《異世界チートで友達づくり(仮)》作戦②

腹ごしらえを終わらせた後、収源を増やす為ダルさんが冒険者登録をすることになりフォックちゃんもなんだかんだあって冒険者登録が終わってなかったのでそれに同行して冒険者ギルドへと向かって行った。

作戦會議は帰ってきてからと言われたので私は1人で部屋に戻ってきてフードをいでベットに倒れ込んだ。

「疲れた〜…」

まともに寢れていなかったことによる力的な疲れは1日休めてすっかり取れていたが神的な疲れはまだ癒えていなかった。

「アオイ、大丈夫かなぁ…」

1人になった私の頭の中はアオイのことでいっぱいになっていた。

あの夜の出來事━━

(「ありがとな、ベル。俺も大好きだぜ」)

あの言葉とその時見せた涙のし溜まった笑顔…その瞬間が頭の中を支配して離れない。

別のことを考えていてもちょっと顔を出したかと思うといつの間にか頭の中全を支配してしまう。

「…アオイとずっと一緒にいれたらいいのに…」

「そいつはもう戻ってくることは無い」

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「ッッ!?」

自分の獨り言に対する応答に揺し勢いよくベットから飛び起きた。

「誰!?」

そう言って部屋の口に立っている黒いボロボロのマント姿の男に問う。

冷靜になりながら、『人に見せてはいけない』というほぼ狀況反に近いじでフードを深く被り耳を隠した。

男は全黒いマントで覆っていて顔すらも正確に視認できないほど深々とフードを被っていた。

聲質からいって私とかと同じかそれ以上…どっちにしろ私たちとそこまで変わらない歳だ。

私はアイテムポーチから«ハウメタル»と取り出し構えた。

黒マントの男…アオイが言ってたフォックちゃんをさらいにくる集団だよね。またさらいに來たのかな…。

そう考えながら2人の間にしばらく空気が張り詰めたような沈黙の時がながれる。

「フォックはどこにいる?」

その迫した沈黙を意にも返さず言葉を発したのは黒マントの男だった。

「もう一度聞く…フォックはどこにいる?」

でどこか遠い場所を見據えているかのようにテキパキと質問してきた。

私は何を言うかし迷ったけど核心をつく質問をなげかけてみた。

「…どうしてフォックちゃんを狙うの…?」

「………」

男は黙ってピクリともかなかった。

だけどすぐに言葉が返ってきたがそれは答えなどではなかった。

「フォックはどこにいる?」

「『教えない』って言ったら…?」

ちょっと強がったようにし挑発するように答えてあげた。

「そうか…」

俯いてから答えたようにじた。フードがほんのしだけ下へ向いただけなのかもしれないがどこか殘念そうに聞こえる聲と相まってそういった印象をけた。

「………ならいい」

「ッッ!!!」

そう言った男の言葉にはとてつもない殺気が含まれていた。

最近まで村娘だった私でさえ殺気に気づくことのできるほどのとてつもなく純粋でむき出しな殺意。

一瞬でから冷や汗が溢れ出た。

慌てて武を改めて構え直して矢を3本同時に放った。

けどその矢は口のドアに同時に突き刺さった。先程までの黒マントはそこにはいなかった。

速い!!!

スピードでいえばフォックちゃんにも並ぶくらいだった。アオイよりは遅いというじだ。

そして視界の端に黒いものが見えたので慌てて右手でアイテムポーチから«リョークナイフ»を取り出して左足を引きながら思いっきり後ろに振りかぶる。

がその斬撃は空を切る。

そして上、左、右というじで一瞬で移する黒マントをほぼ直でナイフを振って防いでいるので一杯だった。

しばらく防戦一方で防いでいると一旦黒マントが距離を取って口へと戻った。

黒マントの男は何事もなかったかのようにそこに立っている。

「ほぅ、いい反応だ」

強い…なんとか反応するのがやっとなレベルだ。一瞬でも気を抜いたら即やられる…。

でも自分でもどうして反応できているのか不思議なくらいだった。

なんとなくだけどどこに敵がいるっていうが把握できるようになっていた。

「そろそろ終わりにするか…」

そう呟いた次の瞬間、一瞬で背後に回られた。速い…けどなんとかまだ反応できる!

なぎ払いが見えたので右手の«リョークナイフ»じゃ間に合わず左の«ハウメタル»でけ止めようとした時、不思議なことが起こった。

腕が2本に見えたのだ。

1本は私の«ハウメタル»の防に阻まれて止まっていたけどもう1本のほうは防をすり抜けてこちらへと向かってきた。

「ッッ!?」

スキルは使ってない…が反応しなかった。じゃあ固有スキル!?

そんなことを思っていると自然と男の腕がしだけ目にはいった。

その腕はで覆われておりまるでフォックちゃんの“獣王”の腕によく似ていた。

━━━ドゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!

私のになぎ払いが當たるスレスレの時にとてつもない振と地鳴り音が襲った。

思わず床に倒れてしまった。

立っているのもままならず4腳の機まで倒れる程の揺れ。

「[保護プロテクト]!」

咄嗟に半徑5キロ以の地面と建造に土屬魔法を使って地割れや崩壊を防いだ。

揺れはそのまま5分程続いた。

けど揺れが始まってからいつの間にか黒マントの男は部屋からいなくなっていた。

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