《無能な俺がこんな主人公みたいなことあるわけがない。》二章 13 『ウルガンド攻防戦1』
「お前は確か・・・以前ベルトールの娘と一緒にいた男だな?フフフ・・・まさか魔法騎士団になっているとはな。」
タクミの姿を見るとベルモンドはニヤリと笑った。
「そうだよ!あの時は良くもやってくれたな!言っとくけど今の俺はあの時とは違うから覚悟した方がいいぜ?」
タクミは右手に炎を作り出してベルモンドに警告した。
「どうやら魔法を習得したようだな。だがお前では俺には勝てぬよ。」
「そんなのはやってみなくちゃわかんねーだろ!?それよりもお前さっきベルトール家がもう落ちるとかいってたな?どういうことか説明してもらおうか!?」
「それをお前に説明してやる義理もあるまい。私は忙しいのだ。お前の相手はこの二人に任せるとするさ。」
そういうとベルモンドは振り返り行ってしまった。
「待てこら!逃がすかよ!ドラゴンフレイム!」
炎龍を作り出しベルモンド向けて放った。しかしベルモンドに屆く前に殘りの二人のうちの一人が魔法のバリアのようなものを作って遮ってしまった。
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「邪魔すんじゃねーよ!俺はあいつに用があるんだよ!」
「そうはいかないさ。ベルモンド様はこの場を私たちに任されたのだからな。」
そういうと二人とも顔からマントを同時にとって素顔をわにした。わにになった顔はスキンヘッドの頭に貓のような黃い目をしていた。驚くことに二人とも同じ顔をしていた。どうやら雙子のようなじだ。違いがあるとすれば口元のピアスが左右反対についていた。
「ベルモンド様は々と多忙のだ。お前の相手はこのゴラとドラが相手をしてやろう。」
「邪魔するんならお前らも容赦しねーよ!同じ顔ならべやがって!くらえ!」
再び炎龍を二人に向け作り出し放ったタクミ。その大きさはさっきの倍くらいはあった。二人に當たったとおもわれる炎龍はぶつかった衝撃で煙を巻き上げた。
「ほう。なかなかの魔力を持っているじゃないか・・・だがこのゴラの鉄壁魔法の前には無力だがな!」
煙が風に流されていくと二人とも魔法の壁に守られていた。
「くそっ・・めんどくせー奴らだな!そのバリアごと吹き飛ばしてやんよ!」
風の刃を作り出しゴラとドラに斬りかかるタクミ。
「霊使いか・・・だがその程度ではこの魔法障壁は破れぬよ!」
刃をバリアに突き立てるタクミ。だが刃はバリアを突き抜けなかった。それでもさらに刃を押し當てるタクミ。
「やかましいわ!この程度のバリアこそ俺の敵じゃねーんだよ!うらぁ!」
タクミが刃に魔力を込める。魔力を得て力を増した風の刃がじわじわとバリアの中へと食い込んでいった。そしてその切先がバリアを突き抜けた。
「なに!?」
刃が突き抜けたことに驚くゴラ。
「よしっ!今だ!焼き盡くせ!」
刃が突き抜けた瞬間、風の刃はその姿を炎龍へと変化させゴラとドラへと襲いかかった。どうやら今度は當たったらしく二人ともたまらず後ずさりする。
「くっ・・!まさかあの障壁を破るとは。侮れんな、しかしこちらもやられてばかりではないさ!行け我が使い魔ども!」
今度はドラが森の地面から土で出來た魔獣のようなものを何も作り出した。作り出した魔獣たちがタクミに襲いかかる。
これを炎龍で迎撃するが、燃やされた魔獣はすぐさま土によって復元されてタクミに再び襲いかかってきた。
「これじゃキリがねーな・・・仕方ねぇ!こうなったら・・・」
タクミは空に飛び土の魔獣達向けて巨大な火の玉を落とした。
「とっびきりのやつをくれてやる!燃えて消えちまえ!」
タクミの手を離れた火球は地上の魔獣もろとも巨大な火柱を上げて燃えさかった。
火柱が消えた後には魔獣の姿はなく巨大なクレーターが出來上がっていた。
クレーターの中に著地するタクミ。ゴラとドラの方を見る。どうやら二人はさっきのバリアで巻き添えをそ防いだようだったがその顔は驚きを隠せないようだった。
