《異世界チートで友達づくり(仮)》愉快な日常②

俺達は『ラルズ王國』へ戻ってきた時はまだ朝方で大通り周辺ではたくさんの人が商売の準備に取り掛かっていた。

商品を見栄え良く並べて一日の商売に備えていた。

この國は今は良くまわってると思う…しゃくな話だけど技が発展していない國にはやっぱり奴隷という存在は必要不可欠なのかもしれない…。

店の準備を手伝わさせられている首を付けた人を橫目に寫しながら思うのだった。

「「ただいま〜」」

宿屋『集い亭』に帰ってきた俺達は2人して聲をあげながらドアを開けた。

「あ、おかえりなさい」

「おかえりっス、2人ともどこに行ってたんスか?」

「おかえり、昨日はお楽しみだったか?」

1階の食事ホールにはフォックとダルとそれにメイさんがひとつのテーブルで朝食を取っていた。

「みんなやけに早起きだなぁ…」

正直な想が口からもれる。今はまだ日が出て30分くらいしか経っていないのだ。

俺なんて晝寢してなかったらもっと寢てた自信があるな…。

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そんな事を思いながら俺達もみんなが朝食を取っている席に同席した。

その席はちょうど6人席で左からダル、フォック、ベルが座りベルの反対側に俺、ダルの向かい側にメイさんという風な席順になった。

俺達の分の朝食はメイさんがカウンターの方から持ってきてくれた。

パンとサラダ、あとは卵のオムレツのようなものに赤いケチャップのようなソースがかかっていた。

どれもひと口ずつ恐る恐る食べてみたがどれもとてもが付く程味しかった。

味いな、これ」

朝食を口に運びながら聲をもらすとダルが口をはさんできた。

「當然だろ、この『集い亭』は『ラルズ王國』でも一二を爭う超有名宿屋だぜ」

「へぇ〜、メイさんって結構すごい人だったんだな(ちょっと変だけど)」

素直に心するとメイさんは照れくさそうにしながら言った。

「いや〜、そこまで大層なものじゃないですよ」

「でも、そんな有名な宿なのに私達以外誰も泊まってないみたいだけど」

ベルが素樸な疑問を言ってきた。確かに俺もそれは思っていた。超有名宿屋の割には客數もなく泊まっているのは俺達くらいだ。

「それはこの宿は私一人で切り盛りしてますからね」

「他の従業員はいないんですか?」

「はい、この宿の事は全て私が一人でこなしています。ですから今朝はフォックちゃんが手伝ってくれてすっごく助かりました」

その言葉を聞いてベルは隣に座っていたフォックに抱きつきながらよしよしと頭をでて「偉いね〜」と嬉しそうに褒めていた。

俺もフォックの人見知りが良くなった事にしホッとした。

「そうだぜ、このチビすげぇテキパキ仕事こなしてよ〜。偉いよな〜」

ダルも褒めながらフォックの頭をポンポンと軽く叩いていた。

「むぅ、チビって言う方がチビなんだぞ!」

「チビはどうやったってチビだぞ、必死に背をばすんだな」

「こ、これからびるし!」

片手間に相手にするダルとガゥゥゥという唸り聲をあげて威嚇しているフォックを見てし、いや、だいぶ嬉しかった。

フォックが怒ったところを見るのは初めてだったからだ。

俺達の所に來たフォックはどこか張しているようなじだった。

だからこそフォックが自分のをあらわにして會話をしている事が嬉しかったのだ。

ダルと今朝何があったかは知らないが…。

「それじゃ、私は仕事に戻るわね」

「え〜、もうちょっとゆっくりしとけばいいのに〜」

空の容がのった木製のプレートを持って立ち上がるメイさんをベルがまだゆっくりするように軽く駄々をこねていた。

「いえ、大丈夫よ。楽しかったからまた明日一緒に朝食を取りましょ」

「むぅ」

ベルはいかんせん不満そうだがメイさんは言い終えるとそのままカウンターの方へ歩きだした。

「あ、僕手伝うっス」

「…ありがと、でもフォックちゃんはお客様なんだから、アオイ君達とゆっくりしてくれないと」

席を勢いよく立つフォックに軽く微笑んでからメイさんは言った。

その言葉に納得したのかフォックはゆっくりと席に著いた。

「殘念だったな、チビッ子」

「うるさい、猿」

「さ、猿!?俺はダルだ!アオイ、コイツ禮儀ってモン知らなすぎねぇか?」

「知るかよ、どうせお前がなんかしたんだろ」

「失禮な!俺はただお前の寢顔をしっかりとこれに保存してだな!━━あっ!」

そう言って懐から取り出した一眼カメラのようなものを一応取り上げてを発させた。

フォックが何やら「まだ持ってたのか!」と顔を赤らめて驚いていたが気にせずに調べてみた。

魔法道«投影機»…魔力を流し込む事によってレンズに映った場面を白紙に投影する事ができる。流し込む魔力量によって解像度を調節する事ができる。

その魔法道にストラップのように付いていたポーチの中には數枚の紙がっていた。

調べるとぐっすりと眠るフォックの寢顔が高畫質で映っていた。その數はおよそ30枚にも及んでいた。

正直とてつもなくかわいかったので何枚か譲ってしいくらいだった。隣からベルも目を輝かせながら「可い」を連呼していた。

「アオイさん、返して下さい!」

そう言って俺から寫真(?)を取り上げた。

「え〜、可いのに〜」

ベルがし頬を膨らませて不満そうに言った。

「か、可くないっスよー!こんなもの!」

そう言ってフォックは全ての寫真を破った。

「「あぁぁぁぁあぁあああああッッ!」」

ベルが殘念そうに言うのに対してダルが今にも泣きだしそうな顔と聲をあげていた。

ま、何はともあれフォックもみんなも楽しそうでなによりだな。

そう思いながら俺は自分のステータスのアイテムストレージに目をやった。そこの1番左上に━━

«投影紙»…魔法道«投影機»によって投影された紙。

フォックに取られる前に1枚だけアイテムストレージにれておいたのだ。

さ、後でゆっくり見るとしよう。

そう思って俺は誰にも気づかれることなくステータス畫面を閉じた。

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