《戦力より戦略。》個人を特定する方法を考えた人は何を考えてたんだろうね
「ハンネか……」
「また変なのが……」
あ、やっぱそういう評価なのか。
てか、またってなに!?
俺も変なやつだと!?
「ここにリブレさんが用意してくれたもんがあるやろ?」
そんなことどこ吹く風でハンネは話を進める。流石か。
「で、ここに皆さんがってくるときに押してもらった手形があるんよ。リブレさんが言うにはここに紙に著いてたのと同じやつがあるんだって」
あ、俺のことは言わなくて良かったのに。
「で、あたしのユニークはこういうのに最適ってわけよ」
お偉方達に張が走る。たがやはりあいつにはあ・れ・が・な・い・。
「模倣コピー」
ハンネのスキルは今目の前にあるものをコピーするものと同一のものを識別するというのが合わさったものだ。研究においてこのスキルの価値は計り知れない。一度でも功すれば複製は容易。個の識別にも役立つ。
今回はそれが指・紋・の・識・別・にも役立つというだけだ。
ハンネに聞いてみたところこの世界では誰が首謀者かわからない場合、看破系の能力がない限りお手上げだったらしい。
だが、痕跡を辿れる俺の世界の手法さえあればそれも変わる。
「しかしこの紙を持っていった者のものや店の者のものがあるのではないか?」
「そこに関しては問題ない」
言われるだろうと思って店の人達には先に指紋をもらっておいた。運んだひとはそもそも下級兵士が上の証明書を素手で持つことはない。
「お! これと一緒みたいだ。この手形は……テンドだな」
やっぱか。
「おいおい! 言いがかりはよしてくれよ。ハンネの能力は承知しているさ。だが、そこのリブレ? だったかがとったそれが本當だとは限らねーだろ? よって俺は犯人じゃない! はっはっは!」
いや本當だとは限らないとしてもそれでお前が犯人じゃないとはならないけどな?
「確かに。その者が言っていることが正しいという証拠はないな」
だから俺の名前出すなって言ったのに。恐らくハンネの研究果だと言ったらけれられただろうに。
「あたしは他の人の手柄をもらってもうれしくない!」
わがままか! そもそも俺の手柄でもないし!? 誰かが見つけたのを借りてるだけだぞ!
俺の出番もう終わりで良かったんだけどなー。
「もう一つ拠がある」
そう言うとみんながこちらに注目する。うわーやりたくねー。
「俺には1つ忌まわしい能力があってな。それがお前がおかしいと言ってるんだよ」
「ほう、それはなんだ」
「それは……。って、ええ?」
國王じゃん!
「お父様! なぜここに?」
「ここで面白いことをしていると報告をもらってな。なに、ただの野次馬じゃ。無視してくれて構わん」
さすがの俺でも王様を無視するのは難しいんだけどなー。
やるしかないのか……。
【書籍化&コミカライズ】追放悪役令嬢、只今監視中!【WEB版】
【12/15にコミックス第1巻が発売。詳細は活動報告にて】 聖女モモを虐めたとして、婚約者の公爵令嬢クロエ=セレナイトを追放した王子レッドリオ。 だが陰濕なクロエが大人しく諦めるとは思えず、愛するモモへの復讐を警戒してスパイを付け監視する事に。 ところが王都を出た途端、本性を表す『悪役令嬢』に、監視者たちは戸惑いの嵐。 ※本編完結しました。現在、不定期で番外編を連載。 ※ツギクルブックス様より書籍版、電子書籍版が発売中。 ※「がうがうモンスター」「マンガがうがう」でコミカライズ版が読めます。 ※世界観はファンタジーですが戀愛メイン。よく見かける話の別視點と言った感じ。 ※いつも誤字報告ありがとうございます。
8 83【お試し版】ウルフマンの刀使い〜オレ流サムライ道〜
サムライに憧れる高校生、高河孝(17)がVRMMORPG內で『マサムネ』となり、理想のサムライ像を模索する物語。 しかし昨今のゲームではジョブとしてのサムライはあれど、生き様を追體験するものは見つからなかった。 マサムネがサムライに求めるのは型や技ではなく、どちらかといえば生き様や殺陣の方に傾倒している。 數々のゲームに參加しつつも、あれもこれも違うと直ぐに辭めては誘ってきた友人の立橋幸雄の頭痛の種になっていた。 だと言うのに孝は何か良さそうなゲームはないか? と再び幸雄を頼り、そこで「頭を冷やせ」という意味で勧められた【Imagination βrave】というゲームで運命の出會いを果たすことになる。 サムライに成れれば何でも良い。そんなマサムネが最初に選択した種族は獣人のワーウルフ。コボルトと迷ったけど、野趣溢れる顔立ちが「まさにサムライらしい」と選択するが、まさかその種族が武器との相性が最悪だとはこの時は気づきもしなかった。 次にスキルの選択でも同じようなミスを冒す。あろうことかサムライ=刀と考えたマサムネは武器依存のスキルを選んでしまったのだ。 ログイン後も後先考えず初期資金のほとんどを刀の購入代金に充てるなど、本來の慎重な性格はどこかに吹き飛び、後にそれが種族変調と言う名のサポートシステムが影響していることに気付くが後の祭り。 こうして生まれたnewマサムネは、敵も倒せず、死に戻りしては貯蓄を減らす貧乏生活を余儀なくされた。 その結果、もしかしてこれはハズレなんじゃと思い始め、試行錯誤を繰り返したその時─── このゲームの本來の仕掛けに気づき、[武器持ちの獣人は地雷]という暗黙のルールの中でマサムネはシステム外の強さを発揮していくことになる。 そう。ここはまさにマサムネが夢にまで見た、後一歩物足りないを埋めるImagination《想像力》次第でスキルの可能性が千差萬別に変化する世界だったのだ。
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