《異世界チートで友達づくり(仮)》スサラ②

俺は混魔族ディーマンの行商人のダルと一緒に俺達の借りた宿屋の一室に向かっていた。

それは宿屋『集い亭』の2階の一番奧の部屋である。そして今はその部屋に謎のが眠っている…。

「ダル、お前約束覚えてるんだろうな?」

「あぁ、俺は約束を破った事なんて一度たりともない。ちゃんとお前の要求する報は提供してやんよ」

「その前に、絶対に抱きつくなんて事になんなよ?」

こいつはセクシーな付嬢にエプロンを著せて自分で出多量で死にかけるような変態バカだ。

報提供の約束がなかったら絶対にあのに近づかせたくない人間だ…。

「分かってるって、俺のストライクゾーンはそんな誰でもれる程広くはない」

「へ〜、どのくらい広いんだ?」

「ん〜、『ユンゲルの地』くらいかなぁ」

『ユンゲルの地』?どっかの場所なのか?

「なんだよ、その『ユンゲルの地』ってのは…?」

「あれ?知らないか?これだよこれ」

そう言って俺に見せてきたのは一枚の絵には地面に大きく空いたがの風景が描かれていた。

Advertisement

「これが…『ユンゲルの地』?」

「あぁ、俺のストライクゾーンこんなじだ」

「ふ〜ん……って、めっちゃでけぇじゃねぇか!」

そのの大きさは東京ドームが2~3個ぐらいはるであろう広さだった。

「まぁまぁ、俺にとってはの子は誰でもれOKって事だよ」

「お前こんな広さだと男もいけるんじゃ…」

「…………(ニコッ)」

「否定しろよ!」

ヤバい、こいつホントヤバい…。

そんなこんなやっているうちに部屋のドアの前まで來ていた。

「いいか?絶対になんもするなよ?」

「分かってるって」

念の為のドアを開ける前にもう一度忠告を済ませてからドアをゆっくり開けた。

そこにはベットの上にちょこんと座ってる綺麗に整えられた金髪のがいた。

その俺たちの方に気づいて顔を向けていた。表はどこかキョトンとしていた。

「あれ?起きたんだな」

「アオイ…さん?」

「ん?そうだけど、なんで俺のぉッッ…!」

そう言いかけたが急にベットから飛び出して俺に抱きついてきてその頭がちょうど俺のみぞおちにった。

「あわわわ、すみません!」

「ぃ…いや、大…丈夫……」

みぞを押さえてを丸めながら必死に聲を絞り出した俺の顔をのぞき込むように心配してくれていた。

しばらく悶え苦しんだ後に改めてに聞いた。

「そ、それより…君なんで俺の事知ってるんだ…?ていうか君誰?」

そう聞くとはぺこりと禮儀正しくお辭儀をして答えた。

「あ、すみません…あのその前に…そちらの方は大丈夫なのでしょうか…?」

そう言いながら指さしたのは俺の隣にいるはずのダルだった。

ダルは思ったより取りしてはいなかった。現にドアを開けてからの數秒間はまだなにも問題を起こしてはいなかった。

ダルのことだからてっきりドアを開けてを視認してから飛びかかってもおかしくない事だからだ。

「え、ダルがどうか……」

そう言いながらゆっくりとダルの方を向くとそこには衝撃の景があった。

ダルは何度も何度も上を上げたり下げたりと禮拝を繰り返し行っていたのだ。

ちょくちょく見えるダルの目は既に手遅れと思える程目を回していた。

恐らくこの狀況を本能的に分析した結果、崇拝すべき神聖なものであると認識したようだ。

そんなダルに俺は約60度の角度から後頭部を蹴り落として地面へと叩き込んだ。と同時にダルの頭は部屋の口にみり込みを開けた。

修理費を要求されたらダルにつけとくか…,。

口のすぐそばで地面に顔を埋めているダルをほっといて俺はに話を改めてふると丁寧に自己紹介を返してきた。

「私の名前はスサラ・L・フォントラートと言います。今日はアオイさんにお願いしたい事があって來ました」

「俺にお願い?」

「はい」

俺にお願い事なんて一なんだろう…それも気になるところだがもうひとつだけどうしても気になる事がある…。

「その前に、どうして俺の事を知ってるんだ?」

俺はこの世界にきてからまだ1年も経っていない。しかもそのうちの大半は『コルベ村』で過ごして極力人と関わってこなかった。ここ『ラルズ王國』にきたのだってつい昨日の事だ。

「それはあなたみたいな強大な力を持っているお人など、滅多におりませんので」

「なッッ!?」

俺の反応を見たスサラはニッコリと俺に笑顔を見せた。

バレた!?俺のの事が!?

ありえない…この2日の間に俺は何回かを発させたが人目につくことはなかった。

『カース跡』に向かう時は深夜の森の中だったし、ナグナルトとの戦闘は研究所だった。

人目につくことは100%ないに等しい。

「どうやって俺の事を知った…?」

こんな可らしい金髪ロリっ子がナグナルトと繋がっているなんて事はないと願いたいが…。

その後、思っ苦しい空気のままいやな沈黙が続いた。そしてスサラがゆっくりと口を開いた。

「それは、私の固有スキルというスキルを使いました」

「?」

みきりなら知ってるけど「改」がついているのは初めて聞いたな…。

「詳しく説明するとの場合スキルを使用した事が人目で分かるというものなのはご存知だと思います」

「あぁ、スキルを使用したという事は分かるけど使用したスキルは分からないだったか?」

「はい、ですが私の固有スキルは使用した対象以外にも半徑1km以ならスキルを使用した、してる人を把握できるんです。普通のでは見れない固有スキルまでも」

なるほど…どうして俺のスキルと名前がバレたのかは理解できた。

「でもそれじゃあいつ俺の事を把握出來たの?俺は結構人がいなさそうな場所にいたんだけど…」

「あ、それはお話させていただきます。ですがその前に私のお願いを聞いてもらっていいでしょうか?」

「お願い…?」

俺にわざわざ會いにきた理由である“お願い”…きっと、いや絶対、とてつもなく大事なお願いなんだろう…。極力力になってあげたい。

「私と…結婚してください!!!」

「………………え?」

    人が読んでいる<異世界チートで友達づくり(仮)>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください