《異世界チートで友達づくり(仮)》

王城『ルイム城』━━

商業都市『ラルズ王國』の北地區に建つ王城。初代國王ガルノ・L・フォントラートによって建設されたと伝えられている。

アオイとスサラを助けるために王城への潛を企てたベル、フォック、ダルの3人は現在城門付近でを隠して待機していた。

「さてと、どうする?」

私たちは城門近くの家屋の影にかくれながら様子を伺っていた。

見張りの兵士は3人…銀鎧にを包んで荷馬車が2臺通れる幅のの門を警備していた。

「レベルは3人とも20そこらだ。やり合えば楽勝で勝てるけどできるだけバレるのは避けたいな…」

「ちょっとダル!何普通に使ってるの?バレたらどうするの!?」

小聲で怒るとダルはフッフッフッと不気味な笑みをみせて人差し指を口元に立てて言った。

「この俺がにバレるようなを使うと思うか?なんたってスリーサイズも手軽に知れるんだからな」

━━2分後

ダルは私とフォックちゃんで浄化してやった。目を潰して…。

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「まぁダルの言ってる事は理解できる…」

「ほぉ、お主もなかなかの悪よのぉ」

「そっちじゃない(ゴンッ!)」

鈍い音をたてながらダルに拳を頭から叩き込んだ。ひどく冷靜に対応できたことにし驚きつつも話を戻す。

「できるだけバレるのは避けたいって事」

「あ〜、そういうことか…」

「それしかないでしょうが…」

「ダルは耳と頭と顔が悪い」

「おい、どチビ、さりげなく悪口はさむな」

フォックちゃんも呆れていた。

「まぁバレないように進むってんなら俺に任せろ」

「なにか策でもあるの?」

「まぁ見てろって」

なんだかすごく楽しそうに返すダルを大人しく見ていることにした。変なことやったら即仕留められるように弓を構えて…。

ダルは立ち上がり杖をアイテムポーチから取り出して城門の方へと向けた。

「[魔力睡眠スリープ]」

そう優しく唱えると門番の兵士達がバタバタと倒れだした。

「これは…狀態異常魔法!?」

「ん〜、ちょっと違ぇな」

「え?」

「これは«魔屬魔法»の応用だ」

魔屬魔法?聞いたことはあったけどどんな魔法が使えるとかは一切聞いたことがなかった。

そんなキョトン顔の私にダルが説明してくれた。

「«魔屬魔法»は屬系魔法だけど一種の«特屬魔法»なんだよ。通常の屬魔法はにある魔力を使って魔素マナに干渉することで魔法が発する。でも«魔屬魔法»はちょっと違うんだ。«魔屬魔法»は直接マナに魔法をかけるんだ」

「マナに魔法をかける?」

「そう、マナは質と接な関係にある。そのマナだけに魔法をかけれるのが«魔屬魔法»なんだ」

「なるほどね…でもどうして兵士は眠ったの?」

のマナに直接魔法をかけることで屬の付屬効果ではなく眠らせることができるんだよ」

確かに屬魔法を使った時の付屬効果として狀態異常を起こす魔法はいろいろあるけど«魔屬魔法»は直接影響を及ぼすのか。

「もうめんどくせぇから全員眠らせるぞ」

「うん………え!?まっ━━」

「魔力睡眠スリープ」

私が止める前にダルは杖を地面に突き立てて魔法を唱えた。

と同時にダルを中心に街全を覆うほど広範囲の波が広がった。

「よし、完了だ」

しばらくしてダルがそう言った。

「………へ?」

慌てて私はを起させて街全の人を確認した。すると驚くことに街の住民全員が眠っていた。

それは朝方だからという訳ではなく、兵士や店の準備に外へ朝の散歩に出ていたはずの人が全員道端に倒れて不自然に眠っていた。

「うそ……こんなの、どんだけ強大な魔力が必要だと………」

街全に魔法をかけるとなると上級魔導師の魔力10人分以上が必要になるはずなのにそれを発させてもダルは何事もなかったかのようにピンピンしているのだ。

「さて、行くぞ〜」

ダルはワハハハと笑いながら城の方へと堂々と歩いて行った。

私は1回フォックちゃんと顔を合わせてからダルのあとに続いて『ルイム城』へと向かった。

お城の敷地っても靜かで時々道端に警備の兵士さんが倒れて不自然に眠っていた。

その中を堂々と3人で城の口まで歩いていた。

「これって別に日の出前じゃなくても良かったんじゃないの…?」

「ダルのせいでおもしろくない…」

「バレる可能をなくしてやったのにその反応はないんじゃねぇか?」

そして城の口の無駄にでかい木製の扉の前に著いた。城門から歩いて5分くらい経ってからだった……無駄に広い…。

「思うんだけどさ…こんなに大きくする必要あるのかな…?」

「そうっスね…」

「まぁ偉大さをアピールするためだろうよ」

目の前に見える巨大な扉を見あげながら聲をもらした。

「こんな大きくするんなら街の繁栄に協力したらいいのに…」

「同だな…ちょっとくらい分けてくれたって良いだろうに」

「ダル以外の人に配布するのがいいと思う」

「おい、どチビ、どういう意味だ?」

扉の前のどうでもいい會話で時間を潰す。

そのまま実にらかな手つきで扉の鍵を開けて扉を開いた。その時間、実に5秒だ。

「よし、これで大丈夫だ」

「ダル…どうしてこんなことができるの?」

「まぁいろいろやりたいことがあってな」

ちょっと気になったけどほっとこ…いろいろめんどくさそうだ。

私たちはそのまま城の中へとって行った。

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