどこれは聞かなきゃいけないであろう質問だ。俺の常識崩壊よりもこれからの旅に最も大きな事になる…。

さぁ!俺の常識崩壊か…!スキルの不備という事であのクソジジイの顔面が崩壊するか…!どっちだ!!

そんな思いの中フォックの答えは、

「はい!言ってなかったっスか?」

「………え?」

ベルが聲をもらし目を丸くしていた。そんな中、俺は………

「そんなの聞いてねえぇぇぇぇぇぇぇぇええ!!!!」

常識がボロボロに崩壊した。

気がつくと心地のいい上質なクッションに後頭部が護られていた。決してらかくはない…しかしを任せると自然に沈む。

あぁ…心地良い…。是非とも毎日このクッションで眠りにつきたい程だ…もう一生離れたくない…。

思いっきりびをして手を頭の後ろに組もうとした時なんだか両手に今まで験した事のないがあった。

ん、なんだこれ…?

手探りでその不思議なを堪能する。

なかなかいいり心地だ…らかくもあるが何やら指を押し返す程よい弾力があった。

顔の前にあろうそのをどうしても見たくなった。こんなり心地のいいがこの世に存在していたのならどうにかして自分のものにしたいという求が沸き起こってきた。

目をゆっくりと開けるとそこには顔を真っ赤に染めてワナワナと口を開け震えるベルがいた。

「あ、ベルおはよぉ〜」

寢起きのこもった聲をかけて先程の最高のり心地のを確認するため自分の手元を見る。

俺の両手は……ベルの房にれていた。

その時點でこれからの俺の運命は決まった。

「あ、ベル…お手らかにね」

ーーーバチンッッ!!!

「え〜と、しょれにしても…フォックのしょの姿はどうにかなるんか…?」

ベルの平手打ちをまともにけた俺の左頬は大きく腫れ上がっていた。

いくらレベル差があるからといっても痛みはある…今でもビリビリする。

「分からないっス…」

ん〜…フォックの狀態は“獣王フォルム”として記載されているから恐らくは一時的なものなんだろうけど…それをどうやって変更するかだな…。

そしてフォックの全に目を通すとあるひとつの事が俺の脳裏を過ぎった。

(力をしでも抑える代わりとしてこのイヤリングに封印しよう)

これは以前コルベ村の防屋に行った時のものだった。

そうかフォックの力を何か別のに封印すればいつでも解放できる…!

「フォック、お前のその獣王の力を封印する。だから何か封印してもいい、出來ればいつでもにつけられるとかあるか?」

「…え、それならこの腕がありますけど」

「そうか、分かった」

思い立ったが吉日。俺はを発させてフォックに手をかざした。

「!」

その唱えと共にフォックのだし元の獣人の姿へと戻っていった。

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