「今の魔力・・・お前いったい何者だ?ただの魔法騎士団では考えられぬ魔力だぞ!」
「ふん!それをお前らに説明してやる義理は俺にはねーんだよ。それより俺はベルモンドとかいうやつに用があるんだよ!それともお前らもあいつが今していること知ってんのか?」
「ベルモンド様は我々とは比べにならぬ魔力をお持ちの方だ。お前が言ったことで無駄死にするだけだろうよ!」
「ふう・・・つまり知らないってことなんだな?ならお前らに用はないさ。そこでおとなしく気絶しといた方がのためだぜ!」
再び巨大な火球を作り出すタクミ。それをみて後ずさりする二人。すると二人の後ろに人影が現れた。そのに気づいたタクミは火球を消した。
後ずさりしたゴラとドラは何かにぶつかった。振り返るとそこにはドズールとジークが立っていた。
いきなり現れた巨な男たちにおもわず驚きの聲を上げるゴラとドラ。
「ひっ!・・・お前らは!?」
「我らはそこの男と同じ魔法騎士団だ。お前ら邪神教徒だな?いろいろ聞きたいことがある。覚悟はいいな?」
ドズールが指を鳴らしながら二人に近づく。
「くそっ!こんなところで捕まるわけにはいかないんだ!」
ドズールに向け何かの魔法を発させようとしたドラ。しかしそれよりも早くドズールの後ろからの輝くロープのようなものがドラを縛り上げた。
「ぐぉ!なんだこれは?」
「それは邪悪なものを縛り上げる束縛魔法よ。おとなしくしとかないとどんどんきつくなっていくわよ?」
ドズールの後ろからエリーが姿を現す。どうやらエリーの魔法のようだった。その表はさっきまでタクミが知る優しいものではなく、Sっ気たっぷりといったなんだか怖い表をしていた。
「あれエリーさんの魔法か・・・ってかなんか人格違うくねぇ?」
その顔をみてタクミもすこしなぜか恐怖を覚えた。
縛られたドラを見てゴラも逃げ出そうとした。しかし今度はアトスがこれを素早く取り押さえ剣を突き立てた。さすが実戦経験者といったきだった。たまらずゴラも観念した様子だった。
「うむ。二人ともよくやった。そしてタクミ、巨大な火柱が見えたから來てみたらやっぱりお前か・・・まったく無茶するなといったのに。まったくお前というやつは。」
やれやれといった表のドズール。
「いやー思わずね・・・ってまだあと一人ベルモンドって奴が殘ってるんだよ!ウルガンドが危ないらしいんだ!」
タクミはあと一人殘っていたのを思い出した。
「ベルモンドってお前・・・狂魔六將の一人のベルモンドか?」
「いや狂魔六將かどうかは知らないけど、顔半分にれず刺青がはいってる男だったよ!」
「なるほど。やはりゴーレム使いのベルモンドか。今捕まえたこいつらは見た目からしてゴラドラ兄弟であろう。ベルモンドの配下だったのか。・・・おいお前らどういうことか説明してもらおうか?」
ドズールが捕まえた二人に近づく。しかし二人とも何もしゃべる様子はなかった。
「なにも語らずか・・・まあ當然か。しかし早くしゃべった方が楽になるぞ?レミ頼む」
ドズールが言うと後ろからレミが現れドラに近づく。
「レミ、痛めに魔力を吸い取ってやれ。」
「はーい。了解!じゃあきつめにしてあげるからね。」
そういうとレミはドラの背中に手を當てた。次の瞬間ドラのに電気が走ったようになった。
「ぐ・・・おぉ!・・・くっ・・・」
のロープに縛られたドラの顔は苦痛の表にゆがめている。
「どうだ?話す気になったか?」
ドズールがドラに問いただす。
「くそ・・・我らにこんなことをして覚悟しとけよ!」
「ふむ、まだ足りぬか。レミもうし強めにいいぞ。」
「はーい!」
さらにしびれる様子のドラ。
「ぐぉ!おぉぉぉぉ!・・・わかった!・・話すからやめて・・くれ!」
どうやら観念した様子のドラだった。
なんて恐ろしいんだ。レミとエリーさんは怒らせてはダメだな・・・
その様子を見ていたタクミは心そう決意した。
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